3月14日(現地時間)に米音楽界の祭典、第63回グラミー賞授賞式が開催され、テイラー・スウィフトの「フォークロア」が最優秀アルバム賞を受賞した。
▲(左から)ジョナサン・ロウ(エンジニア)、アーロン・デスナー(プロデューサー)、テイラー・スウィフト、ジャック・アントノフ(プロデューサー)、ローラ・シスク(エンジニア)
テイラー・スウィフトのインスタグラム(taylorswift)より
テイラーにとって今回の最優秀アルバム賞は、2010年の「フィアレス」、2016年の「1989」に続き、3度目の受賞となり、女性アーティストとしては史上初となる。
受賞スピーチでは、アルバムの共同制作者に感謝の気持ちを述べ、恋人で俳優のジョー・アルウィンへ「ジョーは、私が書いた全ての楽曲を最初に聴いてくれる人。あなたと隔離生活を送り、一緒に曲を作るという最高の時間を過ごしました」とメッセージ。また、親交があるブレイク・ライブリー&ライアン・レイノルズ夫妻の3人の娘で、アルバムの収録曲に登場する6歳のジェームズ、4歳のイネス、1歳のベティにも感謝した。
最後に、「ファンの皆さんは、私たちが作り上げたこの想像の世界で私たちに出会ってくれました。私たちがどれほど光栄に思っているか、言葉にできないほどです」とファンを称え、「レコーディング・アカデミーの皆さん、この賞を与えてくださったことを決して忘れません。ありがとうございます」と締めくくった。
▲レコーディング・アカデミー(recordingacademy)のインスタグラムより
▲レコーディング・アカデミー(recordingacademy)のインスタグラムより
授賞式終了後、テイラーはアルバム制作チームとの写真を自身のインスタグラムにアップ。「ファンの皆さんのおかげで、私たちは今夜舞い上がっています。このことを決して忘れません」とコメントしている。
主要4部門では最優秀アルバム賞のほか、最優秀レコード賞にビリー・アイリッシュの「エヴリシング・アイ・ウォンテッド」、最優秀楽曲賞にハー(H.E.R)の「アイ・キャント・ブリーズ」、最優秀新人賞にミーガン・ジー・スタリオンが輝いた。
現在31歳のテイラーは、シングル「ティム マックグロウ」(2006)とアルバム「テイラー・スウィフト」(2006)で歌手デビュー。「フィアレス」(2008)でグラミー賞最優秀アルバム賞を史上最年少で受賞し、その後もアルバム「スピーク・ナウ」(2010)、「レッド」(2012)を発表。「1989」(2014)で2度目のグラミー賞最優秀アルバム賞を受賞した。昨年は、コロナ禍で制作した「フォークロア」(2020)に続き、9 作目となるアルバム「エヴァーモア」(2020)をサプライズリリースした。
役者としても活動しており、『バレンタインデー』(2010)で女優デビュー。その後も『ロラックスおじさんの秘密の種』(2012/声の出演)、『ギヴァー 記憶を注ぐ者』(2014)へ出演を果たす。人気ミュージカルを実写映画化した『キャッツ』(2019)ではボンバルリーナ役として出演。同作にて作曲家アンドリュー・ロイド・ウェバーと共同制作した主題歌「ビューティフル・ゴースツ」は、第77回ゴールデン・グローブ賞の主題歌賞にノミネートされた。さらに、昨年1月には自身のドキュメンタリー映画『ミス・アメリカーナ』が、Netflixにて公開された。