村上龍の小説をハリウッドで映画化!二人の男女が狂気をぶつけ合うサイコスリラー『ピアッシング』6月公開!

作家の村上龍による小説をハリウッドで映画化した、クリストファー・アボットとミア・ワシコウスカの共演で贈るサイコスリラー『Piercing』(原題)が、邦題『ピアッシング』として、6月28日より公開されることが決定した。併せて、場面写真がお披露目となった。

本作は、殺人衝動を持つ男と、自殺願望を持つ女が出会った一晩の物語。愛する者にアイスピックを向ける衝撃的なシーンで幕を開ける本作は、2018年サンダンス映画祭にて上映され、熱狂的な評価が徐々に拡散。スイスのヌーシャテル国際ファンタスティック映画祭で国際批評家賞、未来イメージ賞の2部門に輝いたほか、世界各国で数多くの賞にノミネートされている。

監督・脚本を務めるのは、2016年サンダンス映画祭にてデビュー作『The Eyes of My Mother』(原題)が絶賛され、ファンタスティック映画祭で5部門を受賞した、米インディーズ界の新鋭ニコラス・ペッシェ。出演は、『ファースト・マン』のクリストファー・アボットと、『アリス・イン・ワンダーランド』のミア・ワシコウスカ。端整な顔立ちと静かな表情の中に狂気を混在させた男と、危うさと美しさと孤独を抱えた女を、繊細かつ圧倒的な演技で魅せている。

ペッシェ監督は、次回作で『呪怨』のリブート版に取り組むなど、日本文化を敬愛。劇中のインテリアに荒木経惟の写真を使っているほか、和洋芸術の絶妙な親和性が作品に不思議な深みを与えている。また、スタイリッシュでありながら現実との境界線が曖昧な建物造形も、オリジナリティあふれる世界観を形作っている。原作者である村上龍も「原作者として120%満足しています」と大絶賛しており、国を問わず、時代によって色あせることのない村上龍の小説が、気鋭のフィルムメーカーの手によって新たなアート作品として誕生した。

『ピアッシング』
6月28日(金)より、新宿シネマカリテほか全国ロードショー
監督・脚本:ニコラス・ペッシェ
原作:村上龍「ピアッシング」(幻冬舎文庫)
撮影:ザッカリー・ギャラー
美術:アラン・ランパート
音楽スーパーバイザー:ランドール・ポスター
出演:クリストファー・アボット ミア・ワシコウスカ ライア・コスタ
配給:パルコ

【ストーリー】 主人公は自分の幼い娘をアイスピックで刺したいという衝動に駆られる男(クリストファー・アボット)。彼はその衝動を抑えるため、SM嬢(ミア・ワシコウスカ)をホテルに呼び出して殺害する計画を立てる。しかし計画は滑稽なほど思い通りにはいかない。ホテルにやってきた女は、いきなり自分自身を傷つけて倒れこんでしまう。これはリアルな悪夢なのか、シュールな現実なのか?刃を外に向ける者と内に向ける者は、磁石のプラスとマイナスのように交わり、やがて共鳴していくのだろうか…。

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