【全起こし】蒼井優「私みたいな顔は、芸能界にいそうでいない」映画『彼女がその名を知らない鳥たち』公開記念トークイベント全文掲載!

白石:そうですね、僕も今、蒼井さんが言ったようにまほかるさんの経歴を見てすごい経歴だな、変わった経歴だなと思うんですけど、同時にとんでもない苦しみを人生の中で味わってきたんだろうなってことを想像しちゃうんですよね。苦しい過去だけじゃなくて、その先のなかなか人間が持てない優しさをものすごく感じるんですよ。なんかそれがとてもこんな人に成れないなって、人間としての厚みというかそういうものをすごい感じましたね。

MC:あとこれから映画をご覧になる皆さんに映画の裏話をお聞きしたいと思うんですけど、全編2人は大阪弁ということですごくご苦労されたと思うんですけど、取材でよく聞かれると思うんですが、蒼井さんはご両親が大阪の方ということで。

蒼井:そうです。

MC:耳なじみは?

蒼井:耳なじみがあって、私も普段喋る時に福岡出身なんですけど、どこかなまってるって福岡では言われてたんですよ。大阪なまりが入るって言われていて、でも実際大阪弁100パーセントで話そうと思うと、こんなに難しいんだって、聞いてる分、違いがわかってしゃべってるのが気持ち悪かったり、大変でしたね、大阪弁。

阿部:すごい大変でしたね。感情が乗っかってくると、わかんなくなるから。あってるのかどうかっていうのが。それは難しかったな。あと結構大阪にキャンペーンとか行って、アナウンサーの方たちが「大丈夫でした」って言ってくださるので大丈夫なんだなって今は思ってますけど。とにかく方言指導の方がすごい厳しかったので、ヴィレッジヴァンガードのファンの方知ってますかね「突撃金魚」って劇団。知ってます?(会場無反応に)…知らねえな?(会場爆笑)すごい厳しい劇団の方に(笑)、教わったので大丈夫だったのかな。

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MC:ホテルでも何度も般若心経のようにCDを聞いて。

阿部:こんなに聞いたことがないってくらい何度も繰り返し、繰り返し聞いてましたね。

MC:監督も北海道の出身ですから、なかなか指導するわけにも。

白石:そうですね。「大阪の関西のどの辺の関西弁がいいですか?」って言われても、そこからわかんなかったですから。でもその「突撃金魚」のサリngROCKさんっていう方をあなたの大阪弁にします。って決めてやってましたね。あとは現場でね、2人には申し訳なかったですけど、突如こういうセリフを言ってくださいとか、一生懸命対応して下さたので。

阿部:そうですね(笑)。アドリブで関西弁はできないですから、結構大変でしたけど、結構、監督が足すからね。

蒼井:10行以上足されて。

阿部:すごいのありましたよね。

蒼井:結局カットでしたね。

阿部:まるまるカットでしたね。(会場爆笑)

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