心に孤独を抱えてしまった女性と、自分を彼女の恋人だと信じて疑わない猫との関係を描いた映画『猫は抱くもの』が6月23日に公開となる。このほど、本作で一人二役を演じる、舞台俳優の柿澤勇人の場面写真がお披露目となった。
主演は、『ヘルタースケルター』以来6年ぶりの主演作となる沢尻エリカが務め、猫の良男の擬人化した姿を吉沢亮が演じる。さらに、本作で銀幕デビューを飾る「水曜日のカンパネラ」のボーカルであるコムアイ、ロックバンド「銀杏BOYZ」でボーカルとギターを務める峯田和伸が出演。本作は、『ジョゼと虎と魚たち』、『メゾン・ド・ヒミコ』などを手掛け、大島弓子の名作『グーグーだって猫である』の映画版とドラマ版を撮った犬童一心監督がメガホンを取った。
沢尻演じる主人公・沙織を過去と現在で翻弄する二人の男を演じるのは、舞台やドラマで活躍する若手演技派俳優の柿澤勇人。本作で一人二役を演じる柿澤は、過去では沙織の所属するアイドルグループに近づくTV局のプロデューサー・ササキ、現在では沢尻が勤めるスーパーの本社社員・高橋に扮する。沙織はこの二人にふられてしまうことで自信を失っていくため、彼女の人生に大きな影響を与えるという重要な役どころとなっている。
劇団四季出身の柿澤は、近年では「デスノート THE MUSICAL」で浦井健治と共にダブルキャストで主役を務め、現在はミュージカル「メリー・ポピンズ」に出演中。また、ドラマ「先に生まれただけの僕」、「デザイナーベイビー」、NHK大河ドラマ「軍師官兵衛」など舞台以外にも活躍の場を広げている。さらに、今年の9月から上演される、福田雄一が演出・上演台本、山田孝之と共にダブル主演で贈るミュージカル「シティ・オブ・エンジェルズ」が控えている。
■柿澤勇人(高橋/ササキ役) コメント
Q:本作への出演について
憧れの犬童監督の作品に出演でき1つ夢が叶いました。台本を読んだときはどんな作品になるかすぐにイメージが出来なかったのですが、事前の稽古を経てから撮影に入ったので、すんなりと参加できました。不思議な世界観の素敵な作品になっていると思います。
Q:沢尻との共演について
沙織を惑わす高橋役とササキ役を演じました。沢尻さんは美しくてまっすぐで魅力的でしたので、自然と役に入り込めました。撮影の合間もいろいろと話をしたりして、リラックスして挑めました。今後もまた共演できるよう精進します!
『猫は抱くもの』
6月23日(土)、新宿ピカデリーほか全国ロードショー
監督:犬童一心
脚本:高田亮
原作:『猫は抱くもの』(大山淳子著・キノブックス刊)
出演:沢尻エリカ 吉沢亮 峯田和伸 コムアイ(水曜日のカンパネラ) 岩松了 藤村忠寿 内田健司 久場雄太 今井久美子 小林涼子 林田岬優 木下愛華 蒔田彩珠 伊藤ゆみ 佐藤乃莉 末永百合恵 柿澤勇人
配給:キノフィルムズ
【ストーリー】 主人公の沙織(沢尻エリカ)は、とある地方都市のスーパーマーケットで働くアラサー女性。かつてはアイドルグループ「サニーズ」のメンバーとして芸能界で活動していたが、歌手としては芽が出ず、すべてに嫌気が差して都会から逃げてきた。今の自分を好きになれず、周囲ともうまく馴染めない彼女にとって、心を許せる唯一の存在は、ペットショップで売れ残っていたロシアンブルーのオス猫「良男」(吉沢亮)。嬉しかったこと、哀しかったこと、腹が立ったこと…。すべてを受け止めてくれる「良男」に向かって、沙織は日々、妄想を交えながら語りかける。そして「良男」は、いつしか自分を人間だと信じ込み、恋人として沙織を守らねばと思い始める。そうやって過ごしてきた、こじらせた1人と1匹の日常にも、変化が訪れて…。
©2018 『猫は抱くもの』製作委員会