沢尻エリカ × 吉沢亮『猫は抱くもの』物語のキーマン・峯田和伸の場面写真

心に孤独を抱えてしまった女性と、自分を彼女の恋人だと信じて疑わない猫との関係を描いた映画『猫は抱くもの』が6月23日に公開となる。このほど、物語のキーマンとなる画家・ゴッホとして登場する、ロックバンド「銀杏BOYZ」でボーカル&ギターを務める峯田和伸の場面写真がお披露目となった。

アーティストとして広く知られている峯田だが、近年は役者としての活躍も目覚ましく、NHKの連続テレビ小説『ひよっこ』ではザ・ビートルズをこよなく愛する、おかっぱ頭の“変なおじさん”を演じ、来年の大河ドラマ『いだてん〜東京オリムピック噺〜』への出演も決まっている。また本作公開後の7月から野島伸司脚本「高嶺の花」(日テレ)で民放連ドラの初レギュラーを務める。更にアニメーション映画『ぼくの名前はズッキーニ』では吹き替え声優として主役を演じ、安藤裕子のMVでは何とあの金田一幸助を演じるなど多方面から引く手数多の存在となっている。そんな峯田が今回演じるのは画家・ゴッホ。かつて峯田が出演した『色即ぜねれいしょん』や『ボーイズ・オン・ザ・ラン』の役どころを思わせるダメさを醸し出しつつ、沙織の人生が再び輝きだす手助けをするのがゴッホという重要なキャラクターだ。

今回、犬童監督からオファーをもらった峯田は「胸が熱くなった」と静かに心境を吐露。犬童監督は銀杏BOYZのライヴに行った際に峯田がステージ上で語った話をとても気に入り、そのまま劇中のセリフとして使用した。それが「部屋に一人でいて、誰からも連絡がこなくて、ベッドに横になっていると外から聞こえてくる、笑い声に耳をふさいだりして。窓から見上げた空が青空だとうんざりして…思いっきりカーテンを閉めた気持ちも分かる」。これ以外にも主人公の沙織や観ている我々の心に刺さるセリフを多く放っている。

『猫は抱くもの』
6月23日(土)、新宿ピカデリーほか全国ロードショー
監督:犬童一心
脚本:高田亮
原作:『猫は抱くもの』(大山淳子著・キノブックス刊)
出演:沢尻エリカ 吉沢亮 峯田和伸 コムアイ(水曜日のカンパネラ) 岩松了 藤村忠寿 内田健司 久場雄太 今井久美子 小林涼子 林田岬優 木下愛華 蒔田彩珠 伊藤ゆみ 佐藤乃莉 末永百合恵 柿澤勇人
配給:キノフィルムズ/木下グループ

【ストーリー】 主人公の沙織(沢尻エリカ)は、とある地方都市のスーパーマーケットで働くアラサー女性。かつてはアイドルグループ「サニーズ」のメンバーとして芸能界で活動していたが、歌手としては芽が出ず、すべてに嫌気が差して都会から逃げてきた。今の自分を好きになれず、周囲ともうまく馴染めない彼女にとって、心を許せる唯一の存在は、ペットショップで売れ残っていたロシアンブルーのオス猫「良男」(吉沢亮)。嬉しかったこと、哀しかったこと、腹が立ったこと…。すべてを受け止めてくれる「良男」に向かって、沙織は日々、妄想を交えながら語りかける。そして「良男」は、いつしか自分を人間だと信じ込み、恋人として沙織を守らねばと思い始める。そうやって過ごしてきた、こじらせた1人と1匹の日常にも、変化が訪れて…。

©2018 『猫は抱くもの』製作委員会