沢尻エリカ × 吉沢亮 犬童一心監督作『猫は抱くもの』特報映像

心に孤独を抱えてしまった女性と、自分を彼女の恋人だと信じて疑わない猫との関係を描いた映画『猫は抱くもの』が6月23日に公開となる。このほど、本作の特報映像がお披露目となった。

主演は、『ヘルタースケルター』以来6年ぶりの主演作となる沢尻エリカが務め、猫の良男の擬人化した姿を吉沢亮が演じる。さらに本作で銀幕デビューを飾る「水曜日のカンパネラ」のボーカルであるコムアイとロックバンド「銀杏BOYZ」でボーカルとギターを務める峯田和伸が出演。メガホンをとったのは、『ジョゼと虎と魚たち』、『メゾン・ド・ヒミコ』などを手掛け、大島弓子の名作『グーグーだって猫である』の映画版とドラマ版を撮った、“猫映画の名手”と言われる犬童一心監督。劇中では実写の猫に加えて、演劇風の演出、アニメーションなど数々の新鮮な演出が盛り込まれている。

特報映像は、沢尻エリカ扮する主人公・沙織が歌って踊るシーンから始まる。沙織はもともとアイドルグループ「サニーズ」に所属していた過去があり、冒頭で流れる懐かしい雰囲気の楽曲は、その唯一のヒット曲「ロマンス交差点」。今はアイドルの夢を断たれ、ペットショップで売れ残っていた猫・良男と平凡な日々を送る沙織だったが、峯田演じるゴッホが現れてから日常が一変。ふとした出来事で心から笑うようになり、自分を見つめ始める。そして、沙織を傍でずっと見守る猫の良男(吉沢亮)の日常にも変化が訪れ、家の外で迷子になってしまった良男は、「ねこすて橋」という猫の溜まり場で、捨て猫のキイロ(コムアイ)に出会う。初めて劇伴を担当した「水曜日のカンパネラ」の劇中歌「マヨイガのうた」が、後半を優しく包み込む映像となっている。

『猫は抱くもの』ティザーポスター

『猫は抱くもの』
6月23日(土)、新宿ピカデリーほか全国ロードショー
監督:犬童一心
脚本:高田亮
原作:『猫は抱くもの』(大山淳子著・キノブックス刊)
出演:沢尻エリカ 吉沢亮 峯田和伸 コムアイ(水曜日のカンパネラ) 岩松了 藤村忠寿 内田健司 久場雄太 今井久美子 小林涼子 林田岬優 木下愛華 蒔田彩珠 伊藤ゆみ 佐藤乃莉 末永百合恵 柿澤勇人
配給:キノフィルムズ

【ストーリー】 主人公の沙織(沢尻エリカ)は、とある地方都市のスーパーマーケットで働くアラサー女性。かつてはアイドルグループ「サニーズ」のメンバーとして芸能界で活動していたが、歌手としては芽が出ず、すべてに嫌気が差して都会から逃げてきた。今の自分を好きになれず、周囲ともうまく馴染めない彼女にとって、心を許せる唯一の存在は、ペットショップで売れ残っていたロシアンブルーのオス猫「良男」(吉沢亮)。嬉しかったこと、哀しかったこと、腹が立ったこと…。すべてを受け止めてくれる「良男」に向かって、沙織は日々、妄想を交えながら語りかける。そして「良男」は、いつしか自分を人間だと信じ込み、恋人として沙織を守らねばと思い始める。そうやって過ごしてきた、こじらせた1人と1匹の日常にも、変化が訪れて…。

©2018 『猫は抱くもの』製作委員会