吉沢亮の美しすぎる“猫”姿!沢尻エリカ主演 × 犬童一心監督作『猫は抱くもの』

心に孤独を抱えてしまった女性と、自分を彼女の恋人だと信じて疑わない猫との関係を描いた映画『猫は抱くもの』が6月23日に公開となる。このほど、擬人化した猫の良男を演じる吉沢亮の場面写真がお披露目となった。

主演は、『ヘルタースケルター』以来6年ぶりの主演作となる沢尻エリカが務め、猫の良男の擬人化した姿を吉沢亮が演じる。監督は、『ジョゼと虎と魚たち』『メゾン・ド・ヒミコ』『グーグーだって猫である』を手掛けた犬童一心が務め、劇中では実写の猫に加えて、演劇風の演出、アニメーションなど数々の新鮮な演出が盛り込まれている。

場面写真は、スーパーの倉庫を模した舞台セットで佇む猫の良男(吉沢)と、“恋人”である沙織(沢尻エリカ)と良男がじゃれあうシーン。沙織の恋人だと思い込んでいる猫・良男を演じることについて、吉沢は「ぴんとこなかったです。衣装を描いた絵を見せてもらったら、想像以上に見た目が人間だったので、逆に『あれ?どういうことだろう』と(笑)」と率直に語る。また、「どれだけ猫っぽくやるのかは、台本を読んだだけではわからなかったので。猫が人間になる話ではなく、猫をそのまま演じるわけですから、そのへんのさじ加減については最初は手探りでした」と猫を演じる難しさや戸惑いも明かした。

撮影では、猫好きの犬童監督の細やかな演出や動画で学んだという猫の動きを巧みに取り入れたという吉沢。そんな吉沢の演技に関して、犬童監督は「僕の飼っている猫との関係性を反映していて、『こうしたら、こういう反応する。こんな動きをする』というのを吉沢くんに伝えていきましたね。僕はもう13年間猫と暮らしているので、その中で見た猫の動きや仕草、リアクションをずっと吉沢くんに話していましたね。彼はそれを取り込んで演じてくれました」と、二人で擬人化された良男というキャラクターを作り上げていったことを語り、芝居の指示を的確に吸収して表現する吉沢の演技力を称賛している。

『猫は抱くもの』
6月23日(土)、新宿ピカデリーほか全国ロードショー
監督:犬童一心
脚本:高田亮
原作:『猫は抱くもの』(大山淳子著・キノブックス刊)
出演:沢尻エリカ 吉沢亮 峯田和伸 コムアイ(水曜日のカンパネラ) 岩松了 藤村忠寿 内田健司 久場雄太 今井久美子 小林涼子 林田岬優 木下愛華 蒔田彩珠 伊藤ゆみ 佐藤乃莉 末永百合恵 柿澤勇人
配給:キノフィルムズ

【ストーリー】 主人公の沙織(沢尻エリカ)は、とある地方都市のスーパーマーケットで働くアラサー女性。かつてはアイドルグループ「サニーズ」のメンバーとして芸能界で活動していたが、歌手としては芽が出ず、すべてに嫌気が差して都会から逃げてきた。今の自分を好きになれず、周囲ともうまく馴染めない彼女にとって、心を許せる唯一の存在は、ペットショップで売れ残っていたロシアンブルーのオス猫「良男」(吉沢亮)。嬉しかったこと、哀しかったこと、腹が立ったこと…。すべてを受け止めてくれる「良男」に向かって、沙織は日々、妄想を交えながら語りかける。そして「良男」は、いつしか自分を人間だと信じ込み、恋人として沙織を守らねばと思い始める。そうやって過ごしてきた、こじらせた1人と1匹の日常にも、変化が訪れて…。

©2018 『猫は抱くもの』製作委員会