【『マルコムX』公開から25年】スパイク・リー監督が映画の完成に協力してくれた人々に感謝

デンゼル・ワシントンが黒人解放運動家のマルコムXを演じた映画『マルコムX』。公開から25周年を迎え、監督のスパイク・リーが、映画の完成を支援してくれた人々に感謝の気持ちを述べている。Entertainment Weeklyが伝えている。

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Entertainment Weekly

リーは、自身のインスタグラムにバスケットボール選手のマジック・ジョンソンとマイケル・ジョーダンの写真を投稿し、「マジック・ジョンソン、マイケル・ジョーダン、プリンス、ジャネット・ジャクソン、オプラ・ウィンフリー、トレイシー・チャップマン、ペギー・クーパー・カフリッツ、そしてビル・コスビー、彼らは低予算だった『マルコムX』を資金面で援助をしてくれた。このことは決して忘れない」と、映画の完成を支援してくれた人々に感謝した。

The Great Denzel Washington As Brother Malcolm X. Photo By David Lee

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『マルコムX』の製作にあたって、リーは『アラビアのロレンス』や『戦場にかける橋』のようなスケールでなければならないと主張していたが、製作会社のワーナー・ブラザースが取り決めた予算は2800万ドルであった。さらにリーは、予算を管理していた金融機関から上映時間は2時間15分を越えてはならないと警告されたという。最終的に映画の予算はおよそ3300万ドルに膨らんだが、製作会社は予算を追加しようとはしなかったようだ。

その後リーは、映画を完成させるために製作費を募り、寄付に協力してくれたコスビーやウィンフリー、チャップマンらの名前を公表した。リーは1992年の記者会見において、「これはローンではありませんし、彼らはこの映画に投資したのではありません。この映画を救うためにいくらかお金を用意して集まってくれた仲間です。結果として、私が思い描いた通りの映画になったと思います。この映画は金融機関やワーナー・ブラザースが指揮した映画ではありません。然るべき方法でこの映画を作ったので、3時間を超える上映時間となります」と説明した。

『マルコムX』は4820万ドルの興行収入を挙げ、アカデミー賞では主演男優賞を含む2部門にノミネートされた。

リーの最新作であるNetflixオリジナルシリーズ『シーズ・ガッタ・ハヴ・イット』は、11月23日から配信がスタートする。現在、リーは、KKK(クー・クラックス・クラン)への潜入に成功した黒人探偵を描く映画『Black Klansman ブラック・クランスマン』(原題)の製作に取りかかっている。