10月7日(土)〜9日(月・祝)開催! 第九回下北沢映画祭全プログラム解禁!

ジャンルを問わないコンペティションをメインプログラムに、音楽や演劇、ファッション、グルメなど下北沢を彩るさまざまなカルチャーを切り口にしたプログラムを行う下北沢映画祭。9回目を迎える今年は「Light up! Cinema 映画を照らせ」をテーマに、10月7日(土)~9日(月・祝)の3連休、過去最多となる4会場で開催される。

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第九回のテーマは「Light up! Cinema 映画を照らせ」。ミニシアターの閉館など、映画を取り巻く環境が劇的に変化している昨今。下北沢映画祭ではそれらの変化をポジティブに捉え、映画を様々な角度から照らすための5プログラムを開催する。

会場は、しもきた空間リバティ、下北沢トリウッド、ライブハウス近松、ギャラリーHIBOU HIBOUなど過去最多となる全4会場。そして今年のキービジュアルは、イラストレーターの高橋由季、デザイナーのカヤヒロヤから成るデザインユニット、コニコが担当した。

A program
わたしとあなたの『ディスタンス』(80分)

「私」=岡本監督がばらばらに暮らす家族との物語をカメラを通して紡ぎ出す、セルフ・ドキュメンタリー『ディスタンス』。時に強く結びつき、時に儚く壊れてゆく、人と人との関係性の妙。行為と行為の隙間に立ち現れてくる一寸のリアリティ。それらの虚ろいに、胸を締め付けられるような気持になる時、知りたかったことに少し近づいたような気がする。ceroとランタンパレードの音楽に乗っかって、自らの家族との記憶を手繰り寄せてみてはいかがでしょう。上映後、監督、詩人の文月悠光さん、音楽家の柴田聡子さん、異なる舞台で活躍する同世代のお三方をお迎えします。真正面から、真面目に、真顔で「表現」に取り組む、彼女たちのここだけの話をお届けする。

■日時:10月7日(土)19:30~(開場19:15)
■会場:下北沢トリウッド
■チケット:1800円

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『ディスタンス』(c)Heather Film MANA OKAMOTO

B program
スクリーンで映画と出逢う世界
~あなたが想う映画体験のこれから~

シネコンやオンライン配信の充実で映画を観る手段は便利になる一方、街の映画館が姿を消し映画の多様性が失われつつあるこの時代、私達はどのように映画と出逢っていくのでしょうか?
この度、映画館に勤める男性と映画館の閉鎖までを描く、ウルグアイの名作『映画よ、さようなら』(未DVD化)の貴重な上映を実現。上映後には、さまざまな映画館や上映イベントに自ら足を運ぶ俳優の中島歩さん、街に新たな形の映画空間を作ったシネコヤの竹中翔子さん、全国のカフェや美術館、無人島などでの上映会を手がけるキノ・イグルー有坂塁を迎える。各々の視点でのトークに加え、観客の皆様にお答えいただくアンケート結果とともに、ゲストとこれからの映画体験について考えていく。

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『映画よ、さようなら』(63分)©Action Inc.

【下北沢映画祭出演に向けて】
先日映画館である作品を観ていたのですが、僕が声が出ちゃうくらい笑っていた隣で、女性客がすすり泣いているという瞬間がありました。映画館は年齢も性別も職業もバラバラな人がスクリーンに向かって2時間過ごすという、ほかにあまりない空間だと改めて感じました。多様な手段で映画を観られる今、映画館の魅力はどこにあるのか再発見できる時間になればいいと思います。ぜひお越し下さい。–中島歩

C program
映画のラップの過去・現在・未来

ヒップホップカルチャーを全世界に広めるきっかけとなった伝説の映画『WILD STYLE』。ラップ熱が最高潮に高まっている今だからこそ、ヒップホップのマスターピース的作品を、現在活躍中のアーティスト2組のLIVEと共に上映。さらに当時から現代にいたるまでのカルチャーの移り変わり、そして未来のヒップホップについて、アーティストたちと「文化系のためのヒップホップ入門」著者であるライターの長谷川町蔵氏がトークを開催。

■日時:10月8日(日)10:30~(開場10:15)
■会場:ライブハウス近松
■チケット:2000円+1DRINK

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『WILD STYLE』(82分) ©New York Beat Films LLC

D program
タナカカツキ“ととのう”会
~アートを地上に翻訳する~

サウナはおじさんのもの。アートは高尚なもの。そんなの誰が決めた。水風呂も岡本太郎も水草アートも、身近なもの。みんなのもの。作品を通してそう教えてくれるのは、マンガ家、映像作家、サウナ大使、水中園芸家として活躍するタナカカツキ氏。未知の場所に足を踏み入れたとき、世界はもっと広く、もっと深く、もっと楽しくなる。カツキ氏の映像とトークセッションの後に訪れる恍惚感。そしてもっとつぶやきたくなる”ととのった~”と。対談ゲストは、短編アニメーション作家であり、漫画家としても活躍するひらのりょう氏。さらにギャラリーHIBOU HIBOUとの連動企画もあり。

■日時:10月9日13:30~(開場13:15)
■会場:しもきた空間リバティ
■チケット:2000円

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タナカカツキ

E program
第九回下北沢映画コンペティション

また、実写、アニメーション、ドキュメンタリーなどジャンルを問わずに公募を行うコンペティションは、応募総数244作品の中から選ばれた全9作品を期間中3日間にわたって上映。最終日9日にグランプリと準グランプリ他、観客賞、日本映画専門チャンネル賞が決定。授賞式前にはゲストの今泉力哉監督の短編上映、授賞式後には審査員とノミネート監督全員によるトークセッションを行う。
【審査員】今泉力哉(映画監督)、直井卓俊(企画・配給プロデューサー)、大槻貴宏(トリウッド代表)、轟夕起夫(映画評論家)

今泉力哉監督フィルモグラフィ 振り返りプログラムも必見!

乃木坂46個人PV無料上映
10月8日(日)15:30- atライブハウス近松 ※受付方法は映画祭サイトへ
今泉監督が手がけた乃木坂46個人PV6作品を無料上映。ライブハウスならではの音響、監督の貴重なトークと合わせて楽しめる。
【上映作品】※敬称略
「水色の花」(齋藤飛鳥)、「早春の発熱」(衛藤美彩、桜井玲香)、「かなしくない」(北野日奈子、堀未央奈)、「ほりのこもり」(堀未央奈)、「白石麻衣似の多田敦子」(白石麻衣)、「映画館バイトの恋」(相楽伊織)

(C)乃木坂46LLC

第二回下北沢映画祭準グランプリ受賞作『最低』上映
10月9日(月・祝)17:00- atしもきた空間リバティ
コンペティション授賞式前には、第二回下北沢映画祭準グランプリ受賞作『最低』を特別上映。