野沢雅子がラスト“かめはめ波”!『ドラゴンボール超 スーパーヒーロー』上映前舞台挨拶イベント

2025年7月27日をもって閉館する老舗映画館・丸の内TOEI。その65年の歴史を締めくくる「さよなら 丸の内TOEI」プロジェクトの一環として、7月9日(水)、伝説の声優・野沢雅子が登壇する『ドラゴンボール超 スーパーヒーロー』の上映前舞台挨拶イベントが開催された。

この日、会場には多くのファンが詰めかけ、野沢の登壇に大歓声と拍手が沸き起こった。挨拶ではいきなり「おっす、おら悟空!」「ぼく、悟飯です」「ボクもいく~!」と孫悟空・悟飯・悟天の三役を次々と披露し、観客からは感嘆と歓喜の声があがった。

野沢はアフレコの裏話として「悟空、悟飯、悟天を一緒に録ってもらってるの。別々じゃ気持ちが途切れちゃうから」と語り、実際の掛け合いを再現してみせると、会場は笑いと拍手に包まれた。

丸の内TOEIでの思い出については、「ここはいつも舞台挨拶のスタート地点。走り出しの劇場だった」と振り返り、銀座の劇場を自らの足で走り回ったエピソードも披露。「走らせたかったんじゃない? スタッフが!」とお茶目に話す姿に、観客も笑顔に。

そして劇場の閉館について話が及ぶと、野沢は「全然、納得してません!」と強い口調で抗議。「こんないい劇場を壊すなんて誰が決めたの? 銀座を歩いて『映画やってる!観ようか!』ってできる場所なのに!」と、その場にいた観客へも問いかけるように熱弁を振るい、惜しむ拍手が会場中に響いた。

クラウドファンディングの話題では「私も申し込みました!スクリーンがポーチになるのよ!」と興奮気味に紹介。「懐かしくなるから絶対申し込んで!」とファンへ呼びかけるも、やはり「壊すのおかしい!」と劇場への愛情が止まらない。

映画の話題では、「ピッコロは悟飯にとって“なくてはならない方”。今では大好き!」と語り、ピッコロ役・古川登志夫とのエピソードでは、家庭菜園の野菜をスタジオに持参し、古川が料理して写真を送ってくれたという心温まる交流も明かした。

また若手声優への称賛も忘れず、「若い人は本当に上手。素晴らしいです!」と神谷浩史や宮野真守へのリスペクトを語り、自身の“アテレコ”初体験時代の試行錯誤も振り返った。

「かめはめ波」について問われると「たまに“撃ちませんか?”って言われるの。寝起きでも撃てます」と笑いを誘い、実演も披露。観客から割れんばかりの拍手が起こるなか「いくぞ!か~め~は~め~波~!!」と劇場最後の“かめはめ波”を放ち、会場は感動と興奮の渦に包まれた。

最後に野沢は「納得してないけど、劇場に来てくれて嬉しいです。本編もぜひ楽しんで!」と笑顔で締めくくり、丸の内TOEIへの深い愛情と別れを惜しむ気持ちを観客と共有しながら、舞台挨拶は幕を下ろした。

■映画情報
『ドラゴンボール超 スーパーヒーロー』
監督:児玉徹郎
脚本・原作・キャラクターデザイン:鳥山明
声の出演:野沢雅子、古川登志夫、神谷浩史、宮野真守 ほか
全国東映系にて大ヒット上映中

■「さよなら 丸の内TOEI」プロジェクト
開催期間:2025年5月9日(金)~7月27日(日)
会場:丸の内TOEI(東京都中央区銀座3丁目)
提供:東映株式会社

©バード・スタジオ/集英社 ©「2022 ドラゴンボール超」製作委員会