“正しい”と信じたその正義が、ひとりの男を地獄に突き落とす――。2003年、日本を震撼させた教師による体罰事件を基にした衝撃の実録映画『でっちあげ ~殺人教師と呼ばれた男』が、本日6月27日(金)より全国公開。合わせて、真実とは何かを問いかける公開記念予告と新場面写真が解禁された。
主演を務めるのは、Netflixシリーズ『地面師たち』や映画『カラオケ行こ!』で話題を呼んだ綾野剛。監督は『悪の教典』『怪物の木こり』の三池崇史。共演には柴咲コウ、亀梨和也、木村文乃、光石研、北村一輝、小林薫ら豪華俳優陣が集結する。
■公開記念予告で突きつけられる“疑いの目”と“信じる心”
解禁された予告映像では、綾野演じる小学校教諭・薮下誠一が「悪魔のような教師」「殺人教師」として実名報道され、社会から糾弾される様子が描かれる。テレビからは糾弾の声が流れ、週刊誌記者や教育関係者は「完全にクロ」と断じる。しかし、そんな映像の中で浮かび上がるのは「なぜ、それを信じますか?」というメッセージ。
物語は、薮下が体罰によって児童・氷室拓翔を傷つけたとして、保護者・律子(柴咲コウ)から告発されるところから始まる。550人を超える大弁護団が児童側に結成され、報道も一斉に薮下を断罪。しかし、彼は法廷で「すべて事実無根の“でっちあげ”」だと主張する――。
▼公開記念予告
■事件の渦中にある者たちの「顔」が浮き彫りに
新たに公開された場面写真では、薮下の自宅前に集まる報道陣、誹謗中傷が書き殴られた壁、法廷に立つ弁護士・湯上谷(木村文乃)など、事件に巻き込まれた人々の緊迫した表情が切り取られている。絶望と恐怖を宿した薮下の瞳――それは観る者に、「自分なら何を信じるか?」という問いを突きつける。
■実話をもとにした“真実を疑う”物語
原作は第6回新潮ドキュメント賞を受賞した福田ますみ著『でっちあげ 福岡「殺人教師」事件の真相』。制作は東映、脚本は森ハヤシ、音楽は遠藤浩二、主題歌はキタニタツヤによる「なくしもの」(Sony Music Labels Inc.)。
現代の情報社会において「真実」とは何か――。この映画は観る者すべてに問いかける。公開日である6月27日は「メディアリテラシーの日」。今こそ、あなた自身の“目”でその真偽を確かめてほしい。
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作品情報
タイトル:『でっちあげ ~殺人教師と呼ばれた男』
公開日:2025年6月27日(金)全国公開
出演:綾野剛、柴咲コウ、亀梨和也、大倉孝二、小澤征悦、髙嶋政宏、迫田孝也、安藤玉恵、美村里江、峯村リエ、東野絢香、飯田基祐、三浦綺羅、木村文乃、光石研、北村一輝、小林薫
監督:三池崇史
脚本:森ハヤシ
原作:福田ますみ『でっちあげ 福岡「殺人教師」事件の真相』(新潮文庫)
主題歌:キタニタツヤ「なくしもの」
制作プロダクション:東映東京撮影所、OLM
配給:東映
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