「犬と私は通じ合ってる」リュック・ベッソンが生み出す規格外のダークヒーロー!『DOGMAN ドッグマン』予告編

『レオン』のリュック・ベッソンが実際の事件に着想を得て監督・脚本を務めたバイオレンス・アクション映画『DOGMAN ドッグマン』が、2024年3月8日より公開される。このほど、予告編が披露された。

本作は、2023年のヨーロピアン・フィルム・マーケットでお披露目されるや、完成度の高さから世界中のバイヤーに大きな衝撃を与え、同年、第80回ヴェネツィア国際映画祭コンペティション部門での上映では「リュック・ベッソン監督、完全復活!」「ベッソンの最高傑作!」と大絶賛の嵐を巻き起こした。

予告編の冒頭、「ドッグマンと話したい」と話しかけられ、タバコに火をつけゆっくりと振り向く傷だらけの女装した男が登場する。彼が本作の主人公にして謎に包まれた人物・ドッグマン。「子供時代の話は気が進まない?」と聞かれ、どうやら過去にトラウマとなるような経験があることが示唆される。子供時代の回想シーンでは、犬たちに寄り添う姿が確認できるが、その様子を窓越しに見ていた父親に「犬が好きか?」と迫られ、正直に「好き」と返すと威圧的な父親の逆鱗に触れ犬小屋に放り込まれてしまう。そこでは、犬たちの無償の愛が唯一の救いであったと語り、「人間よりも犬を愛してる」と彼は言うのだった。

大人になり、車いすの彼の周囲には自然に犬たちが集まり、「犬と私は通じ合ってる。私の言葉を理解できる」と犬たちとの信頼関係を築いているようだったが、そこへギャングが現れ「お前は悪魔だ!地獄に送り返してやる」とドッグマンに尋常ではない怒りと恐怖を抱いている様子が伺える。武装したギャング一味を壁越しにショットガンで仕留め、犬が襲い掛かるシーンも切り取られるが、予告冒頭の傷だらけの様子や、警察に発見される犬たちなどただ事ではない模様だ。社会に見放され、愛を欲した青年。彼はなぜ“ドッグマン”と呼ばれる存在になったのか?彼の「人は愛され守られたい。皆そう願って生きてるだけ」というセリフの真意も気になるところ。エディット・ピアフかのように劇場の舞台に立つ様子も切り取られ、規格外のダークヒーローの誕生とキャラクターの奥深さに引き込まれる予告編となっている。

『DOGMAN ドッグマン』
2024年3月8日(金) 新宿バルト9ほか全国公開
監督・脚本:リュック・ベッソン
出演:ケイレブ・ランドリー・ジョーンズ
配給:クロックワークス

【ストーリー】 ある夜、警察に止められた一台のトラック。運転席には負傷し、女装をした男。荷台には十数匹の犬。“ドッグマン”と呼ばれるその男は、半生を語り始めた…。犬小屋で育てられ暴力が全てだった少年時代。トラウマを抱えながらも、犬たちに救われ成長していく中で恋をし、世間に馴染もうとするが、人に裏切られ、苦しめられ、深く傷ついていく。犬たちの愛に何度も助けられてきた男は、絶望的な人生を受け入れ、生きていくため、犬たちと共に犯罪に手を染めていくが、“死刑執行人”と呼ばれるギャングに目を付けられ…。

© Photo: Shanna Besson – 2023 – LBP – EuropaCorp – TF1 Films Production – All Rights Reserved.