“セックスしない男”と“精子が欲しい女”の異種間ラブストーリー『きみとまた』8月公開

『愛うつつ』、『きみは愛せ』と「愛しているがゆえにセックスをしない」という共通したテーマで作品を生み出してきた新鋭監督・葉名恒星の商業デビュー作『きみとまた』が、8月18日より公開されることが決定。併せて、ポスタービジュアルと場面写真がお披露目となり、キャスト&スタッフよりコメントが寄せられた。

愛しているがゆえに、愛している女性に性欲を抱けない。自主、商業 問わず大小様々なラブストーリーが毎年劇場公開されるなか、その衝撃的な テーマと独自の視点で『愛うつつ』『きみは愛せ』を発表し、インディーズ映画 界で頭角を現した葉名恒星。自身のライフワークとも言えるその一貫したテー マで新たに紡いだ本作で、ついに商業デビューを果たす。

恋人とセックスをしたくないことが原因で別れてしまった青年と、かつての彼の恋人でいまは夫とのセックスレスに悩む女性との不思議な交友を描く本作。昔の恋人のことを未だに忘れられずにいる自主映画監督・まるお役で主演を務めるのは平井亜門。現在放送中のテレビドラマ「ガチ恋粘着獣」ではメインロールのYouTuberに対して挑戦的な態度で執拗に迫り地位を脅かすライバル配信者として登場し話題沸騰中、映画『左様なら』『アルプススタンド のはしの方』で注目され、『神田川のふたり』、『MOON and GOLDFISH』(6月24日公開)と主演作が続く若手ホ ープの彼が、葉名監督自身を投影した主人公をみずみずしく演じる。

まるおが想い続けるアキを演じるのは、テレビ、舞台で活躍中の新進女優・伊藤早紀。子どもを望みながらも夫とセックスレスに悩み元恋人に突飛なお願いをす る難役に体当たりで挑む。その他、長村航希、丸純子、冨手麻妙、仁科亜季子らが脇を固め、彼らの行く末を見守る。

ポスタービジュアルでは、 隣り合って歩きながらも寂しげな背中を見せるまるお(平井)とアキ(伊藤)の後ろ姿と、まるおとアキの笑顔が映し 出される。まるおの「愛しているから、抱けない」、アキの「まるおの精子を下さい」という矛盾した想いがふたりをどんな結末に導くのか…前進しようとする彼らの等身大の姿が切り取られた鮮やかなビジュアルに仕上がった。

▼キャスト&スタッフ コメント

■平井亜門(まるお役)
台本を読んで「あ、マルくんの痛み分かるかもしれない!し分かりたい!」と思いました。覚悟が要る作品だなと思いました。撮影を無事に終えられたら自分は一皮剥けることができるんじゃないかとワクワクしました。たくさん念をぶち込みました。こんなこと書いてますが僕はまだ完成した映画を見ていません。見るの、少し怖いです。が、とっても楽しみでもあります。この映画が、見てくれた不器用な誰かの心に寄り添ってくれますように。

■伊藤早紀(アキ役)
この作品のお話を頂いた時、結婚経験がない私に、セックスレスの夫婦の役を演じ切れるのかと、緊張がありました。しかし葉名監督の中のアキと自分の中のアキと向き合っていくうちに、アキとしての感情が芽生え、作品の完 成が楽しみになっていました。撮影中もスタッフさんやキャストの仲間に助けられ演じ切ることが出来ました。私の初主演映画がこの作品で、アキを演じられたことを誇りに思っています。様々な感情の中でアキが出した答えを是非劇場で楽しんで頂けたらと思います!

■葉名恒星(監督)
『街の片隅で懸命に生きる若者たちの恋とセックスを描く』そんなコンセプトのマヨナカキネマとしての映画のお話を頂いた時、消費されていくセックスに対して作りたいと思い、この物語を書きました。取り戻せない日々にすがりながらも必死にいまを生きようとする主人公たちを、ぜひ映画 館に観に来ていただけると嬉しいです。

『きみとまた』
2023年8月18日(金)より、シネマート新宿にて公開 ほか全国順次ロードショー
脚本・監督:葉名恒星
出演:平井亜門 伊藤早紀 長村航希 中山求一郎 久保乃々花 丸純子 冨手麻妙 仁科亜季子

【ストーリー】 愛しているからセックスをしたくない。それが原因で別れた恋人アキを未だに忘れられないでいる自主映画監督の まるお。自身の体験を基に新作映画を撮ろうとするが脚本に行き詰ってしまう。なぜアキを抱けなかったのか。自らも答えを出せないと問いに向き合うためアキに会う決心をするまるお。一方のアキはサラリーマンの田頭と結婚しているが、子供は欲しいのにセックスレスの夫婦関係に悩んでいた。久しぶりに再会するまるおとアキ。まだアキの事を忘れられないまるおに対し、アキは別れ際に言う。「まるおの精子をください」。

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