ごく普通の女性たちが怪物化し、平凡な日常が惨劇に変わる『ソフト/クワイエット』5月公開

『ゲット・アウト』『セッション』のブラムハウスが放つ、全編ワンショットの“体感型”極限クライム・スリラー『soft&quiet』が、邦題を『ソフト/クワイエット』として5月19日より公開されることが決定した。併せて、ポスタービジュアルがお披露目となった。

世界中の映画ファンの熱烈な支持を得ている、ホラー&スリラー界のトップブランド、ブラムハウスが新たに放つ本作は、大胆な撮影手法とセンセーショナルなテーマを融合させた衝撃的な問題作。92分の全編をワンショットで映像化し、アメリカで社会問題化しているヘイトクライム(憎悪犯罪)の狂気をえぐり出す。このうえなくリアルな没入感と息づまる緊迫感に圧倒されずにいられない体感型クライム・スリラーである。マイノリティーへの偏見を持つ白人女性たちが、あるトラブルをきっかけに思わぬ方向へと転じ、絶叫が飛び交い、暴力が炸裂する怒濤の急展開で観る者を釘付けにする。編集や視覚効果などの作為を排除した映像世界は、閑静な町のごく平凡な日常が惨たらしい地獄絵図へと変貌していく過程を、完全なるリアルタイム進行で描出。あまりにも生々しい臨場感と相まって、通常の娯楽映画のスリルを超えた別次元の恐怖を突きつけてくる。

主人公エミリーの自尊心の高さと精神的なもろさを見事に演じきったステファニー・エステスを始め、キャストはほぼ無名の俳優たち。しかしインディペンデント映画や舞台などの出演経験が豊富な実力派が揃い、どの町にもいそうな“危険な隣人”をリアルに体現した。自らのオリジナル脚本を映画化し、長編デビューを飾った女性監督ベス・デ・アラウージョの卓越した演出力も見逃せない。

ポスタービジュアルでは、一人の女性が鬼気迫る表情で何かを訴え、それを険しい表情で受け止めている主人公エミリーの姿が切り取られている。「それは、しずかで、やさしい“怪物”」とキャッチコピーも並び、生々しい臨場感を超えた、別次元の恐怖を感じずにはいられないビジュアルとなっている。“異次元”の映像体験と“人間の恐怖”を描き、SXSW2022で観客を圧倒し大反響を呼んだ本作の衝撃に期待したい。

また、本国ポスターデザインのスマホ用壁紙特典付きムビチケオンライン券も3月24日より発売となる。

『ソフト/クワイエット』
2023年5月19日(金)より、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国公開
監督・脚本:ベス・デ・アラウージョ 
出演:ステファニー・エステス オリヴィア・ルッカルディ エレノア・ピエンタ メリッサ・パウロ シシー・リー ジョン・ビーバース
配給:アルバトロス・フィルム

【ストーリー】 とある郊外の幼稚園に勤める教師エミリーが、「アーリア人団結をめざす娘たち」という白人至上主義のグループを結成する。教会の談話室で行われた第1回の会合に集まったのは、主催者のエミリーを含む6人の女性。多文化主義や多様性が重んじられる現代の風潮に反感を抱き、有色人種や移民を毛嫌いする6人は、日頃の不満や過激な思想を共有して大いに盛り上がる。やがて彼女たちはエミリーの自宅で二次会を行うことにするが、途中立ち寄った食料品店でアジア系の姉妹との激しい口論が勃発。腹の虫が治まらないエミリーらは、悪戯半分で姉妹の家を荒らすことを計画する。しかし、それは取り返しのつかない理不尽でおぞましい犯罪の始まりだった……。

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