青木柚「叙情的なストーリーに心掴まれた」坂ノ上茜「青春を感じる日々」中村貴一朗監督作『神回』2023年夏公開

『百円の恋』、『愛の渦』、『アンダードッグ』など、公開規模の大小にかかわらずウェルメイドな作品で数々の映画賞を獲得してきた東映ビデオが2021年6月に立ち上げた新たな才能を発掘する新プロジェクト「TOEI VIDEO NEW CINEMA FACTORY」。キャリアも年齢も多種多様なクリエイターの方々から309本の企画と脚本が応募された中、記念すべき第1回製作作品に選ばれた中村貴一朗監督による『神回』が、主演に青木柚、共演に坂ノ上茜を迎えて2023年夏より公開されることが決定した。併せて、場面写真がお披露目となり、監督&キャストよりコメントが寄せられた。

高校の夏休み。文化祭の実行委員になった樹(青木柚)と恵那(坂ノ上茜)は教室で出し物の打合わせを始めた。しかし、5分後には、また打合せの最初に戻ってしまうことに樹だけが気付く。その状況から抜け出そうともがく樹だったが…。

「タイムループもの」という洋画・邦画ともに数多くの作品が存在するジャンルに挑みつつも、凡庸な青春ストーリーにとどまらず、学校という閉鎖空間の中で人間のさまざまな感情をあぶりだした脚本が、特別審査員を務めた足立紳(監督・脚本家)ほか、多くの審査員から絶賛された。

監督・脚本を務めるのは、短編『GUNKANJIMA-Travelerin Time-』が国内外の映画祭で評価された新鋭・中村貴一朗。プロジェクションマッピングやドローン撮影などの先端技術を駆使した映像表現を得意とし、ストーリー、映像ともに斬新な表現で日本映画界に新風を巻き起こすこと必至だ。

主人公・樹に扮するのは、NHK連続テレビ小説「カムカムエブリバディ」<ひなた編>でヒロインの弟・桃太郎役を好演し注目を集め、今後も続々と出演作を控える青木柚。その同級生・恵那役を、自主制作映画『愛ちゃん物語』で主演を務め、2021年ぴあフィルムフェスティバルで高評価を得た坂ノ上茜が演じ、樹の心情が変遷していく中で5分間に対峙し続ける。

また、9月8日(木)12:00より、モーションギャラリーにてクラウドファンディングがスタートする。詳細はこちら

▼監督&キャスト コメント

■中村貴一朗(監督)
“長編映画を撮る”ということをずっと追い求め続けて、それがもはや祈りにも近い感情に変わり始めた頃、ついに本作『神回』でクランクインを迎えることができました。撮影の日々は筆舌に尽くし難い夢のような時間の連続でした。この時間が永遠に続けばいいのに、終わってほしくない、と思いながらもそんな奇跡のような時間は一瞬で過ぎ去り、今は編集プロセスに立ち向かっています。早く本作を観客の皆様に観ていただきたくソワソワしています。本作は、観客の皆様が何歳であろうとも“物語が人生に絡みついてくる”刺激的なエンタテインメント作品を目指しています。この体験を早くスクリーンで提供できるよう日々精進していきます。引き続きよろしくお願いいたします。

■青木柚(沖芝樹役)コメント
初めて脚本を読ませていただいた時、恋愛やタイムループという仕掛けとしての面白さはもちろん、ループする事によって、徐々に人間の欲や本能、内面の揺らぎが浮かび上がってくる叙情的なストーリーに心掴まれたのを覚えています。ひとつの役柄でここまで様々なシュチュエーションに対峙する事はあまり無かったので、とても新鮮で、アトラクションのような撮影でした。爽快感の中に漂う人間味、切なさ。新感覚の青春映画です。是非劇場でご覧ください。

■坂ノ上茜(加藤恵那役)コメント
今年27歳になる私が、高校生役をやっても大丈夫なのか?!と一瞬心配しました(笑)。だけど、いざ現場に入るとそんな心配も忘れてしまうほど、とにかく必死で青春を感じる日々でした。この作品を初めて読んだ時、タイムループに陥った樹のように一緒に巻き込まれている感覚になり、展開にドキドキしていたのを覚えています。読み終えた後も、この作品が好きだなと素直に思いました。そんな作品に関わらせてもらうことができてすごく嬉しかったです。公開まで少し先になりますが、楽しみにしていてくださいね!

『神回』
2023年夏、新宿シネマカリテほか全国公開
出演:青木柚 坂ノ上茜 新納慎也 桜まゆみ 岩永洋昭 平山繁史 渡辺綾子 横江泰宣 仁科かりん 中條サエ子 井上想良 日下玉巳 三浦健人 平山由梨 藤堂日向 岡部ひろき 三好紗椰 中村莉久 彩香 上野陽立 森一 南一恵
監督・脚本:中村貴一朗
配給:東映ビデオ

【ストーリー】 夏季休校中の高校。文化祭の実行委員となった2年生の沖芝樹は、打合せのため教室に向かっていた。夏休みだけに校舎に人気は少ない。教室でもう一人の実行委員・加藤恵那と合流し、打合せを始める。しかし、その5分後には、打合せを始めたはずの5分前に戻ってしまうことに樹だけが気付く。5分間のループに陥った樹は何とかその状況から抜け出そうと奮闘するが、なかなか脱出することができない。数えきれないほど同じ5分間を繰り返していくうちに樹の精神は混乱を極め、物語はあらぬ方向へ加速していく。果たして樹は無事に“時の監獄”から抜け出すことができるのか。

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