2019年に「COMIC BRIDGE」で連載され、翌年単行本化された平庫ワカによる同名コミックを、タナダユキ監督が永野芽郁主演で映画化する『マイ・ブロークン・マリコ』が、9月30日より公開される。このほど、本予告編と場面写真がお披露目となった。
鬱屈した日々を送るOL・シイノトモヨは、テレビのニュースで親友・イカガワマリコが亡くなったことを知る。学生時代から父親に虐待を受けていたマリコのために何かできることはないか考えたシイノは、マリコの魂を救うために、その遺骨を奪うことを決心する。「差し違えたってマリコの遺骨はあたしが連れて行く!」マリコの実家から遺骨を強奪、逃走したシイノは、マリコの遺骨を抱いて二人で旅に出ることに。マリコとの思い出を胸にシイノが向かった先は…。
予告編では、シイノ(永野芽郁)の鋭い視線の先に、親友の遺骨が…。マリコ(奈緒)を学生時代から虐待し続けた父親(尾美としのり)から遺骨を強奪し、大絶叫、包丁を突きつける怒涛の展開からはじまる。「シイちゃんとずっと一緒にいる」と笑顔ながらも、顔の傷跡が痛々しいマリコとの思い出を胸に、「今度こそ私が助ける」とマリコの遺骨を抱え、シイノは走り出す。マリコの「私ぶっ壊れてるの」の言葉をはじめとして、2人の過去が思い出され、ひとり取り残されてしまったシイノが押し潰されそうになる中、シイノが思い出したのは、「ねぇねぇ、シイちゃん、行ってみたいね」と“まりがおか岬”のポスターを笑顔で指差すマリコの姿だった。牛丼をたいらげ、「だから行こう、ふたりで」と優しく笑いかけるシイノ。シイノにとって“たったひとりの友”であるマリコのための道中は前途多難で、ひったくりにあい、さらに、マキオ(窪田正孝)に怒鳴る姿も。「アタシ、何度もあの子のことめんどくせぇって」と思いながらも、「私には正直あんたしかいなかった」と語りかけるシイノの思いとは。「あんたがいない世界で、どうやって生きようか」、マリコという魂の片割れを突然失ったシイノが喪失感、怒り、悔しさ、さまざまな感情を抱え、マリコに投げかける「死んでちゃ分かんないだろ」。シイノの旅はどんな結末を迎えるのか、切なさを感じさせ、期待が高まる予告編となっている。
先日、カナダ・モントリオー ルで行われたファンタジア国際映画祭で最優秀脚本賞を受賞し、益々公開が期待されている。
『マイ・ブロークン・マリコ』
2022年9月30日より、全国公開
監督・脚本:タナダユキ
原作:平庫ワカ「マイ・ブロークン・マリコ」
脚本:向井康介
出演:永野芽郁 奈緒 窪田正孝 尾美としのり 吉田羊
配給:ハピネットファントム・スタジオ KADOKAWA
【ストーリー】 鬱屈した日々を送るOL・シイノトモヨ(永野芽郁)は、テレビのニュースで親友・イカガワマリコ(奈緒)が亡くなったことを知る。学生時代から父親に虐待を受けていたマリコのために何かできることはないか考えたシイノは、マリコの魂を救うために、その遺骨を奪うことを決心する。「差し違えたってマリコの遺骨はあたしが連れて行く!」マリコの実家から遺骨を強奪、逃走したシイノは、マリコの遺骨を抱いて二人で旅に出ることに。マリコとの思い出を胸にシイノが向かった先は…。
©2022映画『マイ・ブロークン・マリコ』製作委員会