小松菜奈「心の拠り所になった曲」、坂口健太郎「頑張ろうと思った曲」『余命10年』RADWIMPSの音が寄り添う特別予告編

小坂流加による“涙より切ない”ベストセラー恋愛小説を、藤井道人監督が小松菜奈と坂口健太郎のダブル主演で映画化する『余命10年』が、3月4日より公開される。このほど、本作の物語にRADWIMPSの音が寄り添う特別予告編「RADWIMPSが紡ぐ音楽編」がお披露目となった。

20歳で難病となり、もう恋はしないと心に決めた余命10年の茉莉と、生きることに迷い、自分の居場所を見失った和人。そんな二人が同窓会で再会したことがきっかけで運命が変わっていく。時間をかけて少しずつ近づいていく距離。そして気持ちが重なった時、そこにはどこにでもいる20代の男女らしく過ごす楽しい日々と、増えていく愛おしい想い出が溢れていた。しかし、二人には残された時間も迫っていた。茉莉と和人が歩む道の先にあるものとは…。

特別予告編では、茉莉(小松菜奈)と和人(坂口健太郎)や、二人に関わる大切な人たちとのかけがえのない日々に寄り添う、RADWIMPSの音楽と世界が劇中に表れている。それもそのはず、通常の映画制作では撮影が終わった後に編集段階で音楽を作ることが多いが、今回撮影時には既にRADWIMPSの音楽が作り上げられ、その音楽を聴きながら撮影に挑むというかつてない異例のスタイルがとられた。そんな初めての試みに監督は「みんなトーンが一個になっていくというのは、これは発明だなと思った」とその手ごたえを語った。音楽を聴いた小松は「移動のときも毎日聴いていたし、オンとオフを与えてくれる、心の拠り所になった曲だった」とその想いを語り、坂口は「(主題歌の「うるうびと」は)和人目線で歌詞が書かれていて、この良さを最大限にするには、この作品の中でどれだけ茉莉を愛せるかだなと頑張ろうと思った曲」とバンドからのメッセージを受け取ったという。RADWIMPS が紡ぎだした音楽は監督、キャストに多大なる影響を与え、相乗効果をもたらした。

RADWIMPS が並々ならぬ気持ちで楽曲制作に臨み、その熱量に呼応するように小松、坂口、そして藤井監督らキャスト・スタッフ陣が全力で作り上げた本作。様々な想いが結集した本作について、野田洋次郎は「間違いなくこの作品に携わったことでこの先の僕の人生を変えてくれた。これから観る人の人生も変わっていって欲しいなと思うし、どんな変化であれ間違いなく変わるだろうなとも思います」と作品の完成度に自信を覗かせた。

映像の最後には、小松、坂口が約1年間の撮影のクランクアップを迎え、大粒の涙を流す姿が。そんな二人に監督も思わず駆け寄り抱き合い、二人が全身全霊で役に向き合ったことがうかがえる。

『余命10年』
2022年3月4日(金) 全国公開
監督:藤井道人
原作:小坂流加「余命10年」
脚本:岡田惠和 渡邉真子
音楽:RADWIMPS
主題歌:RADWIMPS「うるうびと」
出演:小松菜奈 坂口健太郎 山田裕貴 奈緒 井口理(King Gnu) 黒木華 田中哲司 リリー・フランキー 原日出子 松重豊
配給:ワーナー・ブラザース映画

【ストーリー】 20歳で不治の病にかかり、もう恋はしないと心に決めた余命10年の茉莉(小松菜奈)。生きることに迷い、自分の居場所を見失った和人(坂口健太郎)。同窓会で再会した二人は惹かれあい、ありふれた毎日が嘘みたいに輝き出す。思い出の数だけ失われていく時間…彼らが最後に選んだ道とは?

©2022 映画「余命10年」製作委員会