松竹と東映が史上初のタッグを組み、「時効警察」シリーズなどの三木聡監督が山田涼介主演、土屋太鳳共演で贈る完全オリジナル脚本の特撮映画『大怪獣のあとしまつ』が、2022年2月4日より公開される。このほど、山田が体を張ってグリーンバックでのワイヤー撮影に挑むメイキング写真がお披露目となり、併せて、国家崩壊の脅威となる巨大怪獣「希望」の詳細が明らかとなった。
本作は、誰もが知る“特撮映画”の、誰も見たことのない“その後の世界”を描く空想特撮エンターテイメント。ある日突然、この国を襲う大怪獣が死んだ。ビックリするほど死体が巨大。ガス爆発も時間の問題。片付けられなきゃ国家崩壊。この尻ぬぐい、誰が、どうやって…。未曽有の国家的危機の現場指揮の任務を背負わされたのは、首相直属の特殊部隊である特務隊員の帯刀アラタ(山田涼介)。そんな彼の前に、環境大臣秘書で、かつて特務隊で同僚だった雨音ユキノ(土屋太鳳)が現れて…。二人は、前代未聞の無理難題“巨大な死体の後片付け”に、知恵と工夫と愛で立ち向かう。
山田演じるアラタが怪獣の上から真っ逆さまに落下するシーンでは、なんと計14回も落下するカットを撮るというハードぶりの本作。山田は三木監督について「三木監督はブレないで確実に決まるまで撮り続ける。でも出来た画を見るとめちゃくちゃかっこよくなってるんです。だからこそ僕らも信用して『じゃあやりましょう』という風になれる。グリーンバックでの撮影は印象的でした」と信頼を寄せている。
製作スタッフ陣には日本を代表する各界のプロフェッショナルが集結。大規模なVFX撮影やグリーンバック撮影が多い本作のVFXスーパーバイザーとして『男たちの大和/YAMATO』など日本を代表する作品のCGを多数手掛ける野口光一が参加。特撮監督には、2002年より「仮面ライダー」シリーズを担当する佛田洋が務める豪華っぷり。邦画史上最大スケールとなる大怪獣の造形技師に、「平成ゴジラ」シリーズや「ウルトラマン」シリーズなど“怪獣業界”の第一人者・若狭新一が手掛けるというドリームタッグが実現した。
▼巨大怪獣「希望」 詳細
【ステータス】
■名前:希望
■由来:人類の生物学史上に残る貴重な環境資源、将来の“希望”に繋がるという意味を込めて
■最全長:380メートル ※東京ドーム(長径)の約1.5倍、忠犬ハチ公像~渋谷パルコまでと同じ長さ(徒歩5分)
■全高:155メートル(倒れた状態) ※通天閣の約1.5倍
【現場情報】
死後、腐敗による発酵で体温が上昇、熱による膨張を続けている。さらには猛烈な臭いを放つ腐敗ガスが体に溜まっており、ガス爆発の危機。腐敗臭が拡がる範囲は20キロメートル圏内。ガスを浴びると人体に影響があり、“ある症状”が現れてしまう…。
【注目ポイント】
■特徴的なポーズ:希望の象徴ともいえる足を空高くつき上げたポーズ。死んでいるのに足を高くつき上げているのが馬鹿馬鹿しくて面白く見えるのではないか、という三木監督らしい遊び心が込められたポーズとなっている。
■謎の形をした背びれ:よく見ると背びれがキノコのような形をしている。なぜキノコなのかは本編を見ると理由が分かるとか…。
■○○みたいな怪獣:三木監督のこだわりで恐竜をイメージした姿となった。発達したアゴやトゲの生えた尻尾に恐竜らしさが垣間見える。
【制作秘話】
CGが主流となりつつある昨今。しかし今作では三木監督のこだわりを余すことなく形にするべく、怪獣造形チームが怪獣模型を作成。現場では監督と制作チームが模型を囲み、監督のオーダーを聞きながら、その場で模型を作り上げる手法で怪獣の造形を固めていった。なんと、模型を完成させるのにかかった期間は約3か月。三木監督も「すばらしい怪獣の造形を作り上げることができた」と絶賛する出来栄えとなった。
『大怪獣のあとしまつ』
2022年2月4日(金) 全国公開
監督・脚本:三木聡
VFXスーパーバイザー:野口光一
特撮監督:佛田洋
怪獣造形:若狭新一
出演:山田涼介 土屋太鳳 濱田岳 眞島秀和 ふせえり 六角精児 矢柴俊博 有薗芳記 SUMIRE 笠兼三 MEGUMI 岩松了 田中要次 銀粉蝶 嶋田久作 笹野高史 オダギリジョー 西田敏行
配給:松竹 東映
【ストーリー】 人類を未曽有の恐怖に陥れた巨大怪獣が、ある日突然、死んだ。国民が歓喜に沸き、安堵に浸る一方で、残された巨大な死体は徐々に腐敗・膨張を進めていた。爆発すれば国家崩壊。終焉へのカウントダウンは始まった。絶望的な時間との闘いの中、国民の運命を懸けて死体処理を任されたのは、警察でも軍でもなく、3年前に突然姿を消した過去をもつ1人の男…。彼に託された“使命”とは一体?果たして、爆発を阻止することができるのか!?
©2022「大怪獣のあとしまつ」製作委員会