上原実矩「東京で劇場上映していただけることが嬉しい」若手ADが一歩成長する姿を描く『この街と私』2022年3月公開!

監督・脚本・編集を務めた永井和男の実話を元にし、バラエティ番組を作るために制作会社に入社したのに、深夜に街の良さを紹介する番組を担当する23歳ADの葛藤を上原実矩主演で描く映画『この街と私』が、2022年3月4日より公開されることが決定した。併せて、ポスタービジュアルがお披露目となった。

地域発信型映画として東京都葛飾区を舞台に制作された本作。ADの23歳村田美希は、お笑いの番組が作りたくて制作会社に入ったが、深夜に街の良さを紹介する関東のローカル番組「この街と私」の担当として休みなく働いている。彼氏の翔也と同棲する部屋には寝に帰っている状況で、彼氏の話もろくに聞けていない。ある日、お笑いの特番の企画を出したものの、一蹴されてしまった美希だが、「この街と私」の街頭インタビューを初めて一人で任せられる。撮ってきた素材を見たディレクターに、「使えない」と言われた美希は…。

メインキャスト全てがオーディションからキャスティングされ、300名以上の応募の中から主人公・美希役には、2021年に第22回TAMA NEW WAVEコンペティションでベスト女優賞を受賞した上原実矩が選ばれた。美希の彼氏・翔也役を演じた、佐野弘樹は、本作が準グランプリを受賞した第5回賢島映画祭で助演男優賞を受賞。ディレクター・中山役を宮田佳典が、プロデューサー・寺本役を伊藤慶徳が演じ、劇中のテレビ番組「この街と私」には、実際の葛飾観光大使でもあるLiLiCoと、芸人の大西ライオンが本人役で登場するほか、美希の憧れの芸人として天竺鼠の川原克己、インタビューを買って出る客役で、ですよ。、居酒屋で遭遇する芸人役で大溝清人(バッドボーイズ)ら数々の芸人たちが本人役で登場する。

永井和男監督作『くさいけど「愛してる」』と『霞立つ』が併映されることも発表された。『くさいけど「愛してる」』は、したまちコメディ大賞2015の観客賞や京都国際映画祭2015クリエイターズファクトリー劇映画部門優秀賞などを受賞した短編映画。『霞立つ』は、YouTuberで女優のめがね、辻凪子らの友情物語を描いた短編映画だ。

▼スタッフ&キャスト コメント

■永井和男(監督・脚本・編集)
僕は大学を卒業後、新卒でテレビ制作会社に入社しました。AD時代は休みが無く、ロケハン、リサーチ、議事録、愛想笑いに追われていました。面白い番組を作りたくて入社しましたが、数年後にまだその感情が残っている気がしなくてすぐに会社をやめました。そこから自主映画を作り始めました。お金は自分で出さないといけなかったですが、作りたいものが作れました。作品が映画祭で評価されて、『この街と私』の企画の話が来ました。吉本興業制作の地域発信型映画で、葛飾区での撮影が決まっていました。一度、元々あった企画を提案しましたが、葛飾で撮影する意味を問われました。再度ロケハンに行き、葛飾を巡る中で、地域発信型映画というものについて考え、AD時代のことを思い出しました。あの時、希望を捨ててすぐに会社を辞めた自分と、今、監督として逃げられない自分がいました。その時、まさに試されていると思い、この葛藤を映画にしようと思いました。併映の『くさいけど「愛してる」』は友人の恋人の口臭を苦に、初めて作った短編映画です。『霞立つ』はYouTuberのめがねちゃんと話しながら女子高生YouTuberの苦悩をできるだけそのまま映画にしました。この2作品と共に『この街と私』を見ていただけたらなと思います。

■上原実矩(『この街と私』村田美希役)
気がつけば撮影から3年経っていることに驚きながらも、沖縄国際映画祭での初上映からめぐりめぐって東京で劇場上映していただけることを嬉しく思います。私自身、初めて中編作品で主人公として真ん中に立たせていただいたり、準備期間も撮影日数も少なかったりでいっぱいいっぱいになりながらも、そんな様子を主人公の美希と重ねて日々一生懸命過ごしていました。こいつぶっさいくだなー!がんばれよー!なんて、笑って応援していただけたら嬉しいです(笑)。大変な時期ではありますが、劇場でお会いできることを楽しみにしています。

■めがね(『霞立つ』ミカ役)
高校生の頃の思い出を全てのせた作品です。私の実話を元に永井監督と制作した、初めての短編映画です。始めは私自身、SNSを通して自己表現していましたが、今では舞台やドラマ、映画などの現場で、お芝居をさせていただいております。いつも思うのは、ネットを超えて表現できることは、とんでも無く光栄で、ほんの一握りのチャンスです。今後も機会を増やせるような人になりたいです。見てくださる皆様、ありがとうございます。

■辻凪子(『霞立つ』ヒカリ役)
上京する前の大阪時代。実は高校の後輩でもあるめがねちゃんと青春を共にさせて頂きました。めがねちゃんの七変化など、女優めがねちゃん、YouTuberめがねちゃんの魅力が詰まっております。永井監督特集を劇場で見られることすごく楽しみにしています。皆様も是非劇場にお越しくださいっ!!!

『この街と私』
2022年3月4日(金)より、アップリンク吉祥寺ほか全国順次公開
監督・脚本・編集:永井和男
音楽:山城ショウゴ
主題歌:Bray me「オリジナルソングのような人生を」
出演:上原実矩 佐野弘樹 宮田佳典 伊藤慶徳 LiLiCo 川原克己(天竺鼠) ですよ。 大西ライオン 大溝清人(バッドボーイズ)
配給:アルミード

【ストーリー】 ADをしている23歳の村田美希(上原実矩)は、お笑いの番組が作りたくて制作会社に入ったが、深夜に街の良さを紹介する関東のローカル番組「この街と私」の担当として休みなく働いている。彼氏の翔也(佐野弘樹)と同棲している部屋には寝に帰っている状況で、彼氏の話もろくに聞けていない。ある日、お笑いの特番の企画を出したものの、一蹴されてしまった美希だが、「この街と私」の街頭インタビューを初めて一人で任せられる。撮ってきた素材を見たディレクターに、「使えない」と言われた美希は…。

©2019 地域発信型映画「この街と私」製作委員会