高畑充希「バカヤロー!まだ始まっちゃいねーよ」閉館寸前の映画館を守ろうと奮闘!『浜の朝日の嘘つきどもと』予告編&ポスタービジュアル

『百万円と苦虫女』『ふがいない僕は空を見た』『ロマンスドール』のタナダユキ監督が、主演に高畑充希を迎え、オリジナル脚本で贈る『浜の朝日の嘘つきどもと』の公開日が9月10日に決定し、福島中央テレビ開局50周年記念作品として昨年放送された、ドラマ「浜の朝日の嘘つきどもと」で高畑充希と共にダブル主演を務めた竹原ピストルが本作にも出演することが発表された。併せて、予告編とポスタービジュアルがお披露目となった。

本作は、福島県・南相馬に実在する映画館「朝日座」を舞台に、東京の映画配給会社に勤めていた福島県出身26歳の女性が恩師との約束“「朝日座」再建”のため、小さな“嘘”をついてでも映画館を守ろうと奮闘するお話。

予告編は、浜野あさひ(高畑充希)が、高校時代の恩師である田中茉莉子(大久保佳代子)と病室で交わした「朝日座を立て直してほしい」という約束を守るため、福島県・南相馬の朝日座を訪れるシーンから始まる。しかし、閉館を決意し映画のフィルムを焼く朝日座の支配人・森田保造(柳家喬太郎)を目にした浜野あさひは、とっさに「茂木莉子」と偽名を名乗り、親戚の遺言で朝日座を立て直さなければならないと宣言。はじめは莉子に半信半疑で「映画じゃ、人は救えねえ」と諦め気味だった森田も、クラウドファンディングに取り組んだり、ビラ配りに奔走する莉子の熱意に徐々に心を動かされていく。そして、その熱意のきっかけとなる茉莉子の微笑む表情と、「一人の迷える女の子をここまでの映画好きにできたんだから、上出来かな」というセリフが、先生と生徒の関係を越えたあさひと茉莉子の友情を物語る。そのほかにも、莉子と森田のコミカルな掛け合いや、北野武監督作『キッズ・リターン』を彷彿とさせる「バカヤロー!まだ始まっちゃいねーよ」というセリフ、相馬野馬追(そうまのまおい)の馬が道路を闊歩しながらフンを落としていくカットなど、ユーモラスで魅力的なシーンが満載だ。

ポスタービジュアルには、朝日座の前で自転車にまたがり、強い表情でこちらを見つめる浜野あさひと、遠くを見つめ佇む森田保造、田中茉莉子の姿が収められ、彼らの姿は「いらっしゃいませ、ようこそ映画館へ」という言葉の通り、朝日座がつないだ人々の縁や、映画への愛を感じさせる。

『浜の朝日の嘘つきどもと』
9月10日(金) 全国公開
8月27日(金) 福島県にて先行公開
監督・脚本:タナダユキ
製作プロダクション:ホリプロ
主題歌:Hakubi「栞」
出演:高畑充希 柳家喬太郎 大久保佳代子 甲本雅裕 佐野弘樹 神尾佑 竹原ピストル 光石研 吉行和子
配給:ポニーキャニオン

【ストーリー】 100年近くの歴史を持つ福島・南相馬の映画館「朝日座」。ある日、茂木莉子と名乗る女性(高畑充希)が支配人の森田保造(柳家喬太郎)の前に現れる。莉子は、“経営が傾いた「朝日座」を立て直す”という高校時代の恩師・田中茉莉子(大久保佳代子)との約束のため東京からやってきた。すでに閉館が決まり打つ手がないと諦めていた森田だが、見ず知らずの莉子の熱意に少しずつ心を動かされていく。果たして「朝日座」の運命やいかに…。

©2021 映画『浜の朝日の嘘つきどもと』製作委員会