「私は独り戦います」ジャンヌ・ダルクがヘッドバンギング!?『ジャネット』『ジャンヌ』予告編

フランスの鬼才ブリュノ・デュモンのジャンヌ・ダルク二部作『ジャネット』、『ジャンヌ』が、12月11日より公開される。このほど、両作品の予告編とチラシビジュアルがお披露目となった。

『ジャネット』は、ジャンヌ・ダルクの幼年時代を描く、破壊的な歴史音楽劇、『ジャンヌ』は、ジャンヌ・ダルクが挑んだ救国の戦いから有罪判決を受けた異端審問、そして刑が執行されるまでを描いた華麗なる心理活劇。

予告編は、ブレイコアやデスメタルなど様々なジャンルを横断するフランスの異才音楽家、Igorrrの楽曲に合わせて、少女や修道女が踊り、歌い、ヘッドバンギングする奇想天外な『ジャネット』と、今年コロナ感染症で亡くなったフランスのポップ歌手クリストフの歌が流れる中、戦争を比喩的に表現した華麗な馬術ショーから、聖職者たちがジャンヌを激しく糾弾する異端審問までを切り取った『ジャンヌ』、それぞれの見どころから構成されている。

『ジャネット』のチラシビジュアルには、「聖女の悲観、魔女の絶望、宿命の霊性、絶対の孤独。」のコピーとともに悪魔ポーズをとる羊飼いの少女、『ジャンヌ』のビジュアルには、「凋落する世界に対峙する、愛と神秘の歴史劇。」のコピーとともに勇ましい甲冑姿の少女の姿が収められ、どちらもジャンヌ・ダルクの眼差しが印象的だ。

『ジャネット』
12月11日(土)より、ユーロスペースほか全国順次公開
監督・脚本:ブリュノ・デュモン
原作:シャルル・ペギー
出演:リーズ・ルプラ・プリュドム ジャンヌ・ヴォワザン リュシル・グーティエ
配給:ユーロスペース

【ストーリー】 1425年、フランスとイギリスによる王位継承権をめぐる「百年戦争」の真っただ中。幼いジャネット(※ジャンヌ・ダルクの幼少期の呼び名)は、小さな村ドンレミで羊の世話をして暮らしていた。ある日、友だちのオーヴィエットに、イギリスによって引き起こされた耐え難い苦しみを打ち明ける。思い悩む少女を修道女のジェルヴェーズは諭そうとするが、ジャネットは神の声を聴く体験を通し、フランス王国を救うために武器を取る覚悟を決める。

『ジャンヌ』
12月11日(土)より、ユーロスペースほか全国順次公開
監督・脚本:ブリュノ・デュモン
原作:シャルル・ペギー
出演:リーズ・ルプラ・プリュドム ファブリス・ルキーニ クリストフ
配給:ユーロスペース

【ストーリー】 15世紀、フランスの王位継承をめぐって、フランスとイギリスが血で血を洗う争いの時代。若きジャンヌ・ダルクは、「フランスを救え」と言う神の声に導かれてフランス王の軍隊を率いていた。神、愛、罪、福音と祈りを説くジャンヌだが、その力に畏怖と疑心を持った味方の軍内部から反発が生じる。やがてジャンヌはイギリス側に捕らえられ、教会によって異端審問にかけられる。

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