【ゆうばり映画祭】鈴井貴之「よそ者のような気分がして赤平に住居を構えて住民票も移した」

ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2017<会期:3月2日(木)~3月6日(月)>が開催中。3日目には、北海道から全国区へマルチな才能を発揮する鈴井貴之が登場するトークイベントが行われた。

鈴井貴之(コピーライトもご掲載下さい)

B1ポスター_決定1124_協賛枠なし

合宿の宿ひまわり 武道場では、伝説的バラエティー番組「水曜どうでしょう」をはじめ多岐にわたり才能を発揮する、北海道を代表するクリエイター・鈴井貴之氏が登場。監督を務めたドラマ「不便な便利屋2016 初雪」から生まれたショートフィルム『雪女』の上映、そして鈴木直道夕張市長も交えてのトークセッションが実施された。

上映後、鈴井と鈴木市長が登壇すると、まずは開口一番、市長が「本当に(監督の出身地である)赤平愛で溢れていましたね」とコメント。鈴井は、かつて赤平も財政破綻になるという、夕張と似たような直面を迎えた際、実はいろんな地域活性の会議に参加していたことを告白した。「赤平市出身とはいえ、会議が終わってしまったら札幌に帰るので、(自分が)よそ者のような気分がして。これではいけないと思い、赤平に住居を構えて住民票も移したんです」と”赤平愛”を明かし、会場を驚かせた。さらに「財政破綻に陥った時、町(赤平)は悲惨な雰囲気なのかと思ったら地元の人たちはとてもポジティブで。元気づけようと思って赤平に行ったのに、逆に元気をもらいましたね」とコメントしつつ、「東京で仕事をしていたら悩むこともあるけれど、赤平の町に行くと活性化されて元気になれて、リフレッシュ出来るんです。そういう力がローカル(地方)にはある」と力強く語った。対する市長も「鈴井監督が持つその”本気さ”や、地元の人の『やるぞ!』という気持ちが、こういう形に繋がっているんだと思います」と語り、ふたりの”北海道愛”が伝わるトークイベントとなった。

↓同日には「冬のソナタ」ユン・ソクホ監督らが登壇した『心に吹く風』の舞台挨拶が行われた。左から深田誠剛、真田麻垂美、眞島秀和、ユン・ソクホ監督
左から深田誠剛、真田麻垂美、眞島秀和、ユン・ソクホ監督

↓こちらは小林直己、石井杏奈、錦織良成監督登壇の『たたら侍』舞台挨拶。左から石井杏奈、小林直己、錦織良監督
左から石井杏奈、小林直己、錦織良監督