電子音楽の黎明期にその音色に魅了され、友人たちと“未来の音楽”を作ろうと奮闘する若き女性ミュージシャンを描いた青春音楽映画『ショック・ドゥ・フューチャー』が、8月27日より公開される。このほど、予告編、ポスタービジュアル、場面写真がお披露目となり、併せて、DJ、プロデューサーの石野卓球とele-king編集長の野田努より本作を絶賛するコメントが寄せられた。
1978年、パリ。若手ミュージシャンのアナは、依頼されたCMの作曲にとりかかっていたものの、納得のいく曲が作れずにいた。ある日、アナは偶然、見たこともない日本製のリズムマシン(ROLAND CR-78)を手に入れ、その音色に魅せられる。時はエレクトロ・ミュージックの世界的なブレイク前夜。シンセサイザーやリズムマシン、シーケンサーなどの電子楽器が普及し始め、日本でもYMO(イエロー・マジック・オーケストラ)が結成された頃。未来的な音の響きに心躍らせる女性ミュージシャンのアナと友人たちをエモーショナルに描く。
主演は映画監督のアレハンドロ・ホドロフスキー(『エル・トポ』)を祖父に持ち、ミュージシャンやモデルとしても活躍するアルマ・ホドロフスキー。監督は音楽ユニット「ヌーヴェル・ヴァーグ」の活動でも知られるマーク・コリンが務める。スロッビング・グリッスル、スーサイド、ディーヴォ、ザ・フューチャーakaヒューマン・リーグなど、70年代後半を象徴する楽曲の数々も聴き逃せない。
予告編では、アルマ・ホドロフスキーが、男性優位の音楽業界で、媚びることなく自分を貫く主人公アナを軽やかに演じている。また、物語の鍵となるアイテムとして登場する日本製のリズムマシン(ROLAND CR-78)は、数々の名曲を生み出してきた電子楽器の“名機”として知られており、本映像ではアナと友人が宅録で曲を作る場面も登場する。
■石野卓球(DJ、プロデューサー) コメント
たまらなく自分のスタジオに行ってアナログシンセをいじりたくなりました(特に前半)。
■野田努(ele-king編集長) コメント
時代が変わりはじめる。その起点となった時代を象徴的に描いた作品だ。
『ショック・ドゥ・フューチャー』
8月27日(金)より、新宿シネマカリテ、渋谷ホワイトシネクイントほか全国順次公開
監督:マーク・コリン(音楽ユニット“ヌーヴェル・ヴァーグ”)
出演:アルマ・ホドロフスキー フィリップ・ルボ クララ・ルチアーニ ジェフリー・キャリー コリーヌ
配給:アット エンタテインメント
© 2019 Nebo Productions – The Perfect Kiss Films – Sogni Vera Films