岡山天音「そもそもラジオのヘビーリスナーだった」“伝説のハガキ職人”ツチヤタカユキの青春私小説を映画化『笑いのカイブツ』2022年公開!

Web連載媒体「cakes」での連載が話題を呼び、2017年に書籍化されたツチヤタカユキの青春私小説を岡山天音主演で映画化する『笑いのカイブツ』が、2022年に公開されることが決定した。

本作は、“伝説のハガキ職人”と言われたツチヤタカユキの類まれな半生を描いた実話。歳から6年もの間、大喜利番組のレジェンドになるまで気が狂うほどにボケを生み続け、ついにレジェンドになったツチヤ。切望した称号を手にしても彼の日常は何ら変わらず、21歳で漫才劇場の作家見習いになるも、純粋に笑いを追求するだけでは生きていけない大人の社会に負けた。その後、ハガキ職人として数多くのラジオ番組に投稿し、“伝説のハガキ職人”と言われるまでに。25歳のとき、尊敬する芸人からラジオを通して「ツチヤとネタを作ってみたい」と声をかけられ、夢のような気持ちで上京するが…。

原作は、2015年からWeb連載媒体「cakes」での連載が始まると、徐々に熱狂的な読者が増え始め、各出版社から書籍化の話が殺到したと話題の私小説「笑いのカイブツ」。圧倒的な熱量と物量でボケを生み出し続け、全てを捨てて笑いに命を懸けるこの男、単なる奇人か、はたまた稀代の天才か…。世の中の不条理や常識に苦しみながらもピュアに尖り続けたツチヤの半生、儚くも尊いその日々を生々しくも痛快に描く。

小説の著者であり、笑いに人生を懸けた主人公のツチヤタカユキを演じるのは、実力派俳優・岡山天音。主演映画『ポエトリー・エンジェル』で高崎映画祭最優秀新進男優賞を受賞し、その後も『新聞記者』、『ワンダーウォール 劇場版』、『おらおらでひとりいぐも』、『FUNNY BUNNY』など多数の映画やドラマで活躍し、本作が単独主演映画2本目となる。

監督を務めるのは、井筒和幸監督作『ゲロッパ!』の現場から助監督のキャリアをスタートさせ、その後中島哲也監督や廣木隆一監督など名だたる監督の作品でも助監督を務め、絶大な信頼を集める滝本憲吾。本作は、ドラマ「鈴木先生」や「女はそれを許さない」、「ポイズンドーター・ホーリーマザー」など数多くのドラマの演出を務めてきた滝本監督の映画デビュー作である。

▼スタッフ&キャスト コメント

■岡山天音(ツチヤタカユキ役)
舞台となる大阪には、昔から思い入れがあり、今回、カオス極まるその地で撮影に臨める事を嬉しく思います。そもそもラジオのヘビーリスナーだった自分にツチヤタカユキ役のお話が来たことにも不思議な感慨を覚えております。僕の元へ来たツチヤと共に、大阪の街で生き延びようと思います。映画を通し、ツチヤと皆様の間に、ほどけない繋がりが結ばれます様、精一杯楽しもうと思います。

■ツチヤタカユキ(原作者)
25歳。東京から大阪に帰る僕に、あの人は、こう言った。「大阪に帰ったら、小説書けよ。お前なら書ける」27歳。笑いを辞める事を、あの人に伝えた。言われた言葉は、再び、「私小説を書けばいいよ。お前なら書ける」人生の全てをぶっ込んだ笑いを失った僕に、残ったのは、その言葉だけだった。死にたくてたまらなかった、あの日の夜。同じように、死にたい夜を、過ごしている奴らが、居るような気がした。僕は、そいつらのための、小説を書く事にした。あなたが「死にたい」と思って過ごす、そんな夜に、この映画を捧ぐ。

■滝本憲吾(監督)
カイブツと呼ぶなら呼べばいい破壊なくして創造なし。そんな一人の人間の物語です。是非とも映画館で笑ってください。

『笑いのカイブツ』
2022年 全国公開
監督:滝本憲吾
原作:ツチヤタカユキ「笑いのカイブツ」
出演:岡山天音
配給:アニモプロデュース

【ストーリー】 笑いに人生を捧げるツチヤタカユキは毎日気が狂うほどにネタを考える日々を過ごしていた。念願叶ってお笑い劇場の小屋付き作家見習いになるも、愚直で不器用なツチヤは他人には理解されず淘汰されてしまう。失望していた彼を救ったのはある芸人のラジオ番組だった。番組にネタや大喜利の回答を送るハガキ職人として再びお笑いに人生をかけていた矢先、「東京に来て一緒にお笑いやろう」と憧れの芸人からラジオ番組を通して声がかかった。そんなツチヤは東京で必死に馴染もうとするが…。