2016年の第8回東宝「シンデレラ」オーディションでグランプリを受賞した福本莉子が初主演を務め、岡山を舞台に果物和菓子に魅せられた女性が奮闘する姿を描いた映画『しあわせのマスカット』が、5月14日より公開される。このほど、本作の予告編と新場面写真がお披露目となった。
本作は、フルーツ王国と呼ばれる岡山県において、国内No.1となるシェア9割を生産している高級果物でぶどうの女王“マスカット・オブ・アレキサンドリア”を使った果物和菓子に出会った高校生が、その和菓子を作った会社に入社し、いつかは自分が考えた和菓子を作りたいという思いを胸に、失敗を重ねながら、会社、農家、そして2018年7月に起きた西日本豪雨による未曾有の大水害を体験しながらも、自分の夢を叶えようとする姿を描く。
予告編では、ヒロインの相馬春奈(福本莉子)が、高校生から新社会人となって和菓子会社に入社するものの、予想もしていなかったぶどう園への配属から、頑固なぶどう園主(竹中直人)とのぶつかり合い、西日本大豪雨によって破壊されてしまったぶどう園等、物語の軸となるシーンが映し出される。また高校制服、リクルートスーツ、店員、農作業服、私服といろんなコスチュームを着た福本の姿も見ることができる。ぶどう園の傾斜したビニールハウスで足をすべらせて転がり落ちるシーンは、福本自身がスタント無しで体当たりで演じた。
『しあわせのマスカット』
5月14日(金)より、シネ・リーブル池袋ほか全国公開
監督:吉田秋生
脚本:清水有生
製作:丹羽多聞アンドリウ
出演:福本莉子 中河内雅貴 本仮屋ユイカ 土居裕子 長谷川初範 竹中直人
配給:BS-TBS
【ストーリー】 北海道から修学旅行で岡山に来ていた相馬春奈(福本莉子)は、入院中の祖母のために、ぶどうの高級品と言われる“マスカット・オブ・アレキサンドリア”をお土産にしようとしたが財布を落としてしまう。あまりの値段の高さに諦めに境地だったが、そんな時に見つけたのが、アレキサンドリアをそのまま和菓子にした「陸乃宝珠」だった。手元に残っていたお金でそれを買った春奈は、祖母が食べて喜んでくれたことに感動し、「お菓子は人を幸せにする!」と、その和菓子を発売していた岡山の老舗和菓子メーカーに就職をした。笑顔で元気な春奈だったが、研修中は何をやらせても失敗ばかりで、困った人事部は、昨年の新入社員が半年足らずで辞めてしまったという、偏屈で名高い、ぶどう農家・秋吉伸介(竹中直人)のところに配属させたのだった。拒否されながらもなんとか紳介にくらいつく春奈。なかなか心が通いあえなくても負けずに頑張るその姿に、次第に紳介との距離を縮めていく。そんな時、岡山県に未だかつて経験したことのないという、大雨、大洪水が襲った…。
©『しあわせのマスカット』製作委員会