向井理、藤ヶ谷太輔は「冷たい男、すごく軽薄」 吉岡里帆、内田有紀との共演シーンは「恐怖の時間」中井貴一「楽しい現場ではなかった」…!?

WOWOWの開局30周年記念番組の一つとして、山崎豊子の長編小説を中井貴一主演で連続ドラマ化する「連続ドラマW 華麗なる一族」が、4月18日よりWOWOWプライムにて放送開始される。このほど、4月6日に学士会館にて記者発表会が行われ、キャストの中井貴一、向井理、内田有紀、藤ヶ谷太輔(Kis-My-Ft2)、麻生祐未、吉岡里帆、松本穂香、要潤、美村里江、笹本玲奈、福本莉子、脚本の前川洋一、西浦正記監督、青木泰憲プロデューサーが登壇した。

阪神銀行のオーナー頭取、万俵大介役を演じた中井は、不朽の名作「華麗なる一族」の中で、「自分はどの役をやるんだろうと思いまして、(長男の)鉄平ぐらいかなと思っていたら大介でした(笑)。もう、こんな歳になっているのだと役で教えられた感じがします」と苦笑い。大介の愛人・相子を演じた内田も、「相子を私が演じるとは夢に思いませんでした。錚々たる女優の先輩方が演じてこられた大役を、精一杯演じさせていただきました」とコメントした。

錚々たる名優が演じてきた万俵大介を演じた中井は「原作の万俵大介の年齢に一番近いのが自分だと思うので、今までにない若さを出していければと思って」撮影に臨んだという。万俵大介の人物像について聞かれると「これだけの素晴らしい俳優さんが出ていて、現場で一切和気あいあいがないんですよ。楽しい現場ではなかった。僕の役に対して憎悪を持っていたりするので、役者としても孤独を感じた作品。でもこの孤独が万俵大介を作っていくんだ」と思いながら演じていたという。

長男・鉄平役を演じた向井と、次男・銀平役の藤ヶ谷。全くタイプの違う兄弟を演じたお互いの感想について、向井は「性格は違いますけど、仲の良い兄弟だと思った。(銀平の)性格は冷めていて、俯瞰で見ている冷たい男、すごく軽薄なところは、普段の藤ヶ谷くんとリンクする」とコメント。即座に「兄さん!」とツッコんだ藤ヶ谷は、「途中まで良かったんですけど(笑)」と苦笑いを浮かべつつ、「空き時間にプライベートのお話もさせていただいた。僕は長男で上がいないので、こういう兄さんがいたらいいなって憧れる部分があった」ことを告白した。

苦労した点について聞かれた内田は「苦労は日々してました。撮影の前日は半べそかいて稽古してました」と明かし、「今まで現場で感じたことない闇やサディスティックな部分が自分にもあるんだなと。後半は気持ちよくなった」ことを告白。

そんな相子と対立するシーンが多かったという次女・二子役の松本は「とにかく私自身、負けないように、二子として強くいなきゃと、いつも全身に力を入れて踏ん張っていた」という。万俵家の秘密を知ってしまう安田万樹子を演じた吉岡は、「内田有紀さん演じる相子さんと対峙するシーンは、忘れられない恐怖の時間。私が秘密を知ったと相子さんが悟った瞬間の空気は、シンプルに恐怖で涙が出る感じ」としつつも、「内田さんと相子さんは、全く別人と思っていただきたいですけど(笑)」と内田をフォローしていた。

「連続ドラマW 華麗なる一族」
4月18日(日)より、WOWOWプライムにて放送開始(全12話)※第1話放送無料
毎週日曜夜10時~放送
監督:西浦正記 池澤辰也
原作:山崎豊子「華麗なる一族」
脚本:前川洋一
音楽:得田真裕
出演:中井貴一 向井理 藤ヶ谷太輔(Kis-My-Ft2) 吉岡里帆 松本穂香 要潤 工藤阿須加 美村里江 笹本玲奈 福本莉子 麻生祐未 高嶋政伸 石黒賢 萬田久子 田中麗奈 加藤雅也 石坂浩二 内田有紀 新川優愛 宮田俊哉(Kis-My-Ft2) 六角精児 甲本雅裕 温水洋一 堀部圭亮 井上肇 細田善彦

【ストーリー】 高度経済成長期の日本。預金高10位にランクされる阪神銀行のオーナー頭取、万俵大介(中井貴一)は、銀行のほかにも多くの事業を手掛ける万俵コンツェルンの総帥だった。大介は長女・一子(美村里江)の夫である大蔵省のエリート官僚の美馬(要潤)から、都市銀行再編の動きを聞きつけ、生き残りを目指し大手銀行を吸収合併しようと画策する。その一方で、万俵家には、大介の妻・寧子(麻生祐未)と阪神銀行と同じく万俵コンツェルンを支える柱の一つである阪神特殊製鋼の専務取締役の長男・鉄平(向井理)、阪神銀行に勤める次男・銀平(藤ヶ谷太輔)、次女・二子(松本穂香)、三女・三子(福本莉子)のほかに、長く同居する大介の愛人・相子(内田有紀)の存在があった。家庭内で大きな力を持ち、万俵家の閨閥づくりを推し進める相子の存在を鉄平たちは疎ましく思っていた。さらに鉄平は、悲願としていた高炉建設の融資をめぐって大介と対立し、二人は確執を深めていく。