『かもめ食堂』の荻上直子監督が、コナリミサトによる人気同名漫画を中村倫也主演で実写ドラマ化する「珈琲いかがでしょう」が、2021年にテレビ東京系にて放送されることが決定した。
原作は、「凪のお暇」などで知られるコナリミサトによる「珈琲いかがでしょう」。店主・青山一(あおやまはじめ)がさりげない言葉で人々を癒し、優しくもほろ苦い人情珈琲群像劇を描いた本作品は、2014~2015年にかけて「WEBコミックEDEN」で連載され、2018年にはアニメ化された。まるで癒しとほろ苦さが共存する至高の珈琲のようなストーリー…かと思えば想像もつかない急展開を見せる、今なお高い支持を誇る人気漫画だ。
以前から原作ファンの間で、主人公・青山のビジュアル、仕草、佇まいが「中村倫也にしか見えない」との声が殺到し、「ぜひ中村倫也で実写化を」という待望論が巻き起こっていた。そして今回そんな思いに応えた奇跡のキャスティングが実現し、青山一を中村倫也が務めることに。「凪のお暇」ではゆるふわキャラで注目を集めた“メンヘラ製造機”ゴンさんを見事演じきった中村が、再びコナリ作品のキャラクターを体現する。なお、テレビ東京の連続ドラマでのレギュラー出演は、「アオイホノオ」「100万円の女たち」「新宿セブン」以来4回目で、主演は本作が初となる。
監督・脚本を務めるのは、映画『かもめ食堂』『めがね』『彼らが本気で編むときは、』などで知られ、今年は『川っぺりムコリッタ』の公開を控える荻上直子。食と共にある数々の温かな物語を生んだあの“荻上ワールド”が、珈琲と共に展開するほろ苦くもやさしさに包まれた世界にどんな息を吹き込むのか?さらに監督には、映画『聖の青春』『パラレルワールド・ラブストーリー』の森義隆と、映画『ケンとカズ』の小路紘史という豪華な面々が名を連ねる。
■中村倫也(青山一役) コメント
Q:テレビ東京の連続ドラマでのレギュラー出演は4回目となり、主演は今回が初となりますが、感想などお聞かせください。
オファーをいただくずっと前、一昨年に原作者のコナリさんとお仕事させていただきまして、その頃にこの漫画も読んでいたんです。たいへん楽しく拝読させていただきました。なので世界観の共有はバッチリかなと。あとはテレ東のナナナ推しが楽しみです(笑)。
Q:「主人公の見た目や仕草、佇まいが中村倫也にしか見えない…」と原作ファンの待望論が現実になりましたが、「珈琲いかがでしょう」テレビドラマ化のオファーを受けた時の感想をお聞かせください。
そうですね、そういった声も僕のもとにも届いていて、「お待たせしました」といったところでしょうか。これで僕以外の役者が演じていたら何よりもまず僕が文句を言っていたと思うので、良かったなと思います(笑)。そしてドラマ化に際しまして、魅力的な監督陣、キャスト陣が集結しました。青山という役を通じてホスト的な立ち位置もうまく演じられればと思います。
Q:原作もしくは台本を読んだ感想をお聞かせください。
原作からとても面白く、連ドラで見たいなと思っていました。脚本を読み、青山とさまざまな人との関わり合いの中で機微が動いていく様を、丁寧に紡いでいければと感じています。
Q:青山一という役を演じるにあたっての思い、意気込みをお聞かせください。
影と包容力のある、珈琲屋のぽわぽわした兄ちゃんとしてまずは存在できればと思います。
Q:視聴者のみなさんへメッセージをお願いいたします。
知らぬ間にコーヒーカップについてしまった汚れを綺麗に落としていくような、そんな作品になると思います。癒しとハラハラを内包するこのドラマをぜひ楽しんでいただければと思います。
■コナリミサト(原作) コメント
珈琲いかがでしょうの実写ドラマ化すっごくすっごく嬉しいです……!!最終回までの脚本をすでに読ませていただいているのですが、原作エピソードはもちろんのこと、ドラマオリジナル回もあって楽しみです。中村さんの演じてくださったゴンが素晴らしすぎたので青山も素晴らしすぎる未来しか見えません。珈琲片手に毎週視聴します!!
「珈琲いかがでしょう」
2021年 テレビ東京系にて放送開始
監督・脚本:荻上直子
監督:森義隆 小路紘史
原作:コナリミサト「珈琲いかがでしょう」
出演:中村倫也
【ストーリー】 いい香りに誘われて向かったその先に待っていたのは、素敵な移動珈琲屋さん。店主(中村倫也)が淹れる珈琲は、一杯一杯、丁寧に、誠実に、心を込めて淹れられ、なんだか気持ちがほんのりほぐれるような、そんな味。そのお店はあなたの街にもやってくるかも…?
©「珈琲いかがでしょう」製作委員会 ©コナリミサト/マッグガーデン