北村匠海、涙の初日舞台挨拶「今日ここに立つことが怖かった。僕は決して可哀想な奴ではなく、幸せもの」

2014年から2017年まで「少年ジャンプ+」にて連載された、原案・イーピャオ、漫画・小山ゆうじろうによる同名ギャグ漫画を、北村匠海主演、山本舞香、伊藤健太郎、伊勢谷友介共演で実写映画化する『とんかつDJアゲ太郎』が10月30日に公開を迎え、同日、丸の内ピカデリー1にて行われた初日舞台挨拶に、キャストの北村匠海、山本舞香、浅香航大、池間夏海、二宮健監督が登壇した。

MCより「本日登壇予定でしたキャストの伊藤健太郎さんは、昨日の報道を受けて欠席となりました」というアナウンスで、静かに始まった本イベント。初日の気持ちを聞かれた北村は「本当に、無事、映画が公開できて…」と目を潤ませながら、「正直、この映画をフラットに見てくれる人がどれだけいるのか、不安な気持ちになったりとか、僕も今日ここに立つことが少し怖かった」と正直な気持ちを吐露。「でも、僕一人ではアゲ太郎という役は演じきれなかった。映画に登場するキャスト全員に支えられて、走り切ることができました。それは今日も同じで、このステージにいる人や、今日来れなかった映画を一緒に作り上げた人たちに支えられて、僕は今、2本足でここに立てていることが、とても心強い。お金を払って観に来てくれるみなさんがいることに、とても幸せを感じています」と涙をこらえて熱く語った。

コメディー映画に初挑戦した北村は「ひとを笑わせることは、すごく難しい」と痛感したという。しかし「北村はやれる!」と自己暗示をかけながら自分を鼓舞していたそうだが、「いざ始まったら、不安でいっぱいになりました(笑)」と笑顔で撮影を振り返った。

北村にダンスでアピールされるシーンが印象的だったという山本は、「NGが出るたびに、毎回ダンスを変えてくる。アーティストをやられてるので、踊れちゃう? 天才(笑)?」と冗談交じりに北村を挑発しつつ、「それがジワジワ来て、私が笑ってNGを出しちゃって(笑)」と実は何度も踊らせているのは自分だったことを告白した。

イベントの最後に再び挨拶した北村は「心の底から今日、ここに立てていて、映画が公開されたことが嬉しいです」とコメント。こぼれそうになる涙をこらえつつも、「僕は決して、可愛そうな奴ではなく、とても幸せものだと思っています。監督、キャスト、スタッフのみなさんに支えられながら、今ここに立てていますし、今日ここに来てくれたみなさんに感謝しています」と述べ、「素敵な映画です。ぜひとも楽しんでください!」と主演として立派にイベントを全うしていた。

『とんかつDJアゲ太郎』
10月30日(金) 全国ロードショー
監督・脚本:二宮健
原作:イーピャオ(原案)、小山ゆうじろう(漫画)「とんかつDJアゲ太郎」
主題歌:ブルーノ・マーズ「ラナウェイ・ベイビー」
出演:北村匠海 山本舞香 伊藤健太郎 加藤諒 浅香航大 栗原類 前原滉 池間夏海 片岡礼子 ブラザートム 伊勢谷友介 DJ KOO フワちゃん パパイヤ鈴木 伊藤沙莉 内田朝陽 山谷花純 斎藤陽一郎 新田真剣佑
配給:ワーナー・ブラザース映画

【ストーリー】 老舗とんかつ屋3代目の跡取り息子・アゲ太郎(北村匠海)。ある日、“とんかつ”も“フロア”もアゲられる男「とんかつDJ」を目指そうとする!すべては一目ぼれした苑子ちゃんの心を射止めるために…。でも、豚肉にもDJ機材にも触ったことがないノーテンキなアゲ太郎は、いい加減な落ち目のDJオイリーに弟子入りしたり、大人気DJ屋敷を勝手にライバル視しちゃったり。その道のりは、一に勢い、二に勘違い、三に運命の出会い!?と爆走爆笑の大ハプニングだらけ!果たして「とんかつDJ」として頂点を目指せるのか!?

©2020 イーピャオ・小山ゆうじろう/集英社・映画「とんかつDJアゲ太郎」製作委員会