廣瀬智紀「自分の存在意義について色々考えた」外出自粛期間中、自らの仕事と向き合い悩んだことを告白!

2019年に上演された舞台「HERO~2019夏~」を、廣瀬智紀、北原里英ら舞台版の出演キャストに豪華キャストを加え、演出・脚本の西条みつとしの長編監督デビュー作として映画化する『HERO~2020~』が、本日6月19日に公開初日を迎えた。このほど、6月18日に「前夜祭オンライントークイベント」が行われ、キャストの廣瀬智紀、北原里英、小松準弥、小早川俊輔、中村涼子、米千晴(TAIYO MAGIC FILM)、小槙まこ、双松桃子、伊藤裕一、根本正勝、そして西条みつとし監督が生出演した。

イベント冒頭、舞台を中心に活躍する廣瀬は「舞台からキャストを変えずに映画化される機会はなかなかない。長い間寄り添い、戦ってきた同じメンバーで作った映画の公開が待ち遠しかった」、北原は「告知していた通り6月19日に公開できることは当たり前じゃないので、今は本当に公開できて嬉しい」と初日を明日に控えた気持ちを告白。そして小松が「今回、映画初出演なんです!」と言うと、「おめでとうございます!」とZOOM上の参加者が祝福。小松は「このお仕事を始めさせていただいてから、映画に出演することが夢の一つだったので、まさかこんなにも早く映画に出させていただけるとは思っていなかった」と感謝を述べた。

舞台版と映画版の違いについて聞かれた北原は、「映画では、舞台では描けなかったところを細かく描いているので、本当に広樹(廣瀬智紀)と浅美(北原里英)には2年間の物語があったんだなと思えますし、リアル病院で撮っているので、より物語に入り込めるのではないかと思います」と見どころをコメント。続いて西条監督は「お話自体はもちろん同じなんですけれど、映画の方がより伝えたかったことが伝えられる作品になったのではないかと思います。舞台よりも映画にすることで、心情がより伝わったりとか、舞台ではやりたかったけれどできなかったシーンを映画では撮れました。舞台を見た人でも楽しめて、より内容が入ってくるのではないかと思います」と話し、舞台版から続投のキャストに加えて映画版に新たに出演した斎藤工と松尾諭については、「より内容を深める役として出ていただきました」と語った。

生配信中にYouTubeに寄せられたコメントを読んでいた伊藤は、「西条さんがかっこいいというコメントが多い」と発表。そんなイケメンの西条監督について根本は、「基本ふわふわしている西条さんなんですけれど、舞台の場当たりの時にスチールカメラマンさんがいいものを撮りたいので最前列の方から撮っていたんですけれど、西条さんがカメラマンさんに『ちょっと今はやめてくれよ』と声をあらげた時があって、プロだからこそ、いいものを届けたい、演者の全てを見たい、という本気を感じて、情熱のある方だなと思いました」という裏話を披露した。

最後に、西条監督は「コメディというジャンルなので、思いっきり笑っていただきたいです。コメディだけで終わるわけではなく、勇気や希望を踏まえた作品になっているので、本作を見て前向きになっていただければと思います」、北原は「この映画は、広樹と浅美の恋が真ん中で走っているんですけれど、全員にスポットライトが当たっている作品です。全員誰かが誰かを想っているという素敵な映画だと思います。上映時間ずっと飽きさせることのない映画だと思いますので、映画館にエンタメを感じに足を運んでください」、そして廣瀬は「外出自粛期間中、自分の仕事に向き合う時間がたくさんあった。お芝居の何が自分にとって仕事になっているんだろうと考えたら、人を笑顔にするだとか勇気付けるだとか、人の感情を動かして、何か変化を与えていくことが仕事だと思うんですけれど、それがこの2〜3ヶ月ストップしてしまって、自分たちの仕事の成果を出せる場が失われてしまい、自分の存在意義について色々考えたんです。こうして公開させていただくということで、一歩を踏み出すことによって、何かが生まれたらと思います」と熱い想いを語った。

『HERO~2020~』
6月19日(金)より、シネ・リーブル池袋ほか全国順次公開中
監督・脚本:西条みつとし
原作:TAIYO MAGIC FILM 第1回公演「HERO」
出演:廣瀬智紀 北原里英 小松準弥 前島亜美 小早川俊輔 小築舞衣 中村涼子 米千晴(TAIYO MAGIC FILM) 小槙まこ 加藤玲大 後藤拓斗 双松桃子 飛鳥凛 伊藤裕一 根本正勝 今立進(エレキコミック) 松尾諭 斎藤工
配給:ベストブレーン

【ストーリー】 2年間限定の約束で始まった広樹(廣瀬智紀)と浅美(北原里英)の恋。広樹には、こんな約束を言い出さなければならない“秘密”の理由があった。一方、浅美は、2年という日々を一緒に過ごす中で、きっと彼の決意が変わるはず、と信じていた。そして2年後、運命の時が明日に迫った日。広樹は、仕事中に怪我をして入院してしまう。見舞いに訪れた浅美は、広樹の怪我が軽いと知ってほっとする。だが同時に、広樹の別れの意思が固いことを感じ、落ち込んでしまうのだった。そんな浅美の様子を不審に思った広樹の妹・真菜(前島亜美)は、浅美からこの奇妙な約束のことを聞き出して驚く。二人の幸せを願っていた彼女は、兄・広樹の決意の裏には、何か“秘密”の理由があるはずだと信じ、浅美にも内緒で、ある行動に出る。どんな悩みでも受け付けるという触れ込みのレンタル人材派遣会社を見つけ、「明日中に兄の“秘密”を突き止めて、二人が別れないで済むようにして欲しい」と相談したのだ。話を聞き終わった社長・松島(小松準弥)は、自信たっぷりに宣言する。「パターン31だな」。その作戦に戸惑い、いぶかしく思いながらも、あまりにも自信満々な彼に圧倒され、依頼してしまう真菜だった。そしてついに運命の日。だがこの作戦は、入院患者から“死神”まで巻き込んで、とんでもない大騒動になっていく。勘違い、思い込み、おまけに悪ノリも加わって、それぞれの思惑が絡み合い、どこに向かうか予測不能!果たして、広樹の“秘密”とは?彼の決意は変わるのか?そして、広樹と浅美の“2年間限定の恋”の行方は?

©「HERO」~2020~製作委員会