『はちどり』公開延期 新型コロナウイルスの感染状況を鑑みて

誰しも経験したことのあるであろう思春期特有の揺れ動く思い、そして家族との関わりを繊細に描いたキム・ボラ監督作『はちどり』が、4月25日より公開される予定であったが、新型コロナウイルスの感染状況を鑑みて公開を延期することとなった。今後の公開予定は、決定しだい発表される。

『はちどり』
初夏公開予定
監督・脚本:キム・ボラキム・ボラ
出演:パク・ジフ キム・セビョク イ・スンヨン チョン・インギ
配給:アニモプロデュース

【ストーリー】 1994年、空前の経済成長を迎えていた韓国、ソウル。14歳のウニ(パク・ジフ)は、両親、姉、兄と集合団地に暮らしていた。学校に馴染めず、別の学校に通う親友と遊んだり、男子学生や後輩女子とデートをしたりして過ごす日々。両親は小さな餅屋を切り盛りし、子供たちの心の動きと向き合う余裕がない。父は長男である兄に期待を寄せていたが、兄は親の目を盗んでウニに暴力を振るっていた。ウニは、自分に無関心な大人に囲まれ、孤独な思いを抱えていた。ある日、ウニが通う漢文塾に女性教師のヨンジがやってくる。大学を休学中のヨンジは、どこか不思議な雰囲気を漂わせていた。自分の話に耳を傾けてくれるヨンジに、ウニは心を開いていく。ヨンジは、入院中のウニを見舞いに訪れ、「誰かに殴られたら黙っていてはダメ」と静かに励ます。ある朝、ソンス大橋崩落の知らせが入る。それは、いつも姉が乗るバスが橋を通過する時間帯だった。ほどなくして、ウニのもとにヨンジから一通の手紙と小包が届く。

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