ブルース・ウィリス、認知症と診断 昨年俳優業を引退し「症状は進行」と家族が公表

『ダイ・ハード』シリーズで知られ、昨年3月に失語症を理由に俳優業を引退したブルース・ウィリスが、前頭側頭型認知症(FTD)と診断されたことがわかった。2月16日、妻でモデルのエマ・ヘミング、元妻で女優のデミ・ムーアがそれぞれのインスタグラムを通じて明らかにした。

▼ブルース・ウィリス エマ・ヘミングのインスタグラム(emmahemingwillis)より

エマとデミは、ブルースがビーチで微笑んでいる写真をシェアし、「2022年春にブルースが失語症と診断されたことを公表して以来、ブルースの症状は進行し、FTDとして知られる前頭側頭型認知症という具体的な診断を受けました」と投稿。「残念ながら、コミュニケーションの難しさはブルースが直面している症状の一つにすぎません。これはつらいことですが、最終的に正確な診断が下り、安心しています」と伝えた。

厚生労働省によると、前頭側頭型認知症とは、認知機能が低下し、日常生活全般に支障が出てくる認知症の一つ。スムーズに言葉が出てこない、言い間違いが多い、感情の抑制がきかなくなる、社会のルールを守れなくなるといった症状が現れる。

エマとデミを含むブルースの家族が出した声明の中では、前頭側頭型認知症は「60歳未満の人々にとって認知症の中で最も一般的な病型」と説明し、「診断に何年もかかるため、私たちが思っているよりも前頭側頭型認知症が広まっている可能性があります。この病気の治療法はありません。この現状が今後数年で変わることを願っています」と述べている。

▼(左から)エマ・ヘミング、デミ・ムーア、ブルース・ウィリス、娘のスカウト、タルーラ、マーベル、エヴリン、ルーマー デミ・ムーアのインスタグラム(demimoore)より

昨年12月、元妻のデミはブルースを含む家族とホリデーシーズンを過ごしたことをインスタグラムで報告。ブルースとの長女ルーマー、次女スカウト、三女タルーラ、ブルース&エマ夫婦、彼らの幼い娘のマーベルとエヴリンと撮った笑顔の記念写真をシェアしていた。

【動画】元夫婦なのに大の仲良し!デミ・ムーア&ブルース・ウィリス

現在67歳のブルースは、1980年に『第一の大罪』で映画デビュー。アクション映画『ダイ・ハード』(1988)の大ヒットで一躍スターとなり、同作はシリーズ化され『ダイ・ハード/ラスト・デイ』(2013)まで全5作品で主演を務めた。このほか『パルプ・フィクション』(1994)、『12モンキーズ』(1995)、『フィフス・エレメント』(1997)、『アルマゲドン』(1998)、『シックス・センス』(1999)、『アンブレイカブル』(2000)などの話題作に出演し、『RED/レッド』(2010)、『エクスペンダブルズ2』(2012)などの人気アクションシリーズでも活躍。最近はジョン・トラボルタと再共演したアクション『Paradise City(原題)』(2022)などに出演した。

私生活では1987年にデミと結婚し、1988年に長女のルーマー、1991年に次女のスカウト、1994年に三女のタルーラを授かった後、2000年に離婚。2009年にエマと再婚し、2012年に夫婦にとっての長女マーベル、2014年に次女エヴリンが誕生している。