ナオミ・ワッツ「私のキャリアを変えた」『マルホランド・ドライブ』初上映から20年!

2001年の映画『マルホランド・ドライブ』で主演を務めたナオミ・ワッツが、同作の初上映から20年を迎えたことを記念して、お祝いのメッセージを自身のインスタグラムに投稿した。

▲(左から)ナオミ・ワッツ、ローラ・ハリング、デヴィッド・リンチ監督
ナオミ・ワッツのインスタグラム(naomiwatts)より

2001年に開催された第54回カンヌ国際映画祭で『マルホランド・ドライブ』がプレミア上映されてから20年。この作品でブレイクを果たしたナオミは、同作の初上映20周年をお祝い。本年度の第74回カンヌ国際映画祭の作品リストの発表に併せて、当時の思い出深いレッドカーペットの写真をシェアした。

ナオミは「この瞬間のほんの少し前、私は涙を拭っていた」と、デヴィッド・リンチ監督や共演者のローラ・ハリングらと歩いたレッドカーペットを振り返った。「車を停めている時、私たちはキャット・スティーヴンスの『雨にぬれた朝(Mornig Has Broken)』を聴いていた。私の父の葬式で流した曲よ。私は胸がいっぱいだった。何か特別なことが起こっているように感じた。意味のある偶然の一致よね。父が私のそばにいて、誇らしげに静かに笑っている気がした」。

「(共演者の)ジャスティン・セローが私の手を握り、私たちはレッドカーペットに踏み出した。この映画は私のキャリアを変えてくれた。デヴィッド・リンチ監督が私の人生を変えてくれた。この感謝の気持ちはこれからもずっと忘れない」とつづり、最後に「カンヌ国際映画祭が恋しい!」と締めくくっている。

▲(左から)デヴィッド・リンチ監督、プロデューサーのメアリー・スウィーニー、ジャスティン・セロー、ローラ・ハリング、ナオミ・ワッツ
ナオミ・ワッツのインスタグラム(naomiwatts)より

本作は、ロサンゼルスの“マルホランド・ドライブ”で自動車事故に遭い記憶喪失になったリタと名乗る女性(ローラ・ハリング)が、辿り着いた先で女優志望のベティ(ナオミ・ワッツ)と出会うことで始まるミステリー。第54回カンヌ国際映画祭では、メガホンをとったデヴィッド・リンチ監督が監督賞を受賞。ナオミの演技は、全米批評家協会賞主演女優賞を受賞するなど高い評価を受けた。

現在52歳のナオミは、『マルホランド・ドライブ』に出演後、日本の大ヒットホラーをハリウッドでリメイクした主演作『ザ・リング』(2002)が世界的ヒットを記録、続編『ザ・リング2』(2005)にも出演した。アクション大作『キング・コング』(2005)ではヒロイン役を好演。『21グラム』(2003)、『インポッシブル』(2012)ではアカデミー賞主演女優賞にノミネートされた。以降も『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』(2014)、『ヤング・アダルト・ニューヨーク』(2014)、『ダイバージェント』シリーズ(2015、2016)などの話題作に出演している。

最近はNetflixでリリースされた『ペンギンが教えてくれたこと』(2020)に出演。最新作となるフランク・グリロ主演のアクション映画『コンティニュー』は、2021年6月4日から公開中だ。