マーベル・シネマティック・ユニバース（MCU）のハルク役で知られるマーク・ラファロが、第78回ゴールデン・グローブ賞でテレビ部門の主演男優賞（リミテッド・シリーズ／テレビ映画部門）を受賞した。リモートで行われた授賞式で、スピーチ中に子供たちが駆け寄る一幕があった。

▲長男キーン（左上）、次女オデット（右上）、サンライズ・コイグニー（左下）、マーク・ラファロ（右下）
マーク・ラファロのインスタグラム（markruffalo）より

2月28日（現地時間）に第78回ゴールデン・グローブ賞の受賞結果が発表され、マークはドラマ「ある家族の肖像／アイ・ノウ・ディス・マッチ・イズ・トゥルー」で主演男優賞に輝いた。同作は、精神疾患を抱える双子の兄トーマスを支える主人公ドミニクが、過去のトラウマや新たに明かされる家族の秘密などの数々の困難に直面しながら、人生を立て直そうと苦悩する日々を描く。本作で一人二役に挑戦したマークは、激しい増減量を行って役作りを徹底し、双子の兄弟を演じ分けた。

今年の授賞式は新型コロナウイルスの影響を受け、候補者たちはセレモニーにリモート出席することになり、マークは妻のサンライズ・コイグニーと共に参加。受賞結果が発表されると、3人の子供たちのうちの2人、19歳の長男キーンと13歳の次女オデットも駆けつけ、家族で喜びを分かち合った（夫婦には15歳の長女ベラもいる）。

授賞式後、マークは自身のインスタグラムで「この賞をいただき、ハリウッド外国人映画記者協会が『ある家族の肖像／アイ・ノウ・ディス・マッチ・イズ・トゥルー』をずっと心に留めてくださったことに感謝しています。認めていただき恐縮です」と感謝のメッセージを投稿した。

▲スピーチ中のマーク・ラファロ（右）
マーク・ラファロのインスタグラム（markruffalo）より

同部門では、マークのほか、「Your Honor（原題）」のブライアン・クランストン、「ザ・コミー・ルール 元FBI長官の告白」のジェフ・ダニエルズ、「フレイザー家の秘密」のヒュー・グラント、「The Good Lord Bird（原題）」のイーサン・ホークがノミネート。自宅などからのリモート出席となったため、イーサンも妻のライアン・ショーヒューズと2人の娘たちが同席した。

▲（上段左から）ブライアン・クランストン＆妻のロビン・デアデン、ジェフ・ダニエルズ、ヒュー・グラント、（下段左から）イーサン・ホーク＆ライアン・ショーヒューズと娘たち、マーク・ラファロ＆サンライズ・コイグニー
マーク・ラファロのインスタグラム（markruffalo）より

現在53歳のマークは、『ユー・キャン・カウント・オン・ミー』（2000）で注目され、『キッズ・オールライト』（2010）でアカデミー賞助演男優賞にノミネート。その後も『フォックスキャッチャー』（2014）、『スポットライト 世紀のスクープ』（2015）でも同賞にノミネートされた。多くの話題作に出演し、MCUの『アベンジャーズ』（2012）でブルース・バナー／ハルク役を演じて以降、『アベンジャーズ／エイジ・オブ・ウルトロン』（2015）、『マイティ・ソー バトルロイヤル』（2017）、『アベンジャーズ／インフィニティ・ウォー』（2018）、『アベンジャーズ／エンドゲーム』（2019）で同役を好演した。

そのほかの出演作は、『コラテラル』（2004）、『ゾディアック』（2007）、『シャッター アイランド』（2010）、『グランド・イリュージョン』（2013）、『はじまりのうた』（2013）、『ダーク・ウォーターズ（原題）』（2019）などがある。