『スター・ウォーズ』マーク・ハミル、人種差別に抗議したジョン・ボイエガを支持「これほど君を誇りに思ったことはない」

『スター・ウォーズ』シリーズのルーク・スカイウォーカー役で知られるマーク・ハミルが、同シリーズでフィン役を演じたジョン・ボイエガの人種差別反対を訴えるスピーチに賛同するコメントを自身のインスタグラムに投稿した。

▲抗議運動でスピーチを行うジョン・ボイエガ
マーク・ハミルのインスタグラム(hamillhimself)より

米ミネソタ州ミネアポリスで、黒人男性のジョージ・フロイド氏が白人警官の暴行により死亡した事件を受け、黒人の人種差別撤廃を訴える「ブラック・ライヴズ・マター(Black Lives Matter)」を掲げた抗議運動が各地で広がっている。

多くのセレブが人種差別反対を支持する中、『スター・ウォーズ』シリーズでフィン役を演じたジョン・ボイエガも、英ロンドンのハイド・パークにて行われた抗議デモに参加。「自分の人種には価値がないのだと毎日思い知らされる痛みを理解してもらいたい」と涙ながらに訴え、不当に殺害された被害者へ支持を表明し、「今後、自分のキャリアがどうなってしまうのかわからない。でも、そんなのどうだっていい!」と、力強いスピーチを行なった。

メディアで大きな反響を呼んだスピーチに、マークも自身のインスタグラムでジョンの支持を表明。拡声器を手にスピーチを行うジョンの写真とともに、「これほど君を誇りに思ったことはないよ。父より」と、ハートの絵文字をつけてコメントを投稿した。

▲マーク・ハミルのインスタグラム(hamillhimself)より

『スター・ウォーズ』シリーズを手がけてきた映像製作会社のルーカスフィルムも、「ルーカスフィルムはジョン・ボイエガを支持し、『今がその時だ。黒人の命はいつだって大切だ。黒人の命はいつだって重要だ。黒人の命はいつだって意味ある存在だ』という彼のメッセージに賛同します。人種差別という悪を終わらせなければなりません。私たちは、世界中で大幅に遅れているこの変化の一部になるよう尽力します。ジョン・ボイエガ、あなたは私たちのヒーローです」と声明を発表している。

▲ルーカスフィルムの声明文
『スター・ウォーズ』のインスタグラム(starwars)より

▲抗議デモに参加するジョン・ボイエガ
『スター・ウォーズ』のインスタグラム(starwars)より

『スター・ウォーズ』の本国オフィシャルサイトでは、ジョンを支持する声明文とともに、ハイド・パークでのスピーチの様子を収めたおよそ5分間の動画が紹介されている。

マークは、ジョージ・ルーカス監督のSF映画『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』(1977)で主人公ルーク・スカイウォーカーに抜擢され、続く『スター・ウォーズ エピソード5/帝国の逆襲』(1980)、『スター・ウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還』(1983)に出演。新シリーズ『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』(2015)、『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』(2017)、『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』(2019)でも同役で登場した。声優としても活躍しており、アニメーション映画『バットマン マスク・オブ・ファンタズム』(1993)ではジョーカー役を演じ、アニー賞にノミネート。さらに『バットマン・ザ・フューチャー 甦ったジョーカー』(2000)でも同賞にノミネートされた。近年はホラー映画『チャイルド・プレイ』(2019)のチャッキー役の声を担当した。