MC:主演よりも喜んでいたと(笑)。さあ、ここからは皆さんに同じ質問を投げかけていきたいと思います。この物語の主人公が逃げて逃げて逃げまくるという、本作のストーリーにちなみまして、今年2022年、皆さんが一番逃げ出したかったこと、もしくはもう逃げてしまったことはどんなことがありますか?前田さんからお願いします。
前田:今年の夏の出来事なんですけど、ベランダで友達と夜涼んでみようって、シートを引いてイイ感じに二人で喋ってて。そしたら黒いものがササッと横切って。ゴキブリだと思ったんですけど、まあ大丈夫でしょうと思ってたら数十分後ぐらい飛んできたんですよ。飛んだら終わりって聞いてたので、もうそれ以降、ベランダに一度も出てないです(笑)。それが最後でした。私のベランダライフ。飛んだらお終いって聞いたことがあって。飛んできたらもうゴキブリの勝ちだって聞いたので。もうベランダには出ることはないと思います(笑)。逃げました(笑)。
MC:中尾さんはありますか?
中尾:ついこの間なんですけど、夜遅くまでの飲みすぎまして、ちょっと酔っぱらっちゃいましてね。家に帰ったら、うちの妻が「え?酔ってんの?」って言われた時は、もうそのままドアを閉めようかなと(笑)。
藤ヶ谷:でもなんかすごく微笑ましいエピソードですよね(笑)。でもご本人からしたらそんな話ではなく。
中尾:いやいや、どうなんだろう(笑)、そこが分かんないから。だから、「ちょっと酔っちゃったなあ」ぐらいで(笑)。
MC:豊川さんはいかがですか?
豊川:この間、うちの子供とディズニーランドに行って、うちの子供がコーヒーカップが大好きで、乗るんですけど、僕も年なんで三半規管が弱ってるんですよ。気持ち悪くなっちゃうんですよ。頑張って二回目まで付き合ったんですけど、三回目に行くって言ったときに、本当に逃げ出したくなりました(笑)。
MC:逃げたんですか?
豊川:逃げられるわけないじゃないですか(笑)。
MC:(笑)。原田さんはなんかあるんですかね?
原田:去年ですけど、三浦組の現場?(笑)。逃げたくなりました(笑)。分かんなくて、何をしていいのかが。ですけど、逃げないで良かったと思います。
三浦:良かったです(笑)。すいませんでした。
藤ヶ谷:マジなトーンやめてください(笑)。
MC:香里奈さんはどうですか?
香里奈:2021年の大掃除を逃げてしまったので、今年は逃げずにやりたいなと思っています。
MC:これ、皆さん逃げてませんか?大丈夫ですか?前田さん、やってますか?
前田:ちょこちょこやってます。12月になったので、早めにやらないとね。
MC:藤ヶ谷さん、やってますか?
藤ヶ谷:やってますね。忙しい時、家に帰ってきた時に家が汚いと余計に疲れちゃうので、忙しい時ほど家出る前に綺麗にするというのを心掛けてますね。
香里奈:窓拭きとかやらなくない?
藤ヶ谷:窓拭きはやってないですね。
香里奈:サッシのとことか溝とか。
藤ヶ谷:やってないですね(笑)。
香里奈:大きな掃除みたいなのが。
藤ヶ谷:普段やれないところ。全然やってない(笑)。
香里奈:そう、逃げたくなってしまう(笑)。今年はやりたいなと。
MC:監督はありますか?
三浦:逃げてばっかなんですけど、監督っぽいこと言うと、結構ほかの人の作品は、興味あるんですよ。ただ面白いのを観たくないので、観ずに逃げ続けてます。流行が去った頃にやっと観るみたいな。やっぱり面白いのは観たくないんですよね。ちょっと監督っぽく言いました。
MC:藤ヶ谷さんはありますか?
藤ヶ谷:僕はやっぱり今日の舞台挨拶だと思います。皆様とお会いするのは2年弱ぶりですし、楽しい思い出が一つもない方々が集まるじゃないですか?でもスタッフさんは僕に「主演なんだから盛り上げてください」とか、いろんなこと好き勝手言うので。実際やってみて、すごく楽しくて良かったなと思いましたけど、直前までは逃げ出したい気持ちでした(笑)。
香里奈:さっきもね、「今日はサッカーがあるので」とか言われてたもんね(笑)。
藤ヶ谷:そうなんですよ!クロアチア戦が大きく報道されるだろうから。サッカーは僕の力でどうにも出来ないじゃないですか?好き勝手言ってくるので、もちろんサッカーの記事もですけど、ぜひうちの記事も、大きく太文字で、よろしくお願いいたします!
MC:ありがとうございます(笑)。この後の皆さん、いよいよ映画をご覧になるわけですけど、その前にキャストの方々、監督よりストーリー的に、こういうところに注目してほしいことを一言ずついただければと思います。前田さんからお願いします。
前田:祐一の逃げ姿のパターンじゃないですか。いろんなパターンが出てくるので、いろんな逃げ方があるんだなあっていうのは楽しんで観てもらえると思うので、楽しい部分を見つけて欲しいなあと思います。
中尾:三浦さんの作品はいつもそうだと思いますけど、普通には終わらないので、そこがやっぱり監督の作品だなと思って、僕は大好きですし、今回もそういうふうな空気になってると思うので、楽しんでいただけたらなと思います。
豊川:最近父親の役が多いんですけど、息子がいる父親っていうのは、もしかしたら初めてだったのかもしれないので、結構本当に現場で楽しく、こんな感じなんだろうなって思いながらやってたんで、その辺は注目していただければ。
原田:豊川さんのお父さんが本当に面白いなと思って、ぜひ楽しんでください。すごい素敵です(笑)。
香里奈:この物語の登場人物って、きっと皆さんの周りにいると思うので、そういうことも考えながら観ると楽しいんじゃないかなと思いますので、リラックスして何も考えずに観ていただきたいなと思います。
三浦:笑うところは笑っていただければと思います。本当に堅苦しい作品ではないので、皆さん肩肘張らずにゆっくり観てください。
藤ヶ谷:本当にすべてですよね。三浦さんの作り上げる世界観は僕もすごく大好きですし、キャラクターの濃い皆様のお芝居もそうだし、それぞれのキャラクターが戦っているところもしっかりと観ていただきたいなというふうに思います。
MC:ありがとうございます。では最後に代表して監督と藤ヶ谷さんからご挨拶をお願いします。
三浦:本当に過酷な大変な撮影だったんですね。それは仕上げもそうだったんです。それで、この場をお借りして、もう一度キャストの皆さん、スタッフの皆さん、関わってくださった全ての人たちに本当に心から感謝申し上げます。やっとこの日を迎えることができました。本当に嬉しく思っております。ありがとうございます。これだけ大変な撮影を乗り越えたので、その成果は必ずスクリーンに刻まれると思いますし、皆さんもそれを感じ取ってくれたら嬉しいです。この作品は幅広い人に観てもらいたくて作ったんですね。エンターテイメントの要素がすごい強くて、若い人から年配の方まで観ていただけるような、いろんな関係性の作品ですので、観てくれたら嬉しいですし、もし映画を観て気に入って頂いて宣伝してくださったら本当に嬉しいですし、もしヒットしましたら「2」があるかも…。
MC:これ、みんな「やったー!」ってところですよ(笑)。
藤ヶ谷:やったー…(苦笑い)
三浦:可能性はなくはないので、ぜひ広めてくださったら嬉しいです。ありがとうございました。
藤ヶ谷:急な展開があったんですけど、確かに今思い返すとポスターの「途方に暮れる」の後がちょっと空いてるんですよね。あそこに「2」とか入るのかなと思うと…(笑)。でも、何度も言いますけど、実際に楽しい思い出は本当に一つもなかったんですけども、お芝居をやらせていただけるこの環境、そして本当に素晴らしいキャストの皆様、スタッフの皆様、支えてくださった全ての皆様がいてお芝居が出来た事っていうのは本当に幸せでした。これから皆様を初めたくさんの方に観ていただくわけですけど、きっと人生を生きて行く中で逃げたいと思うこととか、多分逃げたこと、逃げられなかったことがたくさんあると思いますけれども、祐一が逃げて逃げて、その先どうなっていくかっていうのを、ぜひ見届けていただきたいですし、幅広く長く愛される映画になったらすごく嬉しいなあというふうに思いますので、ぜひぜひ皆様、この作品を長く愛してあげてください。本日はどうもありがとうございましたございました。
『そして僕は途方に暮れる』
2023年1月13日(金)より、TOHOシネマズ 日比谷ほか全国ロードショー
監督・脚本:三浦大輔
原作:シアターコクーン「そして僕は途方に暮れる」
出演:藤ヶ谷太輔 前田敦子 中尾明慶 毎熊克哉 野村周平 香里奈 原田美枝子 豊川悦司
配給:ファントム・フィルム
【ストーリー】 自堕落な生活を送っているフリーターの菅原裕一(藤ヶ谷太輔)には、長年同棲している鈴木里美という恋人がいる。しかし、とあることをきっかけに、里美を裏切ってしまった裕一は、話し合うこともせず家を飛び出してしまう。それから、親友・今井伸二、バイト先の先輩・田村修、学生時代の後輩・加藤、姉・香、母・智子のもとを渡り歩き、ばつが悪くなるとその場を離れ、あらゆる人間関係から逃げ続けていく。しかし、偶然にも家族から逃げていった父・浩二に出会い、裕一の中で、何かが少しずつ変わり始めていくのだが…。
©2022映画『そして僕は途方に暮れる』製作委員会