【全文掲載】妻夫木聡「なかなか癖の強い…、うさん臭さと言うか…」“嫌な野郎”になりきった共演者との距離感を明かす

MC:ありがとうございました。ついに日本のお客様に観ていただく日を迎えたわけですけれども、いろんな撮影の思い出があると思いますので、ぜひ教えていただきたいと思います。まずは妻夫木さんどうでしょうか?

妻夫木:そうですね。もうちょっとで2年経つんだなあと思うと、本当に時が経つのが早いなと思うんですけど、さっき窪田くんがおっしゃったように、いろんな映画祭を経てきているので、まだ公開されていなかったのかっていうのが正直な気持ちで、ようやく皆さんのところに届けられるっていうのは本当にシンプルに嬉しいです。僕は柄本さんとのシーンがとくに印象深くて、寒い時期であったんですけれども、特に柄本さんとのシーンに関しては、監督は結構挑戦的なテクニカルなことに挑戦されていて、柄本さんの役がまたなかなかな役なんですよ。その役が更に増長して、観ているお客さんを引き込んでくれる役になっていると思います。本当にやっていて、すごく楽しかったですね。柄本さんに食われるって、こういうことなのかなと思うぐらい楽しかったです。

MC:そこは本当にすごい迫力の圧倒的な体験だったんですけど、いかがでしたか?妻夫木さんと柄本さん、共演されてみて。

柄本:覚えてないんですよね、すみません本当に(笑)。本当に失礼なんだけど、監督さんが誰だか分かんなかったんですよ。それでなんかお辞儀してくださるから、こっちもお辞儀は返すんだけど、どなただったかなあって(笑)。原作者の方だったかなとか思ったりして(笑)。痴呆症と健忘症みたいになっちゃうんだけど、一つ記憶にあるのは、とりあえず、ブッキーと会ったのは覚えてる。

妻夫木:良かったです(笑)。そこを覚えて下さっていて(笑)。

柄本:ブッキーと会ったのは覚えてる。そんな感じで(笑)。本当にすみません。

妻夫木:いや、もう最高ですね(笑)。柄本さんと共演できるのは本当に毎回しびれるものがあるんで。僕は「ウォーターボーイズ」の時、初めて共演させていただいてから何度も共演させていただいてるんですけど、そのたびに違う顔を見せてくださって。多分あまりにも色々やられてると思うんで、一つ一つ覚えてるっていうのは難しいと思いますね。柄本さんに食らいついて行けるように、もう少し頑張りたいと思います(笑)。

MC:安藤サクラさんはいかがでしたか?

安藤:私はわりと悲しいことがたくさんある役柄だったので、普段休みの日とかロケで山梨に行ってたんですけど、楽しいことをしたくて、映画を観に行ったら劇場に入るときにブッキーに会いました(笑)。すげえ~、妻夫木聡と映画観てる!と思いながら観てました(笑)。会ったのは偶然です(笑)。

MC:共演されてどうでしたか?

安藤:今回、3回目で。顔を見てると吸い込まれるんですよね。安心感と、でも最近はあまりにも妻夫木さんの周りに私たちの親戚が登場するので(笑)。プライベートでも何だか親戚みたいな気分になりつつあります(笑)。

MC:窪田さんともご一緒しましたよね。

窪田:そうですね。サクラさんと一緒に、家族のシーンがあるんですけど、本当に愛に包まれていて、そして子供たちが出てくるんですけど、子供たちも本当に素晴らしくて。普通の男性なんだけど、土台というか、ベースのところを本当にサクラさんに作っていただいたなあっていう印象が僕があって、すごく引っ張ってもらって勉強にもなったし、子供たちもすごく自由にお芝居されている。それがすごく映像に映っていて、本当にリアルな家族の風景になった気がしましたね。