安藤サクラ「これで終わりにしようかなと思うんだよ」妻夫木聡主演『ある男』で引退を考えていた!

第70回読売文学賞を受賞し、累計19万部を超える平野啓一郎のベストセラー小説を、『蜜蜂と遠雷』の石川慶監督が妻夫木聡、安藤サクラ、窪田正孝共演で映画化する『ある男』が、11月18日に公開初日を迎えた。このほど、同日に丸の内ピカデリーにて行われた初日舞台挨拶に、キャストの妻夫木聡、安藤サクラ、窪田正孝、清野菜名、小籔千豊、坂元愛登、そして石川慶監督が登壇した。

最近気になっていることがあるという安藤は、「妻夫木さんがインスタグラムを始めたばっかりだったので、現場でいろんな写真を撮ってて。一回だけ私にもカメラを向けてくださったんですよ。私、めっちゃ照れくさくて変な顔しちゃった」という。しかし、妻夫木のインスタグラムには安藤の写真が一向に載ることもなかったそうで、「私のはどこにも載せられない写真だったのかなっていうのを、ずっと気になってた」ことを告白した。

これについて妻夫木は「サクラちゃんの写真が3枚あるんですけど、何かを食べてるときに写真を撮ったので『むほ!』ってなった顔しかなくて(笑)。『むほ!』ってなった女優さんの顔を載せるわけにはいかないのかなあと思って」と、写真を載せていない理由を明かした。

また、妻夫木は「サクラちゃんの写真をあまり撮れなかった」そうで、その理由について「サクラちゃんが、『私、この仕事向いてないの。久しぶりに現場に入ったけど、これで終わりにしようかなと思うんだよ』って言ったんですよ!?」と衝撃の暴露。妻夫木は「とんでもない作品で一緒になっちゃったな。これで引退になっちゃうんだって思ってたんですよ。だからむやみにカメラとか向けちゃいけないだろうなと」思っていたという。しかし、「撮影が全部終わって、一年半経って、なんとなくテレビを見てたら『安藤サクラ主演!』って。やってんじゃん、普通にと思って(笑)。全然仕事してるじゃんみたいな(笑)。なんだったんですか、あれは!?」と安藤に心のモヤモヤをぶつけた。これに安藤は大笑いで、「あれは、すっごい不安な状態で現場に入って、監督の演出で初日からボロボロになってて、自信を喪失しまくった状態で。久しぶりに来たけど無理だと思ってたんですけど、現場を重ねていったら、やっぱり現場大好きだってなって。自信がなくても現場に行けるんだったら続けていこうって思えた」ことを明かし、妻夫木のモヤモヤを解消していた。

『ある男』
2022年11月18日(金)より、全国ロードショー
監督:石川慶
原作:平野啓一郎「ある男」
脚本:向井康介
出演:妻夫木聡 安藤サクラ 窪田正孝 清野菜名 眞島秀和 小籔千豊 坂元愛登 山口美也子 きたろう カトウシンスケ 河合優実 でんでん 仲野太賀 真木よう子 柄本明
配給:松竹

【ストーリー】 弁護士の城戸(妻夫木聡)は、かつての依頼者である里枝(安藤サクラ)から奇妙な相談を受ける。里枝の亡くなった夫、大祐(窪田正孝)の身元調査を頼みたいと言うのだ。里枝は離婚を経験後、子供を連れて故郷に戻り、やがて出会う大祐と再婚。新たに生まれた子供と4人で幸せな家庭を築いていたが、ある日突然夫が不慮の事故で命を落としてしまう。悲しみに暮れる中、大祐の法要の日、長年疎遠になっていた大祐の兄・恭一(眞島秀和)が訪れ、遺影を見て「これ、大祐じゃないです」と言い放つ。愛したはずの夫“大祐”は、まったくの別人だったのだ…。城戸は、“ある男”の正体を追う中で様々な人物と出会い、衝撃の事実に近づいていくと、いつしか城戸の中にも他人として生きた男への複雑な思いが生まれていく…。

©2022「ある男」製作委員会