【全文掲載】前田敦子「私は一人で育てていますけど…」ドラマで家族愛を再確認?

Amazon Originalシリーズ「モダンラブ」の舞台を東京に移し、さまざまな“愛”のカタチを描くオムニバスドラマ「モダンラブ・東京〜さまざまな愛の形〜」が10月21日に配信される。このほど、10月18日に新宿住友ビル 三角広場にて完成披露イベントが行われ、キャストの水川あさみ、前田敦子、榮倉奈々、伊藤蘭、石橋凌、成田凌、夏帆、ユースケ・サンタマリア、池松壮亮、各話を監督した平柳敦子、廣木隆一、山下敦弘、荻上直子、黒沢清、主題歌を担当したAwesome City Clubが登壇した。ここでは、本イベントの模様を全文掲載でお届けする。

MC:まずは、本作を代表してショーランナーの平栁監督に、お伺いします。いよいよ今週金曜日に世界同時配信となりますが、お気持ちはいかがでしょうか?

平栁:とにかく今日という日を迎えることをとても心待ちにしていて、楽しみにしていました。いろいろな方々が「モダンラブ・東京」に関わっていただき、そして最終的には皆さんと作品を共有するっていうことが作り手側にとっては一番幸せな瞬間なので、会場に集まってくださった皆さんにとても感謝しています。この作品は色んな人が集まって作ったんですけども、ここにいらっしゃるキャストとクリエイターの方々、スタッフ、アマゾンチームの皆様、本当に感謝しています。今日はありがとうございます。

MC:今までアメリカ、インドで展開されてきたこの「モダンラブ」シリーズですが、「モダンラブ・東京」では初めて、アニメのエピソードが加わり実写とアニメで構成されています。東京ならではの制作意図をぜひ教えてください。

平栁:最初からこのアニメのエピソードが入るっていうのが決まっていまして。やっぱり日本から発信されるということで、どうやってオリジナルのものにするかということで、私は海外に住んでるんですけども、「日本といえばアニメ」っていうふうにおっしゃってくださって。今回、アニメのエピソードが入ってるってこと自体も、すごくエキサイティングで、世界のオーディエンスの方々の層が広がり、いろんな人に観てもらえると思うので、とても期待してますし楽しみですね。

MC:はい、残念ながらアニメのエピソードの皆様は、スケジュールの都合上、今回の完成披露には参加できずということになりましたが、ここからはですね、アニメの回も含めまして、7話の魅力に迫っていきたいと思います。まずエピソード1「息子の授乳、そしていくつかの不満」の水川さんと前田さんにお伺いします。それぞれ、本作で描かれている家族愛について共感される部分はありましたでしょうか?

水川:私が演じる真莉という女性は、完璧主義者と言いますか、仕事も子育ても家族も一生懸命愛情を注ぐゆえ、ちょっとしたことを見失ってしまうような女性だったんですけど、一生懸命に生きているからこそ、大切なちょっとしたことを失ってしまう。そういうところは彼女のキュートさでもありますが、共感できる部分でもありました。

MC:前田さんはいかがでしょうか?本作で描かれている家族愛について共感されることがありましたか。

前田:真莉の気持ちが痛いぐらい、私も経験したので、そうですね。懐かしいなあと思いながらも。でも真莉の周りの家族愛っていうのはすごく素敵で、私が演じさせてもらった役も背景の説明はないんですけど、当たり前に隣にいて支え合って。一つの家族になっていて、すごい素敵な愛の形が当たり前に描かれているのは、私はすごく好きでした。

MC:平栁監督にも伺いします。撮影中の水川さん、そして前田さんの印象はいかがでしたでしょうか?

平栁:お二人ともすごく男前の性格をしてらっしゃって。かといって子どもとか赤ちゃんが多いセットだったんですけど、二人ともすごく慣れているというか、前田さんはね、子育てをずっとしているので、すごく助かりました。あと、すごいセットがいい匂いでしたね。フローラルの匂いが。特に水川さんが。

前田:そうです。水川さんがいい匂いしてました。

平栁:女性ながらのセットだったんじゃないかなと思います。

水川:よかった。何もつけてないんですけどね…(笑)。

MC:つけてないのにフローラと言うことでございます(笑)。そしてエピソード2「私が既婚男性と寝て学んだこと」にまいりましょう。榮倉さん、大変難しいテーマだと思うんですけれども、本作に挑戦した思いをお聞かせください。

榮倉:もともと「モダンラブ」がすごく好きだったので、話しをいただいた時には、どうしても出たいという思いがありました。ただ、扱っているテーマは、なかなか繊細なテーマかなと思うんですけど、友達同士で話せるような内容ではないというか、逆に友達とは絶対に話せないような内容を扱っている話なのかなと思っていて、ただ躊躇して避けるのではなく、ぜひ観ていただきたくて、これは主人公の彼女が人生の旅に出ていて、それの一部を切り取ったお話で、その彼女の心の成長がとても素敵で可愛らしくて、本当に出演できてよかったなと思っております。

MC:そして廣木監督にお伺いします。榮倉さんとのタッグは四回目と伺っておりますけれども、新たな一面や印象に残っていることはありますか?

廣木:失礼な言い方もしれないけど、大人になったなって思いましたけど。そのくらい、ちょっと難しい題材で、内面の取材を一生懸命やってくれたんで。東京の街に溶け込んでいるかなって感じです。