【全文掲載】伊藤健太郎「約一年、お休みさせていただいた…、すごく怖い気持ちはあった」撮影初日の本音を告白!

MC:ありがとうございます。伊藤健太郎さんは、映画出演が2年ぶりということで、映画の出演が決まった時っていうのはどんな気持ちだったんですか?

伊藤:やっぱり非常に嬉しかったです。そして感謝以外の何物でもないというか、自分がこうしてまたスクリーンに戻れるんだっていうふうなことがわかった時は、すごく嬉しかったですし、あのタイミングで手を挙げてくださった阪本監督には非常に感謝しかないなという思いでいっぱいでしたね。

MC:今どうですか?緊張してますか?

伊藤:なんかちょっと味わったことない感覚というか。うん。この景色が早く見たかったなって思いながら、ずっと過ごしていたいので…(涙)。嬉しいです。すごく。

MC:どうもありがとうございます。小林さんは、今回こうやって阪本順治監督の作品で、また伊藤健太郎さんや余貴美子さんとご一緒することになって、いかがでございましょうか?

小林:そうですね。余さんとは、仕事としては何度かあって、今回もそうなんですけど、隣で芝居していても安心感を与えてくれる女優さんなので、非常にリラックスできましたね。監督とは初めてなので、多分、それまではわざわざ呼ぶほどの役者じゃないんだって思って(笑)。

伊藤:そんなことはないと思いますけどね(笑)。

小林:だから、素直に嬉しかったですね(笑)。それで、主演が伊藤くんということで、俺もなんか縁を感じて。僕は、その名前を見たときにちょっとニタっと笑ってしまいましたね。そういう機会って、もうこれ一回しかないんで(笑)。二回目からはそんなにね(笑)。復帰の第一作に呼ばれたっていうことに縁を感じてとってもうれしかったですね。

MC:どうですか、伊藤健太郎さん。

伊藤:本当に素敵な大大大先輩と一緒にお芝居をさせていただいたことは、今後の人生において財産でしかないというか、一緒にやらせていただいたことが非常に嬉しく思っております。

MC:お父さん役が小林薫さんで、お母さん役が余貴美子さんですからね。

伊藤:今日、取材でご一緒させていただいて、阪本さん含めて四人でこの格好で写真を撮らせていただんですけど、写真を見た時にめちゃくちゃかっこいい家族写真みたいで(笑)。すごく楽しかったです。

MC:余さんは、みなさんと共演されていかがでした?

余:伊藤さんは、おじさんとか、おばさんたちの会話をよく頷いてちゃんと聞いてくれて、とってもいい人で。初めてお会いするんですけど、親子関係をつくるのはすぐでしたね。健太郎さんのおかげです(笑)。監督は、ディレクターチェアとかに座ってなくて、いつもそこら辺にいるんですね。だからすごく安心して(笑)、今までお話したことなかったんですけど、今回はとても優しくて、すごく良かったなと思ってます。ホッとしました(笑)。小林薫さんとか、おじさんたちは本当に自由にお芝居をするので、スタートする前からお芝居をしたりして、ヒリヒリした内容とは全然違う、とても楽しい現場でした。

MC:伊藤健太郎さんは、みんなに可愛がられてた感じですか?

余:いろんな意味で可愛いがられてたよね(笑)。

伊藤:(笑)。

MC:阪本監督は、伊藤健太郎さんで主演作を作るということで、事前にたくさん伊藤さんとお話されたと。

阪本:まず、伊藤くんのことをよく知らなかったんで、オファーするときに、本人に会わせて欲しいと。当然、一緒にやるつもりではいたんですけど、俺の話を鼻くそほじりながら聞いてたりしたら、即お断りしたんですけど、本当に人の話をちゃんと受け止めて、どんな質問をしても誤魔化さず、正直に、この初対面の40歳年上の人間に、すべて語ってくれたんで信頼できると。2時間じっくり、僕の恥もしゃべって、「仲間としてやりましょう」と言う風に、その日は終わりました。

MC:伊藤さん、そうだったんですか?

伊藤:最初はマネージャーさんから連絡来て、「監督さんと2時間ぐらい二人きりでお話をしてもらうから」ということで、本当に何をしゃべるんだろうなあっていう部分があったので、どういう感じになるんだろうなと思いながら会議室に行かせて頂いたんですけど、そこでは本当に自分がどういう環境で育って、どういう友達と遊んで、どういう家族関係でっていう、もう本当に細かい部分から全てお話をさせていただいたんですけど、僕も何でこんなに初めての方に自分のことを何でも喋れるんだろうなと思うと、やっぱり「一緒にやろう」って言ってくださっているっていう部分が自分の中では一番大きかったし、この期に及んで自分には隠すことも何もないですし、あと何より監督が自分のこともしゃべってくださったので、だからすごく安心して、自分のことも監督に伝えることができたのかなとは思ってますね。