【全文掲載】田中圭「コイツ、やる気ねえな…」、思わず発した言葉で不穏な空気に!?

MC:ありがとうございます(笑)。そして嶋田さん、ポーカーフェイスな官房長官役・小津は、凛子の右腕的存在なんですが、撮影されていて印象的なことがあったら教えてください。

嶋田:今、そういうふうにおっしゃっていただいたんですけど、気をつけてたのは自分が一番苦手なんですけど、空気を読むということと、あとあまり出しゃばらないということと、誠実そうには見えるなということが出ればいいかなという、その3点だけ気をつけてました。僕はちょっとだけ先に作品を観せていただいたんですけど、全然ポーカーフェイスじゃなくて、監督は意外と僕の喜怒哀楽が出てるところをピンポイントで撮られているなぁと思って、だから表情としては随分喜怒哀楽がはっきり出ています。本当にちょっとなんですけどね。出ているところは。必ず1日1回行って、一言二言しか喋らないんで、ここで1回失敗すると皆さんに迷惑をかけるなというプレッシャーがけっこうありました(笑)。

MC:中谷さん、現場での嶋田さんはいかがでしたか?

中谷:とても信頼できる役で。先ほども田中さんと、テレビのインタビューを受けていた中で、この中で誰を右腕にするかって質問を受けたんですよね。2人とも一致して小津さんに任せたいと、嶋田久作さんに任せたいと。

嶋田:もったいないね(笑)。恐縮です。

中谷:やはり余計なこと言わないだろう、口が堅いであろうっていうことが一番。

嶋田:おしゃべりでしょ?

中谷:普段はね(笑)。舞台裏では古い映画をご存知なので、そういうお話を聞かせていただいてます。勉強になります。

嶋田:本当にありがとうございます。

MC:河合監督、今回嶋田さんもポーカーフェイスと言いながらとおっしゃってましたけれども、何か意識されて編集などはされてたんですか?

河合:もちろん喜怒哀楽を表に出さないようにというお話をさせていただいたんですけれども、それだとあまりにも分からないので、でもその辺を踏まえていただいて、ちゃんと喜怒哀楽を表現していただいたので、そこを使わせていただきました。

MC:ありがとうございます。そして愛之助さんですが、日和と正反対のナルシストすぎる相馬グローバルCEOの兄・多和ということで日和に詰め寄るシーンが多かったんですが。

片岡:ごめんなさいね、怒ってばっかりのシーンしかないんですよ。ちょうど、とある某ドラマの金融庁のオネエの役をずっとやってですね、それの後半にさしかかったときだったんで、怒るとそういうスイッチが入って、おねえになりそうになるんですよね(笑)。それを一生懸命封じ込めて怒ったのを覚えてますね(笑)。

田中:もちろん台本を読んでますし、こういう兄弟なんだろうなぁとは思うんですけれども、やっぱり日和としては「絶対カルシウム足りてないじゃん、この人」って思ってるし、でもカットかかるとすごい気さくに普通にお話ししていただけるので、そのギャップはすごく楽しめました。

MC:ありがとうございます。そして、岸部さんが演じられたのが、政界の策士、腹黒い原久郎なんですけれども、岸部さん原久郎というのはどういったイメージの政治家ですか?

岸部:現実の政治の世界の人たち一人一人を思い浮かべると、むしろ原久郎の方が人がいいかなっていう感じで(笑)。こんな感じの人でやろうと思ったとか、ちょっと言いにくいんですけど、でもいっぱいいるような気はしましたね。特に最近、総裁選とかね、いろんなところに出てくるんで、この映画を観てちょっと政治に興味を持つと、もっと政治が面白く見られるかなぁという感じがしました。

MC:そして河合監督、本作いよいよこの後に皆さんに初めてご覧いただくということで、今の気持ちを率直に伺ってもよろしいでしょうか。

河合:撮影もコロナ渦で、公開するときは多分もう大丈夫だろうなんて思ってたんですけど、今日皆さんにお披露目できることが本当に嬉しいですし、感謝の気持ちでいっぱいです。

MC:ありがとうございます。お時間の方が迫っておりまして、本日この後皆さんに初お披露目という機会になりますが、代表して田中さん、そして中谷さんに、これからご覧いただく皆様へのメッセージとマニュフェストを発表していただきたいと思います。中谷さんからよろしいでしょうか。

中谷:この作品は全ての働く女性と、そしてやむを得ず働くことができない女性、あるいは働くことを選ばなかった女性、そしてそうした女性を支える、あるいは側にいる頑張りすぎて疲れてしまった男性すべてを応援する作品です。皆様を必ず笑顔にして、お帰しすることを誓います。『総理の夫』相馬政権に、ぜひ皆様の清き一票を頂戴できますよう心よりお願い申し上げます。

MC:ありがとうございます。田中さん、メッセージとマニフェストをお願いいたします。

田中:本当に楽しく見ていただける2時間になるんじゃないかなと思います。たくさん笑ってもらって、ほっこりしてもらって、それでいて登場人物をみんなが応援したいっていう人がきっと出てきて、心動かされてちょっと泣いて、最後には前向きになれるような、そんな全体的にもかわいらしい素敵な2時間を皆さんと共有できる映画になったと思います。とりあえず今から観てもらえるので、観てください。公約マニフェストは、次に鳥類研究所の役をやる時があれば、インコに嫌われないような役作りをちゃんとしていきたいなと思っております。観てください(笑)。

『総理の夫』
9月23日(木) 全国公開
監督:河合勇人
原作:原田マハ「総理の夫 First Gentleman」
脚本:松田沙也 杉原憲明
音楽:富貴晴美
主題歌:miwa「アイヲトウ」
出演:田中圭 中谷美紀 貫地谷しほり 工藤阿須加 松井愛莉 木下ほうか 長田成哉 関口まなと 米本学仁 国広富之 寺田農 片岡愛之助 嶋田久作 余貴美子 岸部一徳
配給:東映 日活

【ストーリー】 ある日の朝、妻を愛してやまないお人好しな鳥類学者・相馬日和(田中圭)は、少数野党の党首を務めている妻の凛子(中谷美紀)から意味深な話題を投げかけられた。「ねぇ日和くん、もしも私が総理大臣になったら、何かあなたに不都合はある?」聞き返してもはぐらかされ、野鳥観察の出張に出た日和。ろくに電波の届かない孤島で十日間ほど仕事に没頭しているうちに…、なんと彼女は、この国の未来をすっかり変えてしまっていた!日本初の女性総理大臣に選出された凛子。時を同じく、突然「総理の夫」となってしまった日和。はじめは「微力ながら彼女の夢を全力で応援しよう」くらいに思っていた実におめでたい日和であったが、予想だにしなかった激動の日々に巻き込まれていく…!!

©2021「総理の夫」製作委員会