【全文掲載】藤原竜也「飲んでただけ」、豊川悦司「たぶん全部のお店に行ってた」富山県のBARを完全制覇!?

MC:みごと成功!鳩撃退!おめでとうございます。藤原さん、いかがでしたか?

藤原:え? 簡単でしたよね(笑)?

MC:ありがとうございました(笑)。そしてここでサプライズゲストがいらしています。本作の音楽と、主題歌を担当しました、KIRINJIの堀込高樹さんです。よろしくお願いします。まずは本作の音楽を担当されたということで、チェックしてほしいところを教えて下さい。

堀込:けっこうダウナーな曲が全体に流れているんですけど、それが怖い感じや、不気味な感じ、不穏な感じだったりと、書き分けるのが難しかったです。BARで流れている曲は良い曲が書けたかと自信を持っております。あと、主題歌には、Awichというラッパーが参加してくれていて、それがめちゃめちゃカッコいいのでぜひ聴いてください。

MC:ありがとうございます。それでは皆さんに本作の見どころを聞いてみたいと思います。まずはタカハタ監督。

タカハタ:謎めいたシーンがいろいろあるんですけど、例えば藤原竜也さんと岩松了さんが話し込んでいるシーンの背景に、鳩がいるのは何か意味があるのだろうかとか。それは仕込まれたものなのか、たまたま飛んできて写り込んだ鳩なのか。あるいは、風間くんが演じた男がブレンドコーヒーを注文するんですけど、なぜ土屋太鳳さんが演じた女性はアメリカンコーヒーを注文したのだろうかとか。それにはなにか訳があるのだろうかとか。あるいは、役のイメージとしてはガラケーのはずなのに、豊川悦司さん演じる男はスマートフォンを使っているのだろうかとか。いろいろ穿った見方ができるんですけど、つまり観る人によって謎解きのやり方が様々であろうと。観た人なりの正解とか結末などが生まれる映画になっているかなと思っています。観た後に、検証じゃないですけど、語り合ったりするのも、映画の楽しみ方のひとつではないかなと思っています。よろしくお願いします。

MC:土屋さんはいかがですか?

土屋:私は本を読んでいる男性の姿がすごく好きなので、個人的には眼福でした(笑)。この作品は何度も何度も観た方がいいです。普通の作品は、伏線がいくつかあるという形ですが、『鳩の撃退法』は伏線でできているような作品なので、“謎のミルフィーユ”が何層もあって、自分が分かった気持ちになるのではなくて、人の解釈も聞くと、「そういう見方もあるんだ」と思えるので、是非SNSなどで交流して、謎を解いていただけたらと思います。

MC:風間さんはいかがでしょうか?

風間:“物語”という言葉を根幹からひっくり返すような体験は、皆さん経験したことが無いと思いますが、そんな体験ができると思います。できれば何度も観てください。、数年後に観るとまた自分の中で結末が変わっているかもしれない、そんな楽しみ方もあると思います。

MC:続いて豊川さん。

豊川:藤原竜也くんを軸に、オールスターキャストが演技合戦を繰り広げている感じがです。また、小さな役にもとても面白い、存在感のある俳優さんたちが出ていらして、ひとつひとつのシーンの芝居だけでもかなり楽しめると思います。あと、この映画のもう一つの主人公は、冬の富山です。今日はどうぞ、涼んで帰ってください。よろしくお願いします。