【全文掲載】『バイプレイヤーズ』田口トモロヲ「老兵は消え去るのみ」、松重豊「若い人に媚びることを学んだ」、光石研「僕らがいつものように後ろに下がる」、遠藤憲一「きっと大杉漣さんも満足している!」

MC:ありがとうございます。続いて高杉さん、本作で同郷の方がいらっしゃったとお伺いしたんですが。

高杉:多いですよね。光石さんも、松重さんも監督も。

MC:皆様、九州ですか?

高杉:はい。九州、福岡ですね。

MC:地元の話なんかもされたんですか?

高杉:少しさせていただいて、知らない方言を教えていただいたり。

光石:方言をね、若い人があまり使わないですよね。だから松重さんと、「これ知ってる?」ってね。

高杉:教えていただきながら(笑)。

光石:「がらるーばい」とか。「怒られるよ」って意味で。とか教えてね。

松重:テレビシリーズやってるときから、遠藤さんが変に絡んでくるのが定番だったんですよね。遠藤さん、博多弁上手いんですよね。

遠藤:ていうか、生まれは博多ったい。何いうとんねん。仲間じゃろが?

光石:広島弁になっちゃった(笑)。

松重:これたぶん福岡地方の好感度がすごく下がると思う(笑)。

遠藤:怒られちゃうね(笑)。そんな言葉じゃねーぞって(笑)。いつもね、九州弁いいなと思ってね。こっそり仲間に入っていくんですけどね。つまはじきにされちゃいます。

高杉:そんな話ができてうれしかったですね(笑)。

MC:ありがとうございます。では、芳根さん。撮影でご一緒されていた役所広司さんとのエピソードについて、何かありましたら教えてくださいますか。

芳根:私、2度目だったんですけど、ご一緒させてもらうのが。めちゃくちゃ緊張したんですけど、一緒に撮影してるシーンがあった時に雨が降ってしまって。で、私は役所さんに傘をさす役割があったんですけど、役の中で。あの瞬間は全然役の芳根京子じゃなくて、マジの芳根京子で、とにかく濡らさないように必死に必死にそれぐらい緊張して、そういう先輩方との距離感とか緊張感というものは、本当に常にリアルに持っていた撮影期間だったなというふうに思います。

MC:やっぱり若手の皆さんはどこかで緊張感はずっと持ちながら撮影されていたんですね。ありがとうございます。では有村架純さんにお伺いします。バイプレイヤーズの小さいおじさんたちとをご一緒されてみていかがでしたか?

有村:撮影の合間も皆さんで楽しくお話しされていて、とにかく笑いがとても多い現場だったのかなというふうに思いましたし、妙にその空間が落ち着いている自分がいて、失礼なんですけれどもずーっと一緒に今までいたのかなと思うぐらい妙に落ち着いたんですよね。何度か共演させていただいている役者さんもいて、光石さんのカバンから唐突に納豆が出てきたんですけど(笑)、一番光石さんと共演回数が多いんですね、私が共演させてもらってる役者さんの中で。初めてその納豆が出てきたのを知ったので、これだけ一緒に時間を過ごしても初めて見る一面っていっぱいあるんだなと思うと、何度でも皆さんとまだまだ共演させていただきたいというふうに思いました(笑)。

松重:スケボー出したり納豆出したり! 仲良しになりたいの?若い人たちと。納豆はどの心ですか?

光石:分かんないですよ(笑)。そんなの覚えてないですから(笑)。納豆持ってましたか、僕(笑)。

有村:持ってました。唐突に出てきました(笑)。

光石:全然覚えてない(笑)。汗かいてきた(笑)。

MC:撮影にいろんなものを持っていかれているんですね(笑)。

光石:すいません、集中します(笑)。