【全文掲載】佐藤健「反応してくれ!」ファンに応えて渾身の「おろ?」披露も予想外の結果に赤っ恥!?

MC:今回対峙するところもありますので、それも楽しみにしていただきたいと思います。そして監督。世界中のファンの方が生配信で観てくれているわけですが、『るろうに剣心』シリーズが日本を超えて世界中で愛される作品になったのは改めてなぜだったのでしょう?

大友:2014年の公開時にフィリピンに行ったときに、フィリピンのお客さんが、剣心が一度人生の落伍者というか、人斬り抜刀斎というのは散々人を斬ってきてそのことをものすごく自分の心の内で、愛する人も斬ってしまったわけだから、その傷を抱えながら新しい時代にどうやって生きようとしているのか、失敗したけれどももう一回トライしようとしてるみたいな、なんかそういう生き方っていうのに私たちは憧れるんですっていうことを言ってる方がいたんですよね。だからなんとなく今回まさにそこに踏み込んでいくストーリー、剣心がもう1回立ち上がるきっかけになった、なぜこの人の誰とのどうゆう出来事があって、巴の言葉や行動、何をもってして人はもう一度立ち上がろうと思うのか、何を心に抱えて人は生きていけるのかというようなことを深掘りしてると思うんですよね。原作を読んで感じていたことなんだけれども、生身の俳優たちでやると、食い込んできますよね。肉体的に。そういう生き方をしている人たちの考え方、感じ方みたいなものが、グイグイ肉体に食い込んでくるんですよ。だからそういうところが僕は良かったかなあっていう気がします。原作にあった仕掛けの、桂小五郎とか斎藤一みたいに実際に歴史上に本当にその生きた人物たちと、フィクションの人物たちが邂逅していくってのも面白いし、歴史がフィクションを侵食し、今度はフィクションが歴史に食い込んでいくみたいな、まさに『The Biginning』でそのかけらが見えていくと思うんですけども、そういうのってみんな好きなんじゃないかなっていう。世界中の皆さんがね、それは否定できないものがある、文化とか言語とかそういうものを離れて人間の生き方を結局を描いていることですからね。そこなんじゃないかと思いますね。

MC:ありがとうございます。さて本作は前作に続いて熊本で撮影が行われました。佐藤さん、本日あることを熊本で計画していると。

佐藤:そうなんです、やっぱり『るろうに剣心』は熊本の皆様の協力なくしてはここまでやって来れなかったので、今回は熊本の皆さんにサプライズで花火を御用意しております。ちょっと僕の親友でもあるんですけど、くまモンくんという助っ人に熊本とつなげてもらっているので。くまモーン!

(画面にくまモン登場)

佐藤:聞こえる?この間、誕生日にメッセージもいただいて。ちょいちょい連絡とってます(笑)。黒すぎて闇と同化してますね(笑)。

MC:今日は『うろうに剣心』をイメージした特別な花火が、どんな花火なんですか?

佐藤:僕も見てないので、僕も初めて見るんですけど、十字傷の花火が上がるようです。非常に楽しみです。じゃあ、くまモン、準備はいいですかー?では、よろしくお願いします!

(花火が打ち上がり、夜空に巨大な十字傷が浮かび上がる)

一同:すごい! きれい~。素晴らしい!大成功!(拍手)

佐藤:十字傷でしたね~。びっくりしました。くまモーン、十字傷成功したね~。ありがとうー。

MC:成功しましたね、改めていかがでしたか?

佐藤:本当に地元の皆様の協力なくして、映画は作れないので本当に我々は助けられましたし、少しでもその恩返しができたらなと思いまして、花火は非常にうまくいってよかったです。ありがとうございます。

MC:熊本では『The Final』の冒頭のシーンが撮影されたと伺っております。新田さんと大友さんと江口さんが現地に訪れたそうですが、新田さんは熊本の撮影はいかがでした?

新田:本当に映画の冒頭のシーンで。登場する列車のシーンを撮ったんです、もうとにかく初めから飛ばしましたね。最初からアクションが全開で。雪代縁が暴れているので、ぜひ最初から楽しめる作品になっているので見て欲しいですね。

MC:そして監督、撮影の際に宿泊されていたホテルであったり撮影に使われた倉庫が豪雨で壊れてしまったという。

大友:仕上げの作業やっているタイミングで、水害に触れてね。やっぱりすごく気にしてましたね。スタッフの宿泊した場所とか、お世話になったお店とか、いろんなとこ大丈夫かなぁっていうことは常に心に留めてましたね。

MC:一日も早く回復して欲しいという思いです。そしてくまモン、熊本の皆さん、本当にありがとうございました。

佐藤:ありがとうございました。

MC:さあ、続いて今度は『The Beginning』の話も伺っていこうかと思うんですが、舞台は動乱の幕末。剣心が最強の人斬り抜刀斎として暗躍していた時代。人斬りの運命を変えた巴との出会いを通して、『るろうに剣心』すべての始まりを描いていきます。佐藤さん、本作はこれまで描かれてなかった十字傷の謎に迫っていくお話なんですけど、本作が制作されると決まった時はどのような気持ちだったんでしょうか?

佐藤:間違いなく、さっきも色々話した理由で、絶対に描きたエピソードでしたし、原作の漫画を見ると、縁との戦いの回想として扱われるエピソードでもあるので、回想扱いされてしまっても全然変じゃないようなところを、一つの映画に全部を集中して描かせていただくっていうことは非常にありがたいなと思いました。