【全文掲載】佐藤健「反応してくれ!」ファンに応えて渾身の「おろ?」披露も予想外の結果に赤っ恥!?

MC:続けて青木さん。もちろん1作目から参加されてきて、今回ついに完結いたします。剣心とのコンビも見納めかっていうね。今回撮影いかがでしたか?

青木:え、本当に完結なんですか? 実は続編ありますみたいなことはなく?

大友:ないですよ!もう勘弁してください(笑)。

青木:勘弁て(笑)。でもいろんな思いが詰まってますんで、1作2作3作、ずっと観ると思い出のアルバムみたいな作品ですし、名残惜しいというのはありますけども、むしろ出会えたことの喜びの方に感謝してますね。

MC:でも佐藤さんも本当にいいコンビだったんで、もったいないって気もしますけどね、ファンの方はね。

佐藤:まあなんか別の作品で。

青木:それっぽい衣装を着て(笑)。

MC:ありがとうございます。続いて、土屋さん。前作に続いてのご出演となります。今回のオファーを受けて、どのように感じられたのでしょうか? 土屋さんにとって『るろうに剣心』はどんな作品なんでしょうか?

土屋:私にとって『るろうに剣心』は私を見つけてくれた恩人です。オーディションで選んでいただいて、ずーと私も熱烈なファンだったんですけれども、オファーをいただいた時も撮影の時も今も、本当にめちゃくちゃ幸せですし、オファーをいただいてから御庭番衆の意地をちゃんと表現できるようにアクションしようと思って臨んだので、ぜひ見ていただけたら嬉しいです。

MC:見つけてもらったという話がありましたけど、監督。

大友:僕は太鳳ちゃんと14歳?「龍馬伝」で出会って、その時にすごいポテンシャルだなと思って。しばらくしてからオーディションにいらしたんですよ。「私はこれがやりたい!」って迫力がすごかった。それで立ち回りはできるというのも知ってたし、その作品に対する愛情をもっていただいているということもものすごくわかったんで、これは良い刺激になるんだろうなぁと思って。彼女もこの作品でアクションを、動ける土屋太鳳さんを見せられるかなぁみたいな思惑もあったりして。

MC:ありがとうございます。続いて佐藤さん、武井さん、青木さん、土屋さんに伺いますが、今回久しぶりの共演になったと思いますが、ファンにはおなじみの神谷道場は自分の家に戻ってきたみたいな懐かしい気持ちなんかもあったのかなと思いますが、撮影を振り返ってみていかがでした?

佐藤:道場っていう場所もそうですし、道場には仲間がみんないるんですよね。それがホーム感といいますか。剣心にとっては『るろうに』の旅を始めてから、初めて帰る場所が出来た、それが神谷道場なので。すごく特別な場所なので、僕も剣心と同じようにホーム感を感じていました。

MC:武井さんはいかがでしか?

武井:当時のままの再現で、ちょっと驚いたんですけど。だからこそブランクを感じずにナチュラルにいられたような気がします。

MC:青木さんはいかがでしたか?

青木:スタッフさんが建ててくださったセットは、入ると匂いが一緒な感じですよね。もう土からもその壁に染み込んだ臭いから、五感で帰ってきたっていう感じがしましたし、我々で剣心が帰ってくる場所を作らなければいけないと思ってました。剣心の言葉としてもらったのすごいうれしいと思いますね。

MC:土屋さんは神谷道場は初めてだったんですか?

土屋:そうなんですよ。初めてお伺いしました。お伺いさせていただいて、やっと友人の実家に遊びに来たみたいな感覚でもあり、名所旧跡めぐりというか(笑)。一番は「撮影の聖地だーっ!」って(笑)。

MC:続いて有村さん高橋さんにお伺いしますが、『るろうに剣心』シリーズに初めてのご参加になりまして、そしてシリーズを締めくくる最後の作品への参加だったんですが、いかがだったでしょうか、まず有村さんから伺ってもよろしいですか?

有村:このお話を伺ってから、監督やプロデューサーさん方から、ずっと待ち望んでいたエピソードをようやく撮影する時が来た。雪代巴という役は、剣心さんにとってもみんなにとっても、すごくすごく大切な役なんだということを、言っていただいて。そこからプレッシャーといえばそうなんですけど、私はその言葉があったからこそ作品に寄り添いたい、皆さんに寄り添いたいというふうに強く思って撮影に参加させていただきました。撮影をしている時にも健さんが、剣心の役作りは巴から始まってるって言うことを私に言ってくださって、私の中ではその言葉がとても心に残っていますね。

佐藤:バラすな、バラすな…(笑)。でも、おっしゃる通りで、当然といえば当然なんですけど、巴との出会いを経て旅に出て、その10年をどうやって生きていこうか彷徨ってから、いわゆる part1は剣心の物語が始まるので、巴を思って役に臨むのは当たり前のことだし、事あるごとに大切なシーンの前では巴との別れや日々を思い出して、1回深呼吸をして本番に臨んだりしていたので、常にpart 1からずっと僕の体の中には巴というキャラクターは、女性は内包されていて、それが映像にも正直映っていると思っているので、そういった目で今回の『The Beginning』を皆様に観てもらえるのは、非常に僕としても嬉しいことですし、一つの映画に一本集中してこのエピソードで書かせていただいたことにも非常に感謝しています。

MC:有村さん演じる巴は改めていかがでした?

佐藤:僕は初めてお会いするはずの有村さんなんですけど、すごく懐かしく感じたんですよね。これは本当にそう思って、不思議だなあと思ってたんですけど。撮影期間は1ヶ月か2ヶ月ぐらいですかね、ずっとフワフワした気持ちのまま撮影してて、やっぱりあの時間は僕の人生にとってもすごく特別な時間だったんだなって今振り返ると思います。言葉にするのは難しいんですけど、やっぱり映画出来上がったものを観てもあそこまで自分が役と一体化していたことは多分過去にもなかっただろうし、もしかしたらこの先も難しいのかもしれないなっていうふうには思いました。

MC:有村さんから見る佐藤健さんの剣心は、共演されていかがでしたか?

有村:初めて剣心さんと対峙した時に、寂しそうな背中が忘れらないというか。孤独な背中をしている姿が、巴としてものすごく心を揺さぶられた瞬間が多かったですね。

MC:ありがとうございます。高橋さんは今回参加されていかがでしたか?

高橋:僕は大友さんとも健さんとも、以前ご一緒させていただいて、また声をかけていただけたことがとても嬉しく思っていました。大友組は非常に心地が良い現場だと思っていて、その中に健君がいてお芝居ができるという空間を幸福に楽しんでいたような感じでしたね。

佐藤:出演シーンが限られた中で、説得力だとかを持たせるのって本当に難しいことなんですよね。エピソードを時間かけて描けない分、その人が映った瞬間に、この人ってこういう人なんだなっていう、こうやって生きてきたんだろうなっていうことを、芝居で匂わせなければいけない。それが、僕には到底できないだろうなって思いました。一生さんは、映画の中で出演して数秒ですべて分からせてくれたんですよね。本当に色っぽい桂小五郎でした。

高橋:とってもうれしいですね。まさか緋村にそんなこと言ってもらえるなんて(笑)。

MC:ありがとうございます(笑)。そして江口さん。10年のシリーズの中で、江口さんが演じた斎藤一というのは、1作目から剣心との関係性が大きく変わっていると思います。逆に言うと1作目から今回の最終章にわたってこのシリーズで変わらないものってなんだと思います?

江口:『るろうに剣心』という漫画原作なんですけども、大友さんが撮っていることで、「龍馬伝」とかもいろいろ経験して。その幕末というもの、日本の時代の幕末で剣を持ったもの、それを持たされなかったもの、それを使えなかったものっていう、何か日本の映画市場に脈々と流れている中で、アニメなんですけど黒澤さんの映画からずっとある日本の時代劇のDNAを掴んでる感覚っていうのが最初からあったんですね。で、だからこれは本気で行ってみようと思って取り組んでいったんですけど、それが最後にエピソードゼロに戻って、僕は新選組の斎藤一という役なんですけど、そこまで振り返って最後、鳥羽・伏見の戦いまで行ったときに、全てがぐるっと一周したというか。マジックのように、大友さんは計算してだと思うんですけど、それが時代背景とともに、映画で言ったら『スター・ウォーズ』のように、また1に戻りたくなるような。そういったものは何かあるし、日本の武士道みたいな、日本映画にずっとあったDNAのかけらがずっとつながったんじゃないかなと思いましたね。

MC:佐藤さんはいかがでしたか?

佐藤:斎藤一対剣心の戦いって原作ファン人気投票1位ぐらいの激アツなバトルなんですよ。僕も気合いを入れて、もちろん撮影させてもらいましたし、実際やってても疲れるんですよね、すごく。押されている戦いっていうのがなかなか普段してないもので、他のどの戦いと比べても江口さんとのシーンは特別で、すごく記憶に残っています。