MC:バレてますね(笑)。宜しくお願いします(笑)。続いてはミラ役の仲里依紗さんと、アサヒ役の吉田美月喜さん。強烈なキャラクターによる人間ドラマも魅力のこの作品なんですが、お二方が特に注目している点はどこでしょうか?仲さんから。
仲:はい、注目しているところですか? 生きるってことですかね。私はこの作品を観て、なんか生きるってことがガッと来たんですよね。脚本だけ見てるのと違う、皆さんの一人一人のお芝居を映像で観て、もっと伝わってきたので。あと、今知ったのが渋谷がセットだったんですか!? 知らなくて、初耳でちょっとそれに戸惑って…(笑)。だから本当にそれぐらい「マジで!?」っていうぐらい映像が素晴らしいので、まずそこと、生きるっていうことがガッときた作品ですね。
MC:本当に渋谷のセットは驚きますよね、本物そのものという感じですけれども。そして吉田さん。
吉田:そうですね。この作品には本当に沢山の色々なキャラクターが出てくると思うんですけど、その一人一人それぞれにそれぞれの生き方があったりとか、考え方があったりするのがすごく面白いなあと思っていて、しかもそこにこの国この場所だからこその極限状態での言動がすごく生々しく感じられるのが、この作品の魅力かなと思っているので、是非そのキャラクターが何を求めてどんなことをしようとしているか考えながら観ていただけると面白いかなと思います。
MC:はい。そして佐藤監督。サバイバル、生き残りをテーマにしたさまざまな作品がある中で、この「今際の国のアリス」で一番伝えたいことは何でしょう?
佐藤:そうですね、この作品を作り始めたのはもう3年以上前からなんですけども、その当時は世の中が飽和しきっていた世の中だったと思うんですけど、その時にこの世の中で恐怖っていうものはなんだろうと思いながら、想像しながら作り始めていたのを思い出します。で、そういったものが伝わるといいと思いますし、その中で“げぇむ”という極限状況の中で戦っていくんですけども、本当の敵というのが自分の一番嫌な部分だったりとか、思い出したくない過去だったりとか、そういうものと向き合っていかなきゃいけないっていうこと。そういう極限状況を生きながら、どう生きていったらいいのかっていうことを突きつけられるような、そんなテーマがですね、今回配信ということで、今まで映画で観ていただいた方々は多かったと思うんですけども、さらに今まで以上にいろんな方々に観ていただけるということで、そういったテーマが伝わっていくといいなぁと思いますし、あれから数年経って世の中の状況が本当に一変したと思うんですけども、そんな中だからこそ我々が当時考えていたテーマが伝わって生きる希望を持っていただければいいなというふうに思っております。
MC:はい。そして土屋さんと山﨑さんにもう一問。アリスとウサギが挑む“げぇむ”ですけれども、知能型バランス型、肉体型、心理型。4種類のジャンルがあります。お二方は、個人的にどのジャンルが得意だと思いますか? 土屋さん。
土屋:迷わず、肉体系ですね。他の“げぇむ”だと思った瞬間、号泣すると思います(笑)。諦めない性格なので、最後までは踏ん張るだろうなとは思います。どうですか?
山﨑:僕はかろうじて肉体型ですかね。チーム型みたいなバランス型みたいなのもいいなぁと思うんですけど、仲間がいなかったら死んじゃうかなと思うので、かろうじて肉体型かなっていう。動くのは好きなんで。はい、ギリッというか(笑)。
土屋:ギリ?でも走るの早いですからね。
山﨑:うん〜。
土屋:なんかこれ(透明の仕切り)があると喋りづらいよね(笑)。
MC:お二人とも肉体型ということで、チームを組めれば最強かもしれませんね。それでは、ここで本作の全世界配信開始を記念しまして渋谷から世界に向けて「今際の国のアリス」特設クリスマスツリーの点灯式を行いたいと思います。劇中でもお二人で力を合わせてさまざまなゲームに挑まれている山﨑さんと土屋さんお二人に代表していただいてツリーの点灯スイッチを押していただきたいと思います。ではいきます、3、2、1、点灯!