【全文掲載】蒼井優、高橋一生「息を吸うように嘘をついてきた…」、2019年の秘密を暴露!?

MC:それをタナダ監督はずっとカメラに収めていたわけですが、お二人の共演シーンをご覧になっていていかがでしたか?

タナダ:撮っていて毎日、楽しかったです。自分の想像をいつも二人は超えてくれるので、何の心配もなく現場に毎日いってました。そして三浦透子さんですが、タナダユキ監督との出会いで言うと、三浦透子さんはアーティスト活動をする中でも一役を買っているということなんですが。

三浦:ありがとうございます。

タナダ:CMのオーディションのときに、とんでもなく歌の上手い、当時現役女子高生だったんですけど(笑)。JKが今、こんなに立派になって(笑)。

三浦:23になりました(笑)。

タナダ:本来は女優さんなので、歌でばっかりお仕事をお願いしていたので、いつか何かやれたらなと思って、今回出ていただきました。

MC:三浦さんはどうでしたか、今回現場を体験されて。

三浦:純粋にうれしかったです。でも、ちょっと恥ずかしかったです。歌は聴いてもらっていたし、高校生から知り合っているので、お付き合いは長いと思うんですけど、お芝居は見せたことがないなという(笑)。今更の恥ずかしさみたいなものがありましたね。緊張感もあったんですけど、でもとても楽しく撮影をさせていただきました。ありがとうございました。

MC:でも、今回も三浦さんの歌声を聴くことができるんですよね。

タナダ:でも今回は酔っ払った感じで歌ってもらっているので(笑)。

三浦:全然、期待しないでください(笑)。

MC:高橋一生さんとのカラオケのシーンがありますもんね。高橋さんはいかがでしたか?

高橋:カラオケに女性と二人で行くなんてシチュエーションは、なかなか体験できないわけですよ。だからとても嬉しかったですよ。ポテトなんて食べちゃって。

三浦:食べましたね(笑)。

高橋:楽しかったです(笑)。

MC:ありがとうございました。さて、きたろうさん。今回は高橋一生さんと師弟関係で、すてきなシーンが多かったんですけど、撮影をご一緒されていかがでしたか?

きたろう:ラブドールを作るのは凌ぐような仕事なんだけど、一生くんがいるとね、誇りに思えてくるような。一生くんがいると、これは誇りを持っていい仕事だと、師匠として思いましたね。だんだん、いい仕事をしてんじゃないかと思ってね。

MC:高橋さんは撮影現場できたろうさんについて印象に残っていることはありますか?!

高橋:印象残りっぱなしですよ(笑)。ずっときたろうさんは印象的でいらっしゃったので、本当に師匠でした。

きたろう:監督ともね、相性があうような感じがしていて。ベットに入っても大丈夫かなと思って。

タナダ:え?きたろうさんと私が?

高橋:ちょっと、止めてください(笑)。

きたろう:止めます。すいません。

高橋:ありがとうございます(笑)。

MC:高橋さんと蒼井さんは、なにか思い出に残っているエピソードはございますか?

高橋:ちょうど今ぐらいの時期ですよね? 工場をメインで撮っていて、ドールを作っていくという工程を、年内には結構な工程まで撮影ができたんですけど、とにかく工場が寒いんですよ。年が明けたら、園子に会えるという気持ちでやってました(笑)。本当に寒かったですね(笑)。

MC:蒼井さんはいかがですか?

蒼井:私達は夫婦役だったんですけど、初めて会うシーンのところは、一生さんときたろうさんと一緒にお会いするシーンだったんですけど、ずっと二人がイチャイチャされていて(笑)。すごい微笑ましく、こっちの愛情物語よりも、こっちが先に始まってるなという感じでした(笑)。すごい、この二人+渡辺えりさんがいらっしゃったんですけど、3人の朝ドラを観たいと思うぐらい、延々に観ていられるトライアングルでした(笑)。

きたろう:でも蒼井さんが工場に来て、こういう女性は理想的な女性だなと。本人はどうか分からないんですけど。

蒼井:役がですね(笑)。

きたろう:役がね。まあ、重なってますけど、こういう女性がいたら嬉しいなと心底思いましたね。

MC:きたろうさん、この映画は哲雄と園子の夫婦円満で、きたろうさんも相談役というとこもあるじゃないですか? きたろうさんの思う夫婦円満の秘訣はなんですか?

きたろう:我慢すること。

高橋:説得力がある(笑)。

きたろう:そりゃそう。本当のことを言うと、相手を尊敬する。これが大事。無理しても尊敬する。それが夫婦円満です。良いところを探す。うちの女房はね、ものすごいおしゃべりで、俺が電車でウンコしてても、ドアの外からしゃべりかけてくるんですから。俺はウンチしてるんだって言ってんだけど、しゃべってくるんですよ。そのぐらいおしゃべりなんです。終わらないんですよ。聞くのが大変ですけど、我慢です、そこは。

MC:仲良しでございますね…。タナダ監督に伺いますが、今回ご自身が書かれた原作がついに映画化ということですが、映像化する上でどんなところを大事に描いていこうと思われたのですか?

タナダ:小説と映画は違うので、なるべく、自分で書いているので、そんなに忘れてないだろうと思って、読み返さないようにして、ここで映画として作るので、スタッフ・キャストとともに映画として作り直そうと思って作っていきました。

MC:どうでしたか、こうやって撮影現場を皆さんと作り上げていくのは。

タナダ:なんか面白かったです。自分が脚本を書いてますけど、それだけでは足りなかったことを、キャストの皆さんであったり、スタッフが本当にいろいろなアイデアを出して、自分が思っていたよりも豊かなものになったのは、本当にみんなのおかげで、それがすごく面白くて、ありがたいと思いました。自分が監督しましたけど、みんなで作ったという感じです。

MC:ありがとうございました。ここで、共通の質問を皆様に聞いてみたいと思います。「妻を愛して嘘をついた。夫を愛して秘密を守った。」これがキャッチコピーでございます。そこで質問です。今年を振り返って、なにか秘密にしていたことはありますか?または最近ついた小さな嘘はありますか? じゃあ三浦さんからいきますか。

三浦:今年を振り返ってじゃないかもしれないんですけど、本当に小さな嘘で待ち合わせとかをするときに、ちょっと早く着いても「いま来た」みたいにしちゃう。なんでか分かんないんですけど(笑)。

タナダ:私は逆ですね、途中まで歩いてたのに、視界に入るなと思った直前で走る(笑)。

三浦:(笑)。絶対、早く来てる方が良いはずなのに、なんか恥ずかしいというか。そんなに張り切ってないよって言いたいんですかね(笑)?

MC:可愛らしいですね(笑)。タナダ監督はそれ以外で嘘はなにか?

タナダ:しょっちゅう嘘ついてるんで(笑)。思い返してもないんですよね、意外と言いたいことを言って生きているなと思って(笑)。

MC:きたろうさんはいかがですか?

きたろう:大したことじゃないけど、シックスパッドという、足を乗せるだけで筋肉をつけるというものを買ったんですけど、意外と高いんですよ。でも女房には「2000円だよ」と。あんまり高いと怒られちゃうから。安く言ってます(笑)。

MC:ちなみに足の筋肉はつきましたか?

きたろう:これがね、意外とやらない(笑)。

MC:ありがとうございます(笑)。では、蒼井優さんはいかがですか?

蒼井:ないかもしれない…。わりと正直に生きた一年だったと思いますけど、たぶん間違いでしょうけど。息をするように嘘をついてきたのかもしれませんけど、自覚としては本当にないですね。

MC:秘密ごともない?

蒼井:ないですね。だいたいしゃべっちゃいますね。

きたろう:だいたい秘密なんて言えないだろう、はっきりね。バレちゃうし。

MC:高橋一生さんが持ってるかもしれません。

きたろう:持ってるよ。恋人がいるんだろ?

高橋:いや、恋人は本当にいないんですよ。本当に困りますよ。いよいよ。

きたろう:忙しすぎるんだよ。

高橋:そうですかね? いつできるんでしょうかね?

きたろう:急に落ちるよ、恋に。映画みたいに(笑)。

高橋:(笑)。僕もアレですね(笑)、息を吸うように嘘をつき続けた30何年間だったんですけど、最近は素直に、嫌なものは嫌と言うようにしました。わりと嫌いなものが美味しかったみたいな、食わず嫌いしていたものが多かったんですけど、やっぱりダメなものはダメだなと。最近は素直にいるようにしています。こういう人はやっぱりダメだったというのも結構出てますよね。頑張ってみて、もしかしたらすごく僕と合うところがあるかもしれないと思って、無理やり近づいてみたりとか、仲良くしてみたりするんですけど、家に帰ってからの“なんだろう、この嘘をついてる感”、眠れなくなっちゃったりするんで、止めようと思いましたね。大事でしたね。

MC:ありがとうございました(笑)。皆様に無理難題を押し付けてしまいましたが。それでは最後にメッセージをお願いしたいと思います。まずはタナダ監督、お願いします。

タナダ:今日、皆さんは初めて観ると思いますので、どうか肩の力を抜いて観ていただければと思います。声とか出しちゃって良いので、リラックスして観ていただければと思います。本当にどの俳優さんも素晴らしいので、隅々まで観ていただければ嬉しいです。よろしくお願いいたします。

MC:ありがとうございます。続きまして、蒼井優さん、お願いします。

蒼井:皆さん、今日はありがとうございました。タナダ監督とは10年ぶりの映画で、一生さんとは19年ぶりの、お二方(三浦ときたろう)とは初めての映画作りで、本当に素敵な映画ができてとても嬉しいなと思っています。ご覧になった方に寄り添える映画ができたなと自負しております。どうか、楽しんでいただけることを期待しています。今日は本当にありがとうございました。

MC:では、最後に高橋一生さん、お願いします。

高橋:お芝居をするに当たって、とても良い環境づくりをしてくださったスタッフの皆さんと、蒼井さんのおかげで素晴らしい作品になったと思います。僕が最初に試写で観せてもらったときに、あまり僕だと思って観ずに済んだんです。それはきっと作品の雰囲気がそうさせていて、いつもは自分の作品を観てしまうと恥ずかしくて目を背けてしまうんですけど、そういうこともなく自然と観られたのはタナダさんと蒼井さんがベースとして作ってくれた空気感の中にきっと自分がいたからなんだと思います。なのでその空気感を皆さんに感じていただければなというのと、この作品は秘密があったり嘘だったりが大きくフューチャリングされていると思いますが、僕にとっては失ってしまって二度と絶対に戻ってこないものに対してどう折り合いを付けて生きていくかが命題になっていると思います。それでも日常は続いていくという絶望と、希望みたいなものに、皆さんが自分の人生と照らし合わせていただいて、それでも前に進めないと思っても、なんとなく進んでみるかと思えるような、力になれるような作品に皆さんにとってなればいいなと願っております。ぜひ、楽しくご覧になっていただければと思います。本日はどうもありがとうございました。

『ロマンスドール』
2020年1月24日(金)より全国ロードショー
監督・脚本:タナダユキ
原作:タナダユキ「ロマンスドール」
主題歌&劇中歌:never young beach
出演:高橋一生 蒼井優 浜野謙太 三浦透子 大倉孝ニ ピエール瀧 きたろう 渡辺えり
配給:KADOKAWA

【ストーリー】 美人で気立てのいい園子(蒼井優)に一目惚れして結婚した哲雄(高橋一生)が、彼女にずっと隠し続けている仕事、それはラブドール職人としてドールを作っていること。平穏に過ぎていく日常の中、哲雄は仕事にのめり込み、恋焦がれて結婚したはずの園子とは次第にセックスレスになっていた。いよいよ夫婦の危機かと思ったとき、園子はぽつりと胸の中に抱えていた秘密を打ち明けた。純愛と性愛とドールが交錯する、大人のラブストーリー。

©2019「ロマンスドール」製作委員会

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