『ノマドランド』で第93回アカデミー賞®作品賞・監督賞を受賞したクロエ・ジャオ監督の最新作『HAMNET』が、邦題『ハムネット』として2026年春に日本公開されることが決定しました。本作は第50回トロント国際映画祭にて観客賞（最高賞）を受賞し、早くも世界から注目を集めています。

原作は、マギー・オファーレルが2020年に発表し、英女性小説賞や全米批評家協会賞を受賞した同名小説「ハムネット」。舞台は16世紀のイングランドの小村。薬草の知識を持ち、不思議な力を宿したアグネス・シェイクスピアと、ロンドンで作家として活動する夫ウィリアム・シェイクスピア、そして3人の子どもたちの姿が描かれます。

夫が不在のなかで子どもたちを守り抜こうとするアグネスですが、不幸にも11歳の息子ハムネットを失ってしまいます。深い悲しみと苦悩を通して浮かび上がる家族の愛と絆。当時ペスト禍に揺れる人々の姿や、アグネスの視点から映されるウィリアムの存在、そして名作戯曲「ハムレット」が生まれる背景にある愛と悲劇を紡ぎ出す感動作です。

アグネスを演じるのは『ウーマン・トーキング 私たちの選択』のジェシー・バックリー。夫ウィリアム役には『グラディエーターII 英雄を呼ぶ声』のポール・メスカル。さらにエミリー・ワトソン、ジョー・アルウィンら実力派が集結。製作総指揮にはスティーヴン・スピルバーグとサム・メンデスが名を連ね、今年度の賞レース有力候補としても注目されています。

あわせて公開されたスチール写真では、劇場に集う人々と舞台を見守るアグネス、屋根裏で佇む姿、そして物憂げな表情を浮かべるウィリアムなどが切り取られています。海外版予告編では、美しい風景の中での出会いから家族の営みまでが描かれ、作品の世界観を鮮やかに映し出しています。

▼海外版予告編

■作品情報
タイトル：『ハムネット』
原題：『HAMNET』
監督：クロエ・ジャオ
脚本：マギー・オファーレル、クロエ・ジャオ
製作：スティーヴン・スピルバーグ、サム・メンデス
出演：ジェシー・バックリー、ポール・メスカル、ジョー・アルウィン、エミリー・ワトソン
2025年／イギリス／126分／カラー／英語／5.1ch／ビスタサイズ
配給：パルコ ユニバーサル映画
日本公開：2026年春、全国順次ロードショー

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