「パパと離れていても太陽を見れば近くに感じられる」『aftersun/アフターサン』予告編

本年度アカデミー賞®主演男優賞&英国アカデミー賞4部門にノミネートされている、スコットランド出身の新星シャーロット・ウェルズ監督の注目作『aftersun/アフターサン』が、5月26日より公開される。このほど、予告編とポスタービジュアルがお披露目となった。

本作は、11歳のソフィが父親とふたりきりで過ごした夏休みを、その20年後、父親と同じ年齢になった彼女の視点で綴られる。

予告編では、父との想い出が残るビデオテープが再生され、20年前に11歳だったソフィ(フランキー・コリオ)と30歳の父カラム(ポール・メスカル)とのひと夏の旅が映される。観光客から兄妹に間違えられるような若い父と思春期真っ只中の娘は、普段離れて暮らしていて、短い夏休みをトルコのリゾート地でふたりきりで過ごしている。太陽の下、大空いっぱいに広がるパラグライダー、きらきらと美しく揺れる、まさにターコイズブルーの海がまぶしい。「同じ空を見上げるっていいね、パパと離れていても太陽を見れば近くに感じられる」と、久しぶりの父との時間を噛み締めるソフィの言葉からは、ビデオに残された旅がいかにかけがえのない時間だったかが伝わってくる。

「――あの時、あなたの心を知ることができたなら。」20年後、ソフィは、ビデオテープの中の父に何を見出すのか。まばゆい数日間の大切な記憶をたどる物語がはじまる。ポスタービジュアルは、フィルムカメラで撮られたようなざらつきのある色合いで、太陽が降り注ぐ大空を背に、サングラスで笑顔を向けるソフィとカラムの2ショットが写されている。右側の少し焼けたような跡、折りたたんだ線が、年月を重ねた思い出であることを感じさせ、愛おしさが溢れる仕上がりとなっている。

若き父親役を演じたポール・メスカルは、アカデミー賞®作品賞を受賞した名匠リドリー・スコットの超大作『グラディエーター』の続編『Gladiator 2(原題)』の主役の座を射止め話題沸騰中のブレイクスルー俳優だ。錚々たる顔ぶれが並ぶ本年度アカデミー賞®の主演男優賞部門に最年少で堂々の初ノミネートを果たし、近日発表になる受賞結果にも注目が集まる。

『aftersun/アフターサン』
2023年5月26日(金)より、ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿ピカデリーほか全国公開
監督・脚本:シャーロット・ウェルズ
出演:ポール・メスカル フランキー・コリオ セリア・ロールソン・ホール

【ストーリー】 トルコの陽光降り注ぐリゾート地。11歳のソフィが父親と過ごした、宝もののような夏休み。20年後、記憶の断片を手繰り寄せたソフィは、あの夏の父を「再生」する。11歳の夏休み、思春期のソフィ(フランキー・コリオ)は、離れて暮らす31歳の父親・カラム(ポール・メスカル)とトルコのひなびたリゾート地にやってきた。まぶしい太陽の下、カラムが入手したビデオカメラを互いに向け合い、ふたりは親密な時間をともにする。20年後、カラムと同じ年齢になったソフィは、懐かしい映像のなかに大好きだった父との記憶を手繰り寄せ、当時は知らなかった彼の一面を見出してゆく……。

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