ベネディクト・カンバーバッチ「僕を利用しろ」平凡なセールスマンがスパイに!?『クーリエ:最高機密の運び屋』予告編&場面写真

ベネディクト・カンバーバッチ主演最新作『クーリエ:最高機密の運び屋』が、9月23日より公開される。このほど、本作の予告編と場面写真がお披露目となった。

本作は、キューバ危機の舞台裏で繰り広げられた知られざる実話を基に、核戦争回避のために命を懸けた男たちの葛藤と決断をスリリングに描いた迫真のスパイ・サスペンス。

予告編は、ごく平凡なセールスマンの主人公グレヴィル・ウィン(ベネディクト・カンバーバッチ)が、CIAとMI6からスパイに任命されるシーンから始まる。時は1960年、東西冷戦下のロンドン。東欧に出張が多いため警戒されにくいという理由で課せられた任務は、ある人物と接触し機密情報を持ち帰る“運び屋(クーリエ)”だった。最初は「僕をスパイに?」と信じられない様子で笑うウィン。ソ連軍の協力者であるオレグ・ペンコフスキー大佐(メラーブ・ニニッゼ)と相対するシーンでは、「酒は強いか?」と聞かれ、「唯一の取り柄です」と返す姿はいかにもセールスマンらしい。さらに、「誰もがKGBだと思え」、「常に盗聴に警戒を」といったセリフから、普通のセールスマンがスパイになっていく緊張感がひしひしと伝わってくる。深入りしてはいけないと葛藤しつつも、ペンコフスキーとの友情と信頼を築いていくウィン。そして、核戦争を回避すべく「僕を利用しろ」と平凡なセールスマンはいつしか使命感をも持ち始める。迫りくる核戦争の危機、その水面下で繰り広げられる諜報戦。政治体制を超え、友情と信頼で結ばれた二人の男はしかし、非情な国家の論理に引き裂かれ、過酷極まりない運命をたどることになる。映像は、「我々のような平凡な人間から世界は変わるのかも」という印象的なセリフで締めくくられる。政治史の闇に葬られた知られざる物語が今明らかになろうとしている。

場面写真には、こわばった表情で機密情報を飛行機で運んだり、盗聴を警戒して筆談で会話するウィンや、彼がロンドンを象徴するアイコンの1つ、赤い電話ボックスに隠れて何かを警戒する姿など、スパイ映画ならではの緊張感あふれるシーンの数々が収められる。

『クーリエ:最高機密の運び屋』
9月23日(木)より、TOHOシネマズ 日比谷ほか全国公開
監督:ドミニク・クック
出演:ベネディクト・カンバーバッチ メラーブ・ニニッゼ レイチェル・ブロズナハン ジェシー・バックリー
配給:キノフィルムズ

【ストーリー】 1962年10月、アメリカとソ連、両大国の対立は頂点に達し、「キューバ危機」が勃発した。世界中を震撼させたこの危機に際し、戦争回避に決定的な役割を果たしたのは、実在した英国人セールスマン、グレヴィル・ウィン(ベネディクト・カンバーバッチ)だった。スパイの経験など一切ないにも関わらず、CIA(アメリカ中央情報局)とMI6(英国秘密情報部)の依頼を受けてモスクワに飛んだウィンは、国に背いたGRU(ソ連軍参謀本部情報総局)高官との接触を重ね、そこで得た機密情報を西側に運び続けるが…。

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