人気作家・窪美澄の短編集「水やりはいつも深夜だけど」所収の「かそけきサンカヨウ」を、主演に志田彩良、その父親役に井浦新を迎え、今泉力哉監督が映画化する『かそけきサンカヨウ』が、10月15日より公開される。このほど、本作の予告編とキービジュアルがお披露目となった。

本作は、家庭環境のせいで早く大人にならざるを得なかった高校生・陽の葛藤と成長を、同級生・陸との“恋まではたどり着かないような淡い恋愛感情”を交えて描く。

予告編は、主人公・陽（志田彩良）が「自分史上一番古い記憶って何か覚えてる？」という同級生・陸（鈴鹿央士）との会話をきっかけに、母親と過ごした幼い頃の記憶を思い出すシーンから始まる。母親不在の父・直（井浦新）との静かな暮らしに満足していた陽だったが、父から「恋人ができた。その人と結婚しようと思う」と唐突に打ち明けられ、陽の生活は一変。新しい母親と連れ子の幼い妹が家族に加わり、陽は一人宙ぶらりんな気持ちを抱えていた。そしてそんな陽の抱えていた感情がついに爆発。父親や新しい母親、友人たち、それぞれが胸の内に悩みや想いを抱えながら、周囲との関係性を築き上げ“淡く強く大人になる”陽の姿が、崎山蒼志が書き下ろした主題歌「幽けき」（読み：かそけき）に乗せて映し出される。

キービジュアルには、陽と父が一緒に過ごす穏やかなシーンが収められる。

『かそけきサンカヨウ』
10月15日（金） 全国公開
監督・脚本：今泉力哉
原作：窪美澄「水やりはいつも深夜だけど」所収「かそけきサンカヨウ」
脚本：澤井香織
音楽：ゲイリー芦屋
主題歌：崎山蒼志「幽けき」
出演：志田彩良　井浦新　鈴鹿央士　中井友望　鎌田らい樹　遠藤雄斗　石川恋　鈴木咲　古屋隆太　芹澤興人　海沼未羽　鷺坂陽菜　和宥　辻凪子　佐藤凛月　菊池亜希子　梅沢昌代　西田尚美　石田ひかり
配給：イオンエンターテイメント

【ストーリー】　高校生の陽（志田彩良）は、幼い頃に母・佐千代（石田ひかり）が家を出て、父・直（井浦新）と二人暮らしをしていたが、二人暮らしは終わりを告げ、父の再婚相手である美子（菊池亜希子）とその連れ子の4歳のひなたと4人家族の新たな暮らしが始まった。そんな新しい暮らしへの戸惑いを、陽と同じ美術部に所属する陸（鈴鹿央士）に打ち明ける。実の母・佐千代への想いを募らせていた陽は、絵描きである佐千代の個展に陸と一緒に行く約束をする。

©2020　映画「かそけきサンカヨウ」製作委員会